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Weekend Box Office 💰 February 10 - 12, 2023 : 2月10日~12日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

スポーツの大イベントの NFL 頂上決戦のスーパーボウルが開催される週末は、映画館にとっては、テレビに観客を奪われて、空席が目立つことになる閑古鳥の鳴く閑散の週末ですが、しかし…

第1位 (初) 「マジック・マイク'ズ・ラスト・ダンス」(4,900万ドル)

$8,200,000−(1,500館/$5,467)−$8,200,000


RT の評論家の支持率 46 % / Metacritic スコア 51 / 出口調査の CinemaScore ?

そこであえて、主演女優のヒロインのサルマ・ハエック 56歳と同世代のスーパーボウルへの関心が薄い女性の観客を狙い、そもそもは HBO Max の配信映画として製作したチャニング・テイタムとスティーヴン・ソダーバーグ監督がコラボした「マジック・マイク」シリーズの蛇足の第3作めと言われる「ラスト・ダンス」を…


小規模の控えめな全米公開の1,500館で封切ったディスカバリーが公表したオープニング成績は、1,000万ドルにも満たない約820万ドルの不発ですが、それでも前述のように閑散の週末ですから、初登場第1位になったので、このあとの配信リリースでは、全米興行ランキングの初登場第1位!!と書くことができるトリックになりますが、そんなに安くない製作費の約4,900万ドルを回収するのは難しそうですね…。なお、男性ストリップの映画として、センセーショナルにもてはやされ、優れた青春ドラマだった第1作め(2012年)の封切り成績は約3,913万ドル(2,930館)、第2作めの「XXL」(2015年)の同成績は約1,286万ドル(3,355館)でした。


第2位 (3) 「アバター: ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」(推定4億6,000万ドル)

$6,884,000−(3,065館/$2,246)−$646,919,731

RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 69 / 出口調査の CinemaScore A


ひとつ上の第2位の同じくジェームズ・キャメロン監督の「アバター」第2弾「ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」の世界総額の興行成績が約22億1,352万ドルにまで上昇していますから…、

第3位 (初) 「タイタニック 25周年記念版」(製作費の約2億ドルは現在のお金では約3億7,427万ドルに相当します)

$6,400,000−(2,464館/$2,597)−$665,763,000


RT の評論家の支持率 88 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore ?

映画史上第3番めの特大ヒット作に位置づけられている「タイタニック」のいまの時点での同成績の約22億1,439万ドルは追い抜かれて、第4位に降格するのは時間の問題ですが、しかし…、


レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの悲劇の恋人たちが、1997年の初公開で稼いだ約18億4,320万ドルは、お金の価値の変化のインフレ率を踏まえると、いまの約34億4,929万ドルに値するトンデモない超ウルトラ特大ヒットでしたから、封切り当時の「タイタニック」ブームの大爆発!!を知っているベテランの映画ファンの方々が、「アバター 2」が「タイタニック」よりも大ヒットって本当?!と疑問して、実感できないのも無理はありませんし、近年の映画は物価高騰の鑑賞料金の違いのおかげで、大ヒットしているかのように見えているだけにしか過ぎない数字のトリックの目の錯覚か…現実に動員した観客のひとの数は別の話…というオチになりそうですね!!


第4位 (2) 「80(エイティ)・フォー・ブレイディ」(2,800万ドル)

$6,000,000−(3,939館/$1,523)−$24,970,000


RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-

女性はスーパーボウルはじめスポーツへの関心が薄いなどと決めつけるなんて、まったく男性目線からの女性を低く見た時代錯誤…とばかりに、単に女性どころか高齢のおばあさんだって、スーパーボウルに熱狂してしまうコメディの配信映画のチケットを値引きして…、


スーパーボウルのタイミングにあわせて、映画館で封切ったパラマウント映画のディスカウントの戦略が功を奏し、先週の初登場首位を飾ったシャマラン監督の「ノック・アット・ザ・キャビン」が第6位に転落し、ランキングから消えたのに対して、おばあさんたちは公開2週めも大健闘!!



