*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
$51,600,000−(4,575館/$11,279)−$188,006,000
$11,500,000−(3,375館/$3,407)−$11,500,000
おととしの2022年お正月開催の第38回めのサンダンス映画祭で披露されるや、センセーショナルな話題になったデンマーク発の同名映画(邦題は「胸騒ぎ」)は、児童虐待の要素を含む残酷な物語だけに、CIA では紹介するのがためらわれた問題作(↓ 予告編)ですが…、
そのアタマおかしい系のホラー・スリラー映画を、ダニエル・ラドクリフ主演のホラー映画
「黒衣の女」(2012年)で知られるジェームズ・ワトキンス監督が、シャマラン監督の「スプリット」(2017年)と続編「グラス」(2019年)で、多重人格のアタマおかしい系のキャラを見事に演じたジェームズ・マカヴォイを主演に起用して、リメイクしたとされる新しい「スピーク・ノー・イーヴル」を全米公開した配給のユニバーサル映画が公表した封切り成績は当初に予想された…
期待値の1,500万ドル以上には届かなかったものの、控えめな製作費の約1,500万ドルに対しては、ひとまず充分な出足と言える約1,150万ドルでした…!!から、この過激な「スピーク・ノー・イーヴル」は映画館よりも、むしろ配信市場で大ウケするだろうな…と想像すると…、
実際の製作を手がけたホラー映画量産プロダクションのブラムハウスとしては、今年2024年に先行して、すでに封切った
「ナイト・スイム」と
「イマジナリィ」「アフレイド」の3作品が不評の連続空振りだけに三振アウト…の窮地を脱し、久しぶりに名実ともにヒット!!の成功作を放てそうなことになりますが…、
先に「リメイクしたとされる…」という書き方をしたのは、イギリスを舞台にした新しい「スピーク・ノー・イーヴル」は、スクート・マクネイリー(ギャレス・エドワーズ監督デビュー作の自主製作映画「モンスターズ」2010年)演じる夫のベンと、マッケンジー・デイヴィス(「ターミネーター: ダーク・フェイト」2019年のサイボーグ戦士)演じる妻ルイーズのダルトン夫妻の間に亀裂が生じて…、
愛娘のアグネスちゃん=アリックス・ウェスト・レフラーちゃん(↑)現在13歳(
「ザ・グッド・ナース」2022年のジェシカ・チャステインの娘役)が不安を抱え込んでしまったことから…、
イタリア旅行の旅先で偶然に知りあった同郷のナイスガイのパディ医師=ジェームズ・マカヴォイと妻のキアラ=アシュリン・フランシオーシ(
「デメテル号の最期の航海」2023年)の夫婦の誘いに応じて、彼らが所有する人里離れた田園地帯の屋敷に出かけることで、気分転換をはかり、破局を免れようと願うのですが…、
ダルトン夫妻とアグネスちゃんは、イタリアの旅先とは別人のようなパディとキアラの無神経かつ慇懃無礼の一線を超えた支配的な振る舞いのせいで、イライラを通り越し、恐怖を感じ始めるばかりか、生まれつき舌が短いから話すことができない…
…と説明された息子のアント=子役のダン・ハフくんの存在にも曰くつきの疑問を抱いてしまう…といった物語の前提を紹介する半ばぐらいまでの件りは、オリジナルのデンマーク映画とほぼ同じなのですが…、
そこから先の別の新たな結末に到るクライマックスの展開が、まったく違うので、オリジナル映画をご覧になられた方は、えッ?!、これ本当にリメイクなの?!と驚くことになるため、単に焼き直しのリメイクではなく、元ネタの「スピーク・ノー・イーヴル」とは似て非なる存分に観応えのある「新作映画」に仕立てあげたことで、ジェームズ・ワトキンス監督の手腕が高評されていると同時に、ジェームズ・マカヴォイの鬼気迫る怪優ぶりが絶讃されていますから…、
不愉快な気持ちになってしまう…のを、あらかじめ覚悟のうえで、ホラー・スリラー系のサイコなカルト作がお好きの方だけ、お楽しみになられてはいかがでしょう…?!
第3位から第5位は丸ごと省略。第3位はマーベルだけど、宣伝がポルノの要素をはらんだヤリ過ぎのため紹介できません。第4位と第5位は極右翼の危険な愛国の思想や人種差別の正当化につながるため、今秋に大統領選挙が控えていることも踏まえると紹介できません。そして、第6位は通常通り飛ばして…、
$2,400,000−(1,950館/$1,231)−$101,276,041
ケイリー・スペニーちゃん主演の「エイリアン」の復活作「ロミュラス」は公開5週めにして、ついに先週の第4位から下位ランキングの第7位にまで転落してしまいましたが…、
国内の売り上げは大台の1億ドル突破!!を果たした約1億128万ドルに達しましたし、世界総額の成績は現時点で約3億1,786万ドルですから、あくまでも見た目の数字としては…ですが、「プロメテウス」(2012年)に次ぐシリーズ2番めのヒット作!!の座に落ち着きそうですね…!!
なお、ご覧のお写真は、
ケイリー・スペニーちゃんがフォトジャーナリストを志す役どころを演じた今年2024年最大の問題作
「シビル・ウォー」の現場では、いわゆる「映画の公式の写真」を撮影する本職のほかに、報道カメラマンに扮して、カメオ出演したのに加え、さらに写真家の立場から役作りのアドバイスまで与えてくれた…
大ベテランの
マーレイ・クローズさんが現場にも連れてくる人気者の愛犬マグナスくんと「ロミュラス」撮影時のキャストとの記念写真ですが…、
ケイリー・スペニーちゃんがパルス・ライフルを抱えて、マグナスくんを抱っこの姿は今さら言うまでもなく、下 ↓ の「エイリアン」の戦うヒロインの大先輩シガーニー・ウィーバーのリプリーのおなじみの写真を再現したパロディそれともオマージュ?!のお茶目となっていますね…!!
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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