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ベルギー映画界のティム・ミーランツ監督(「パトリック」2019年)が、「オッペンハイマー」(2023年)のキリアン・マーフィーを主演に迎えて、アイルランドの作家クレア・キーガンが、2021年に発表した同名のベストセラー小説を映画化し…、


今春2月開催の第74回のベルリン国際映画祭のプレミア上映で、絶讃の高評を博した「ほんのささやかなこと」の配給権を取得したライオンズゲートが、北米での今秋11月8日限定公開での封切りに向けて、予告編を初公開したので、映画通の方はチェックしておいてください…!!



1985年、アイルランドの小さな町。寒さが厳しくなり石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の「秘密」を目撃し……。優しく静謐な文体で多くの読者に愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇。

…とのことで、キリアン・マーフィー演じる主人公のビルが知ってしまった女子修道院の「秘密」とは、英国を代表する名優ピーター・マラン(「マイ・ネーム・イズ・ジョー」1998年)が監督として、メガホンをとり、2002年開催の第59回ヴェネツィア国際映画祭のグランプリにあたる金獅子賞に選ばれた「マグダレンの祈り」(↓ 予告編)が描いた「マグダレン修道院事件」つまり…


様々な理由から家族や社会に見捨てられ、修道院とは名ばかりの強制労働施設に放り込まれた女性たちが、己の罪を洗い流せと宗教的なおためごかしを建前にした洗濯の無給労働をさせられていたばかりか、言葉にできない虐待を受けていた実態が暴露され、政府と教会とが結託した悪だくみが明るみに出た人権侵害事件の実話のことですが…、


そのアイルランドの黒歴史の「ほんのささやかなこと」を知ってしまったキリアン・マーフィーの主人公ビルは果たして、どのような行動をとるのか…?!、共演者として、前述の「マグダレンの祈り」のメイン・キャストをつとめたアイリーン・ウォルシュが、キリアン・マーフィーの妻の役を演じてくれたほか…、

「デューン」シリーズのプリクエールにあたる配信シリーズの主演作「プロファスィ」(全6話)が今秋11月にリリースされる予定のエミリー・ワトソン、トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズの第2作め「ファー・フロム・ホーム」(2019年)では、ミステリオ(ジェイク・ジレンホール)の一味だったクレア・ダンたちが出演しています…!!

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Photo Credit: @mihalinakovalevich. All Rights Reserved.

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Billy's footnotes 💬 Day 260


今夏に世界中で大ヒットになったケイリー・スペニーちゃん主演の「エイリアン」シリーズが復活を果たした劇場公開映画の「ロミュラス」と並行して進められた…

シドニー・チャンドラー(「シュガー」2024年)(↑)を主演に起用した Hulu / Disney+ の「エイリアン」の配信シリーズ「アース」(2025年リリース)の仕掛け人のクリエイター、ノア・ホーリーが、現地のピーコック・シアターで昨夜の9月15日(日)に開催された第76回のプライムタイム・エミー賞 授賞式の会場で、マスコミに応じた発言によれば…、

宿主が何であれ、それ次第によって、最終的に誕生するクリーチャーは変わる…


…とのことで、地球を物語の舞台にした「アース」に、過去の「エイリアン」シリーズの作品に登場したゼノモーフよりも、さらに恐ろしいゼノモーフを出現させたい…!!


…と、ノアは趣向を凝らしたそうですから、デヴィッド・フィンチャー監督の「エイリアン 3」(1992年)では雄牛が宿主に使われた(↑)のと同様に、ひとではない別の生き物からゼノモーフが飛び出すのかもしれませんね…!!



「アバター」シリーズのジェームズ・キャメロン監督が、広島と長崎の二度の原爆投下を生き延びた二重被爆者の故山口彊(つとむ)さん(2010年没)(↓ 写真)を主人公にして…、

日本人の被爆体験の悲惨をあらためて、いまの世界に訴えたい新作映画の企画「広島からの最後の列車」に、できるだけ早く着手したい意向は、これまでに繰り返し伝えられていますが…、


同監督が「広島からの最後の列車」の原作者にあたるチャールズ・R・ペレグリノ著の出版前の新刊「広島の幽霊たち」の映画化権をイチ早く取得したことで、あらためて新たに、またまた繰り返して、映画化への意欲が伝えられました。

いま取り組んでいる「アバター」シリーズがひと段落つき次第、キャメロン監督は次回作として、「広島からの最後の列車」の製作を進めるとのことです…!!


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Weekend Box Office 💰 September 13 - 15, 2024 : 9月13日~15日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。


$51,600,000−(4,575館/$11,279)−$188,006,000

RT の評論家の支持率 77 % / Metacritic スコア 62 / 出口調査の CinemaScore B+


第2位 (初) 「スピーク・ノー・イーヴル」(1,500万ドル)

$11,500,000−(3,375館/$3,407)−$11,500,000

RT の評論家の支持率 85 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B+

おととしの2022年お正月開催の第38回めのサンダンス映画祭で披露されるや、センセーショナルな話題になったデンマーク発の同名映画(邦題は「胸騒ぎ」)は、児童虐待の要素を含む残酷な物語だけに、CIA では紹介するのがためらわれた問題作(↓ 予告編)ですが…、


