Billy's footnotes 💬
「オッペンハイマー」が大ヒット中のクリス・ノーラン監督は「ワイルド・スピード」を観るのをやめられない!!と、同シリーズの大ファンを公言しているだけに、ただの映画ファンとしては、俗っぽい娯楽作がフツーに大好きの人ですが…、
そのクリス監督がスポーツ・キャスターのリッチ・アイゼンの番組で「テレビをつけて、たまたま放送していたら、そのまま観ずにはいられない映画は?!」と尋ねられ、故スタンリー・キューブリック監督の作品だったら、どれも観ずにはいられない!!と、世間が勝手にイメージするクリス監督像にそったような答えを返したのに加えて…、
「コメディ映画の傑作も観ずにはいられない、ぼくにとっては「タラデガ・ナイツ」だね!!」と、2006年公開のウィル・フェレルとジョン・C・ライリーの「俺たち」コンビのタイトルをあげたことが意外に思われて、話題になっていますが…、
しかし、アダム・マッケイ監督の「タラデガ・ナイツ」はコメディ映画の最高傑作のひとつだ!!と知っている爆笑の経験をされた映画ファンの方は、クリス監督の映画の好みを聞いて、むしろ、当たり前に思ったのでは…!!
サンドラ・ブロックがアカデミー賞の最優秀主演女優賞に選ばれた大ヒット作「ザ・ブラインド・サイド」(2009年)は、のちに NFL で活躍をするアメフトの才能に秀でたマイケル・オアー選手が高校生のとき、アフリカ系によくある話として、恵まれない環境にいるのを知った白人のテューイ夫妻が養子縁組して支え、成功に導いたとする善意を描いたスポーツ感動実話の映画化でしたが…
しかし、実際はテューイ夫妻は、オアー選手を家族とする養子縁組はしておらず、単にオアー選手の権利を横どりできる後見人制度の抜け穴を悪用しただけであり、映画と原作にあたる伝記本から得られた利益はテューイ家が独占して、当のオアー選手には1ドルも与えられなかった…。
…と、ひと言で言えば、現実は詐欺だったのに、前述のようにスポーツ感動実話の「白人の善意の美談」と誤認されている「ウソの事実」を訂正する嘆願書を、オアー選手がテネシー州の裁判所に提出しました…😔
オアー選手の嘆願のほうが「本当の事実」だった場合、実話の映画化と宣伝したワーナー、つまりディスカバリーも詐欺の片棒を担いだことになりますし、サンドラ・ブロックはタチの悪い白人の女…、いま俗に言うところの “ カレン ” を演じて、オスカーを受賞したことになります…。
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