*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
'Olivia Holt' と名前をサインした紙を持たなくても、顔を見ればわかるオリヴィアではなくて、ほんとうはこっそりと、うしろのジョシュ・ルーベン監督を写したかったらしいイタズラ的な写真からしても、オリヴィアがいれば、みんな愉快になっちゃう、いつものように楽しい現場!!
…だったんだろうなとうかがえる
オリヴィア主演のロマコメなのに、ホラー・スラッシャー映画の「ハート😍アイズ」を全米公開したソニピが公表した封切り成績は、約850万ドルでした…
$8,500,000−(3,102館/$2,740)−$8,500,000
…と書けば、先週の初登場第2位から、今週はもう第5位にまで転落してしまった
ソフィー主演の
「コンパニオン」の今ひとつ…の封切り成績の約930万ドル(3,285館)よりも少ないじゃないか…
…と、ガッカリ…の感がしないでもありませんが、しかし、現地ニュー・オーリンズのシーザーズ・スーパードームでは今日の日曜日の2月9日に、スポーツのイベントのうち、全米が最も注目して、熱狂する NFL 頂上決戦の第59回のスーパー・ボウルの試合が開催されるため、この週末はそもそも映画館に観客がやって来ませんよ…と閑古鳥が鳴く閑散のタイミングですから、その圧倒的に不利のハンデを抱えながらも…、
少なくとも800万ドルは稼いでほしい…できれば、1,000万ドル前後なら、ありがたい…の期待値に対して、約850万ドルの封切り成績は、かろうじて、どうにか想定の範囲内におさまったことで、
オリヴィアはひとまず、集客の要の主演女優のノルマを果たした!!と、前向きに評価することができそうですし…、
ロマコメのお笑いと血しぶきをあげるスラッシャー映画!!という両極端の要素を巧みに交えて、優れた娯楽作を作った手腕が注目されて、これからの活躍が期待されるジョシュ・ルーベン監督の「ハート😍アイズ」は、評論家と観客のどちらからも好評を博して…、
18歳から30代半ばまでの若い観客が約7割を占めた封切り興行の出口調査のスコアは、ホラー映画としては上出来の “ B- ” が与えられて、観客全体の約7割が支持をしていますから、このあとの配信市場では口コミに支えられて、ロングセラーのヒット作になりそうだけに…、
製作費の約1,800万ドルを回収して、黒字になるのでは…?!と推測すると、やっぱりオリヴィアは何をやっても、ホームランは打たないけれど、とりあえず出塁した結果は残していく器用だから、仕事が先につながっていく…、そこが現在27歳の
オリヴィアが、10歳のときから地味に売れ続けているわけの、けして裏切らない安定だよね!!と、とりあえず、いつものように成功!!と言ってあげられそうなのに対して…、
今夏の誕生日がくれば、54歳だから、
オリヴィアの2倍も長く人生を生きていることになるキー・ホイ・クァンが、ついにようやく、初めての主演!!の大役を与えられたアクション・コメディの「ラブ・ハーツ」を封切ったユニバーサル映画が公表した封切り成績は、約580万ドルでした…
$5,800,000−(3,055館/$1,899)−$5,800,000
…から、「ハート😍アイズ」とほぼ同じ規模の製作費の約1,800万ドルが使われた「ラブ・ハーツ」に想定された期待値が少なくとも800万ドル、できれば、1,000万ドル前後なら、ありがたい…と、つまり「ハート😍アイズ」とまったく同じ…を踏まえると、前述のように最低限のノルマを果たしたオリヴィアとは違って…、
残念ながら、キー・ホイ・クァンは主演スターの役割を果たすことができなかった…という気の毒になりますが、この「ハート😍アイズ」と「ラブ・ハーツ」、どちらもバレンタイン・デーにちなんだ集客を目指した両映画が明暗をわけたのは…、
「ハート😍アイズ」の観客の男女比が五分五分に対して、「ラブ・ハーツ」は男性のほうが、やや多いこと。18歳から30代半ばの若年層の観客が約7割のオリヴィアに対して、キー・ホイ・クァンは同年齢層が約5割にまで低下し、25歳以上の観客が多くなること。つまり…、
「エヴリスィング・エヴリウェア・オール・アット・ワンス」(2022年)の成功で復活を果たし、若者からも支持されているとは言え、やっぱり、「インディアナ・ジョーンズ」の第2作め「魔宮の伝説」(1984年)と「グーニーズ」(1985年)といった過去の子役時代の大ヒット作でこそ知られるキー・ホイ・クァンのファンは、本人と同様に年齢層が高めの男性か…となると…、
アクション映画を好む男性は同時にスポーツ観戦も好む傾向にありがち…となり、前述のように、いわゆるスーパーボウル・サンデーですから、アクション・コメディ「ラブ・ハーツ」は「ハート😍アイズ」よりも不利になり、ロマコメのホラー・スラッシャー映画のほうは、もう今どきスーパーボウルに熱狂なんて…と冷めている、どちらかと言うとオタク志向の若い観客を狙っただけに、「ハート😍アイズ」のほうが「ラブ・ハーツ」よりもヒットするのは当たり前か…と思うと…、
マイノリティのアジア系のキー・ホイ・クァンはあらかじめ勝ち目のない勝負をさせられたみたいで、何だか、可哀想な気がしないでもありませんが、だからと言って、スーパーボウルを避けて、別のタイミングに封切っていたら、ヒットした?!となると、残念なことに出口調査のスコアが、この映画を選んで失敗だった…の域に入る “C+” の「ラブ・ハーツ」は、周囲に鑑賞を薦めたい…と回答が約4割ですから、半数以上の観客がお薦めできません…
…の失敗作と見なされた不評を踏まえると、むしろ、ヒットしそうにない映画だから、不発の沈没が当たり前のタイミングに、敗戦処理投手的に捨てられたか…と考えると、ウケている「ハート😍アイズ」とは違って、口コミを期待することもできそうにないため、キー・ホイ・クァンが主演を任されるのは、これが最初で最後になってしまうかも…?!、う〜ん、現実はきびしいですね…。
$13,700,000−(3,887館/$3,525)−$54,102,000
$8,500,000−(3,102館/$2,740)−$8,500,000
$5,800,000−(3,055館/$1,899)−$5,800,000
$3,924,000−(2,945館/$1,332)−$235,206,192
$3,020,000−(3,285館/$919)−$15,487,000
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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