そのアタマおかしい系のホラー・スリラー映画を、ダニエル・ラドクリフ主演のホラー映画「黒衣の女」(2012年)で知られるジェームズ・ワトキンス監督が、シャマラン監督の「スプリット」(2017年)と続編「グラス」(2019年)で、多重人格のアタマおかしい系のキャラを見事に演じたジェームズ・マカヴォイを主演に起用して、リメイクしたとされる新しい「スピーク・ノー・イーヴル」を全米公開した配給のユニバーサル映画が公表した封切り成績は当初に予想された…


期待値の1,500万ドル以上には届かなかったものの、控えめな製作費の約1,500万ドルに対しては、ひとまず充分な出足と言える約1,150万ドルでした…!!から、この過激な「スピーク・ノー・イーヴル」は映画館よりも、むしろ配信市場で大ウケするだろうな…と想像すると…、


実際の製作を手がけたホラー映画量産プロダクションのブラムハウスとしては、今年2024年に先行して、すでに封切った「ナイト・スイム」「イマジナリィ」「アフレイド」の3作品が不評の連続空振りだけに三振アウト…の窮地を脱し、久しぶりに名実ともにヒット!!の成功作を放てそうなことになりますが…、

先に「リメイクしたとされる…」という書き方をしたのは、イギリスを舞台にした新しい「スピーク・ノー・イーヴル」は、スクート・マクネイリー(ギャレス・エドワーズ監督デビュー作の自主製作映画「モンスターズ」2010年)演じる夫のベンと、マッケンジー・デイヴィス(「ターミネーター: ダーク・フェイト」2019年のサイボーグ戦士)演じる妻ルイーズのダルトン夫妻の間に亀裂が生じて…、

愛娘のアグネスちゃん=アリックス・ウェスト・レフラーちゃん(↑)現在13歳(「ザ・グッド・ナース」2022年のジェシカ・チャステインの娘役)が不安を抱え込んでしまったことから…、

イタリア旅行の旅先で偶然に知りあった同郷のナイスガイのパディ医師=ジェームズ・マカヴォイと妻のキアラ=アシュリン・フランシオーシ(「デメテル号の最期の航海」2023年)の夫婦の誘いに応じて、彼らが所有する人里離れた田園地帯の屋敷に出かけることで、気分転換をはかり、破局を免れようと願うのですが…、


ダルトン夫妻とアグネスちゃんは、イタリアの旅先とは別人のようなパディとキアラの無神経かつ慇懃無礼の一線を超えた支配的な振る舞いのせいで、イライラを通り越し、恐怖を感じ始めるばかりか、生まれつき舌が短いから話すことができない…

…と説明された息子のアント=子役のダン・ハフくんの存在にも曰くつきの疑問を抱いてしまう…といった物語の前提を紹介する半ばぐらいまでの件りは、オリジナルのデンマーク映画とほぼ同じなのですが…、


そこから先の別の新たな結末に到るクライマックスの展開が、まったく違うので、オリジナル映画をご覧になられた方は、えッ?!、これ本当にリメイクなの?!と驚くことになるため、単に焼き直しのリメイクではなく、元ネタの「スピーク・ノー・イーヴル」とは似て非なる存分に観応えのある「新作映画」に仕立てあげたことで、ジェームズ・ワトキンス監督の手腕が高評されていると同時に、ジェームズ・マカヴォイの鬼気迫る怪優ぶりが絶讃されていますから…、

不愉快な気持ちになってしまう…のを、あらかじめ覚悟のうえで、ホラー・スリラー系のサイコなカルト作がお好きの方だけ、お楽しみになられてはいかがでしょう…?!


第3位から第5位は丸ごと省略。第3位はマーベルだけど、宣伝がポルノの要素をはらんだヤリ過ぎのため紹介できません。第4位と第5位は極右翼の危険な愛国の思想や人種差別の正当化につながるため、今秋に大統領選挙が控えていることも踏まえると紹介できません。そして、第6位は通常通り飛ばして…、


第7位 (4) 「エイリアン: ロミュラス」(8,000万ドル)

$2,400,000−(1,950館/$1,231)−$101,276,041

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 64 / 出口調査の CinemaScore B+

ケイリー・スペニーちゃん主演の「エイリアン」の復活作「ロミュラス」は公開5週めにして、ついに先週の第4位から下位ランキングの第7位にまで転落してしまいましたが…、

国内の売り上げは大台の1億ドル突破!!を果たした約1億128万ドルに達しましたし、世界総額の成績は現時点で約3億1,786万ドルですから、あくまでも見た目の数字としては…ですが、「プロメテウス」(2012年)に次ぐシリーズ2番めのヒット作!!の座に落ち着きそうですね…!!


なお、ご覧のお写真は、ケイリー・スペニーちゃんがフォトジャーナリストを志す役どころを演じた今年2024年最大の問題作「シビル・ウォー」の現場では、いわゆる「映画の公式の写真」を撮影する本職のほかに、報道カメラマンに扮して、カメオ出演したのに加え、さらに写真家の立場から役作りのアドバイスまで与えてくれた…

大ベテランのマーレイ・クローズさんが現場にも連れてくる人気者の愛犬マグナスくんと「ロミュラス」撮影時のキャストとの記念写真ですが…、

ケイリー・スペニーちゃんがパルス・ライフルを抱えて、マグナスくんを抱っこの姿は今さら言うまでもなく、下 ↓ の「エイリアン」の戦うヒロインの大先輩シガーニー・ウィーバーのリプリーのおなじみの写真を再現したパロディそれともオマージュ?!のお茶目となっていますね…!!


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Photo Credit: @yesenia_mayatskaya. All Rights Reserved.

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