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Weekend Box Office 💰 May 17 - 19, 2024 : 5月17日~19日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

「ドクター・ストレンジ 2」の「マルティバース・オブ・マッドネス」(2022年)の並行世界では「ファンタスティック・フォー」のリード・リチャーズ役を演じたほか、Amazon Prime Video の代表作「ジャック・ライアン」シリーズのジャックとしても知られるジョン・クラシンスキーは…

今週は第4位の「ザ・フォール・ガイ」のエミリー・ブラントを主演にした…と、つまり自分の妻を主演にした監督作「ア・クワイエット・プレイス」シリーズが大成功!!だけに、そのモンスター・ホラー映画から一転、ジョン・クラシンスキー監督が、デッドプールのライアン・レイノルズを主演にして、まさかのファミリー向けファンタジーのコメディ映画を作った…!!

…と、クラシンスキー監督が、これまでとは全く正反対のジャンルに取り組んだことで注目された…とはいえ、現実には存在しないはずの「想像上のお友だち」が見える少女のお話というのは、現実には存在しないはずの幽霊が見える少年のお話の「シックス・センス」(1999年)が元ネタか?!

…と考えると、やっぱり、ホラーだ!!の「IF(イフ)」は、少なくとも 4,000万ドル前後の封切り成績を稼ぐだろう…の予想を超えて、デッドプールが声の主演をつとめ、同じく生身の俳優と CG のキャラが共演をした実写とアニメのハイブリッド作品のファミリー向け「名探偵ピカチュウ」(2019年)の同成績の約5,437万ドル(4,202館)に迫る 5,000万ドル超えもあり得るのでは…?!と期待されていましたが…、

第1位 (初) 「IF(イフ)」(1億1,000万ドル)

$35,000,000−(4,041館/$8,661)−$35,000,000


RT の評論家の支持率 50 % / Metacritic スコア 46 / 出口調査の CinemaScore A

製作費に約1億1,000万ドルを注ぎ込んだパラマウント映画が公表した封切り成績は約3,500万ドルでしたから、ソニピつまりソニー・ピクチャーズ要するに日本の SONY に身売りし、ソニピ傘下に入るかも…?!の経済ニュースが伝えられるのも納得…と思う人もいるかもしれないガッカリの結果となっています…。どうして、「IF(イフ)」は今ひとつ振るわなかったの…?!


…というのは、マーベル・ファンの方には並行世界の別のロキの変異体のシルヴィとして知られるケイリー・フレミングちゃん17歳が演じた主人公の少女ビーが、ママに先立たれたばかりか、パパが心臓手術を受けることになり、もしかすると両親が共にいない孤児になってしまうかも…の死のからんだ不幸過ぎる設定が、子どもにはちょっと深刻…とキッズ向けの映画にはふさわしくないと見なされて、世間の親たちから敬遠された…の一方で…、

そういう深刻な設定を受けとめられる大人の観客からは、明らかに児童向けの子どもっぽい幼稚な映画に見なされてしまった…と、つまり、観客の対象が大人なのか、それとも子どもなのか?!、よくわからない…のどっちつかずの印象になったことが、不人気の理由のひとつのようですが…、

ジョン・クラシンスキー監督が、ピクサーのアニメを実写の映画として作った…!!と例えられる「IF(イフ)」の出口調査では、12歳以下の児童の観客の約9割のほぼ全員が支持をして、半数の約50%の子どもたちが、友だちにも「観ろ!!」と薦めるそうですから、前述の設定に眉をひそめ、うちの子には難しいかも…と思われた保護者の方は特に気にする必要はなさそうですし、この映画を気に入った児童を含めた観客全体の約8割が内容に満足して、支持をし、約6割のひとたちが周囲にも鑑賞を薦める…の回答などから、評価のスコアは最高に近い “ A ” が与えられているので…、


失敗作の腐敗映画に位置づけた映画の格付けサイト Rotten Tomatoes の評論家やジャーナリストの評価とは別に、実際に映画を観た普通の観客からの好評の口コミが拡散される期待が持てるため、封切りの出足はつまずいた印象の「IF(イフ)」ですが、これから動員を持続するかもしれませんし、前述のクラシンスキー監督の妻エミリー・ブラントをはじめ、デッドプールの妻のブレイク・ライヴリー、「シャンチー」(2021年)のヒロインのノラ・ラムや、エイミー・シューマーといった豪華な愉快な声のカメオの聴き応えも含め、口コミはよい作品だけに配信市場では恐らくヒット作になるのではないでしょうか…!!