$5,500,000−(3,227館/$1,704)−$158,495,205

RT の評論家の支持率 95 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 February 3 - 5, 2023 : 2月3日~5日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

M・ナイト・シャマラン監督が、ついに「アバター 2」を撃墜した!!などと大げさに書き立てると、配給のユニバーサル映画にはよろこばれるでしょうが…、

演技者として、本職の俳優に負けず劣らずの才能を発揮し、高名な監督たちから役者として認められた!!という意味合いにおいて、プロレスラーから俳優に転向して、成功した唯一のスター!!に位置づけられるバティスタの名演技が絶賛されている「ノック・アット・ザ・キャビン」の…

第1位 (初) 「ノック・アット・ザ・キャビン」(2,000万ドル)

$14,200,000−(3,643館/$3,898)−$14,200,000


RT の評論家の支持率 68 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore C

封切り成績の約1,420万ドルは残念ながら、同じくユニバーサル映画が配給したシャマラン監督の前作「オールド」(2021年)の同成績=約1,685万ドル(3,355館)におよばなかった結果ですし、異色のヒーロー映画として大きな注目を集めた「グラス」(2019年)と、その前作にあたる「スプリット」(2017年)のオープニング成績が、それぞれ4,000万ドルを超えた大ヒット!!だったのとは、もはや比べるまでもない見劣りとなっています…。内容の評価については…、


シャマラン監督の新たな傑作!!として高評価される一方、愚作とこき下ろされるなど、いつものように賛否が分かれる同監督お決まりですが、肝心のフツーの観客のリアクションは、えッ?!、なんだ、これで終わりなの?!と、置いてけぼりを食らったように感じた人が少なくなかったらしく、出口調査のスコアはガッカリの “ C ” が与えられ、約7割に近い観客が鑑賞をお薦めはできないと回答しています…。なので、7週連続の第1位を続けた「アバター 2」も、さすがに息切れ…のタイミングに封切られたから初登場第1位!!になっただけの「ノック・アット・ザ・キャビン」ですから…、

シャマラン監督のファンの方は別として、その他の方は時間の無駄使いかも…と、あらかじめ了承したうえで観たほうがよいかもしれませんが、バティスタの演技は賛否分かれず、観るに値するものと言われています…!!


需要と供給のバランスや時と場合に応じて、モノやサービスの値段を臨機応変に変える価格変動制のダイナミック・プライシングの考え方を映画のチケットにも応用して…、

いわゆるマチネの映画館が閑散とする昼間の時間帯の安いチケット価格を通常料金とする、つまり値引きの実験を大手の映画館チェーンと一緒に取り組んだ配給のパラマウント映画の試みがドンピシャの功を奏し、平均では約9.79ドル=約1,284円のチケットが売れに売れて、実際のところ第1位のシャマラン監督作よりも多くの観客を動員することに大成功した事実上の…

第2位 (初) 「80(エイティ)・フォー・ブレイディ」(2,800万ドル)

$12,500,000−(3,912館/$3,195)−$12,500,000


RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-

この週末の No.1 ヒット作と言えるコメディ映画「80(エイティ)・フォー・ブレイディ」が製作費の約2,800万ドルに対して、約1,250万ドルの封切り成績を稼いだことで、収支が黒字を見込めそうな結果となっています…!!


今から約43年も昔の1980年公開のコメディ映画の人気作「9時から5時まで」の顔合わせの懐かしい再現となるジェーン・フォンダ85歳とリリー・トムリン83歳、アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンの素敵なおばさんとして知られるサリー・フィールド76歳、そして、1961年公開の名作と2021年公開のスピルバーグ監督版の新旧の「ウエスト・サイド物語」のリタ・モレノの題名通り、80(エイティ)の80代前後の高齢の大ベテランの女優たちが演じる主人公の4人組が年甲斐もなく、言わばアイドルの追っかけまがいとして、先ごろ引退を発表された NFL のスーパースターのトム・ブレイディ選手のプレーを生で観たい!!と熱望し、チケット入手困難のスーパーボウルを観戦しようとする悪戦苦闘を描いたコメディ映画は、配信リリースの予定でしたが…、

それを取り消して、ダイナミック・プライシングを導入することで、パンデミック禍以来、感染を恐れ、映画館から足が遠のいていた50代以上の観客を呼び込むことに成功したパラマウント映画の実績を踏まえると、いずれは映画のチケットも値段がこまめに変わる価格変動制が当たり前になるかもしれませんね…!!、ただし、この映画のように安くなるのなら歓迎ですが、逆に人気の満員だから…と、チケット代を高くするのはカンベンしてほしいです…!!


第3位 (1) 「アバター: ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」(推定4億6,000万ドル)

$10,800,000−(3,310館/$3,263)−$636,420,442

RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 69 / 出口調査の CinemaScore A



$7,950,000−(3,452館/$2,303)−$151,292,670

RT の評論家の支持率 95 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (初) 「BTS: Yet to Come in Cinemas」(???ドル)

$6,280,000−(1,114館/$5,637)−$9,124,384

RT の評論家の支持率 ?? % / Metacritic スコア ?? / 出口調査の CinemaScore ?


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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