*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
北米で明日の週明けの月曜日の9月2日はレイバー・デー(労働者の日)の祝日ですから、いつもの週末よりも、お休みが1日多いロング・ウィークエンドだけに映画館は書き入れ時…かと言うと…
アメリカの9月は日本の4月に相当する新年度の始まりにつき、これからの新生活に向けての準備を連休のうちに整えるため、大忙しのひとたちも…といった事情もあり、いまひとつ集客を期待できない連休ですから、以下 ↓ でご覧のように、この週末の興行ランキングは先週と代わり映えしない、振るわない結果となっていますが…、
経済メディアのウォール・ストリート・ジャーナルの調べによれば、コロナ禍に見舞われ、ステイホームだったパンデミックの2020年を境い目に、映画は自宅で観る派が、映画は映画館で観る派を上まわり、現在は約65%の人びとが映画館に出かけるより、配信サービス等を通じて、自宅で鑑賞する方が好ましい…と、つまり、映画は映画館で観るもの…とする昔ながらの本来の観方は、ついに少数派の域に入ろうとしてることで、おのずと興行成績も回復し切ってはいません。と書けば…、
今週は早くも第6位に転落した先週初公開の「いわゆる Amazon Prime Video の劇場公開映画」の
「ブリンク・トゥワイス」について、「配信に向けての宣伝活動でしかない封切りか…」と書いたように、映画館での封切りは興行のビジネスではなく、配信の宣伝イベントにしか過ぎないのか…といった状況もありますし…、
Apple TV+ が、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーの 2大スターを起用した犯罪コメディの配信映画の話題作
「ウルフズ」は、早くも続編の製作が内定し、企画が進められることになったというのに、9月20日の全米公開の規模は縮小されて、限定公開での小規模の封切りになってしまいました…。と言うのは…
前述の
「ブリンク・トゥワイス」が早くも第6位に転落…のように「配信に向けての宣伝活動でしかない封切りか…」と理解されると、観客が配信待ちとなり、映画館に出かけないため、興行が振るわず、不発の惨敗…となりがちですから、その興行的失敗は映画が面白くないから…とカン違いされたくない…という理由から、Apple TV+ は
「ウルフズ」の公開規模をあえて縮小した次第ですが…、
いずれにしろ、映画鑑賞の主軸は映画館から配信サービスに移り変わってしまいつつあることや、いわゆるブロックバスター映画の超大作の「前作を超える特大の封切りヒット!!」にしたって、実際のところは IMAX や 4DX といったプレミアム上映に誘導し、割高の鑑賞料金つまり顧客単価を大きく上げることで、あたかも「前作を超える特大の封切りヒット!!」に見せかけただけにしか過ぎず、肝心の観客動員は、けして前作を超えてはいない数字のトリックの大ヒット詐欺?!めいているため、「映画の興行ニュースはフェイクニュース」という言い方になってしまう現実など…
…もあるため、冒頭のように新年度の始まりの切りのよいタイミングの今月9月から、この
全米映画ボックスオフィスTOP5 の連載記事は簡略化して、ほかの紹介されて然るべき映画なのに、時間の都合から紹介できなくなってしまう映画や、ほかの気になる話題などをお伝えのほうが、より時代にマッチして、ベターのように思うので、そういう風に変えていくつもりです…。
第1位 (1) 「マーベル・シネマティック・ユニバースのヒーロー映画だけど、ひどい下ネタの宣伝のせいで、ヒュー・ジャックマンはホモのAV男優なんだろ!!とか小バカにされる権威失墜の事情について、誹謗中傷するひとたちよりも、それを招いた側のほうがアタマがおかしい…と思うので、採りあげるのをやめた映画」(2億ドル超)
$15,184,000−(3,630館/$4,183)−$599,525,117
$9,324,000−(3,120館/$2,988)−$88,764,631
いまの連休に最後のひと稼ぎ!!を狙いたい興行の寿命の末期ですから、もはや、なりふり構わず「公式にネタバレ喰らえ!!」の公式に捨て身だけに、これからご覧になる方は、自分が観るまでは公式にも中指を立てて、情報の遮断につとめることを強く、お薦めします…。
$7,425,000−(3,551館/$2,091)−$133,719,000
第4位 (初) 「レーガン」(2,500万ドル)
$7,400,720−(2,754館/$2,687)−$7,400,720
「オーロラの彼方へ」(2000年)は、タイムトラベルをネタにした SF ファンタジー映画の思いがけない傑作だった!!と、彼の代表作にあげる映画通の方もいるはずですが、世間一般には…
「ライトスタッフ」(1983年)や、のちに結婚して、妻になるメグ・ライアン(2001年に離婚)と共演した「インナースペース」(1987年)などで知られ、80年代から 2000年代にかけて大活躍したデニス・クエイド 70歳を、共和党選出の第40代大統領の故ロナルド・レーガン氏の役に起用し…、
そのデニス・クエイドが、主人公の
アナソフィア・ロブちゃんのお父さん役に扮したスポーツ実話の映画化の感動作「ソウル・サーファー」(2011年)の大ヒットで知られるショーン・マクナマラ監督がメガホンをとった伝記映画の「レーガン」が第4位に初登場!!ですが…、
ひとは歳をとって、あぁ、昔はよかった…などと言い出し、新しいモノや時代の流れについていけなくなると、次第に保守に偏って、気がつくと祖国を愛する…になってしまうんでしょうか?!、いまでは「トランプ支持」の「間違った愛国者」のデニス・クエイドが、かつて「強いアメリカ」を掲げて、強硬派と言われた故レーガン大統領を演じていることに、右寄りの特別な意味を感じてしまう人は少なくないでしょうし…、
前述の「ソウル・サーファー」と同様に、この「レーガン」も宗教がかっている…とも言われていますから、今年2024年は大統領選挙の年であることも踏まえると、つまり「共和党の CM」のプロパガンダかよ…と受けとめられても仕方のない映画なので、特定の政治の思想や宗教はお断り!!の CIA としては、「レーガン」の紹介は当然、差し控えさせて頂きます…。
$7,160,000−(3,005館/$2,383)−$258,032,000
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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