現在は
「デューン」シリーズの悪役にあたるハルコンネン男爵の役で知られる北欧スウェーデン出身の名優ステラン・スカルスガルドが企画を推し進め、彼の妻のメーガン・エヴェレット=スカルスガルドが、メガホンを託された新人のラン・ファン監督と脚本を共同執筆し、息子のグスタフ・スカルスガルドを連続殺人鬼を自称した犯罪性の精神障害者と見なされた実在の人物の役に起用した実話の映画化の問題作「ホワット・リメインズ」つまり…
「あとに残されたものは何だったのか…」は、一昨年の2022年夏にスイスのロカルノ国際映画祭で初公開のプレミア上映を催すも、世間が眉をひそめるテーマに加えて、作品そのものの出来栄えも優れていないため、いわゆるオクラ入りになっていましたが、その問題作が北米で来月6月21日に限定公開と同時に配信リリースされることになり、予告編を披露したので、マニアックな映画好きの方はチェックしておいてください…!!
ろくに証拠もなく、殺人を犯したことを裏づけることができないのに、有罪判決を下したことで、スウェーデンの裁判所に疑問の目が向けられた現実の事件は、1950年生まれのトーマス・クイックの別名で知られる
スチュア・ベルグウォール氏(現在74歳)が、同性の少年たちへの性的な虐待や薬物の濫用、暴力事件などの犯罪をくり返し、ついに武装強盗にまで及んだことで、犯罪性の精神障害者と診断され、精神科の医療施設に収容されてしまうことに…
…のあと、同施設でのセラピーにおいて、実は自分は連続殺人鬼だと告白し、まだ罪に問われていない計30件以上もの殺人を犯した…と明らかにしたことが当然、物議をかもし、告白の信ぴょう性が問われましたが、そのうちの計8件の殺人が立件されて、裁判所が有罪判決を下したものの…、
ところが、ベルグウォール氏の告白と、その実際には犯されていない殺人を裏づけたとする警察の捜査は、同氏の治療にあたっていた精神分析医のマルギット・ノレル女医によって、巧みにあやつられていたものであり、同女医は彼女を崇拝するカルト教団めいたグループを使って、ベルグウォール氏を連続殺人鬼にデッチ上げる工作を働いていたらしい…!!とされる、ちょっと信じがたいトンデモ事件の実話の映画化ですから、スウェーデンの警察も裁判所もヤバい!!となるのは当然であり、名優ステラン・スカルスガルドが演技達者のアンドレア・ライズボロー(「ポゼッサー」2020年)を問題の女医の役に起用し、祖国の司法の立て直しを願い、映画化に取り組んだのも理解できますね…!!
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