$26,000,000−(4,075館/$6,380)−$101,239,501

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B


ジョン・クラシンスキー監督の「IF(イフ)」の封切り成績が今ひとつ振るわない別の理由は、「猿の惑星」のレイティングが、実質的に年齢による視聴制限がないに等しい PG-13 だから…


…というわけで、どちらかと言うと「女の子向け」の映画に見える「IF(イフ)」よりも、男の子はやっぱり、迫力のある映画のほうを好むため、「ファミリー向け」の作品として、意外に機能しているらしい新生シリーズ第4作めの「キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」は公開2週めにして、国内の売りあげが 1億ドルを突破した約1億124万ドルに達しています…!!


第3位 (初) 「ザ・ストレンジャーズ: チャプター 1」(850万ドル)

$12,000,000−(2,856館/$4,202)−$12,000,000

RT の評論家の支持率 13 % / Metacritic スコア 44 / 出口調査の CinemaScore C

両親が出かけてしまい、まだ幼い妹と一緒に子どもだけで留守番をしていた夜に突然、コンコンとドアがノックされ、それに応じて、妹が玄関のドアを開けてしまったところ、見知らぬ大人から、ここに誰それはいませんか?と、自分たちの家にいるはずもない人の初耳の名前を言われ、気持ち悪かった…

…という子どもの頃の実体験をもとに想像をふくらませて、執筆したホラー・スリラー映画の脚本が買いあげられたばかりか、素人だけに期待していなかった監督の依頼まで受けたことで、映画の作り方のハウツー本を買って自習し、ホラー好きの自分の嗜好にあうものを見よう見まねに作ったら、思いがけず大ウケした!!というビギナー’ズ・ラックに恵まれたブライアン・ベルティノ監督の「実話をもとにした」などと大げさに宣伝されたリヴ・タイラー主演のカルト人気のデビュー作「ザ・ストレンジャーズ」が約16年前の…


2008年同時期の5月末に全米公開されて、売りあげた封切り成績の約2,100万ドル(2,467館)は、いまのお金の価値にすると約3,067万ドルのヒットだったことになりますから、レニー・ハーリン監督(「ダイ・ハード2」1990年)を起用して、単にリメイクではなく、いきなりトリロジー化!!して、3部作の映画を全部まとめて撮影した製作・配給のライオンズゲートが公表した第1作めの「チャプター 1」の封切り成績の約1,200万ドルは…、


オリジナル映画の同成績と比べると見劣りするものの、約10年後の2018年に公開された第2作めの「ザ・ストレンジャーズ : プレイ・アット・ナイト」の同成績=約1,040万ドル(2,464館)は…


いまのお金にすると約1,294万ドルの売りあげだったことになるため、それに近い金額を稼いだ新トリロジーはひとまず堅実なスタートを切ったと言えそうですし、この「チャプター 1」の製作費は安価の約850万ドルですから、第1作めに限れば、ライオンズゲートが黒字を稼ぐのは間違いなさそうですね!!、なお、冒頭でふれた「実話の映画化」と大げさに言われた「実話」の実態は…、


ノックをし、応答がなければ、住人不在と見なして、忍び込む空き巣の強盗の訪問だったことが、のちにわかったそうですから、妹ちゃんが応対に出たのは、強盗に犯行をあきらめさせた不幸中の幸いだったそうです…!!、ただし、その空き巣の強盗が騙った架空の人物の名前が映画と同じく「タマラ」だったとは言われていません…!!


第4位 (2) 「ザ・フォール・ガイ」(1億5,000万ドル)

$8,450,000−(3,845館/$2,198)−$62,987,000

RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 73 / 出口調査の CinemaScore A-


第5位 (3) 「チャレンジャーズ」(5,500万ドル)

$2,941,203−(1,938館/$1,518)−$43,510,299

RT の評論家の支持率 88 % / Metacritic スコア 83 / 出口調査の CinemaScore B+


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Trailer for Renny Harlin’s 'The Strangers' Trilogy 'Chapter 1' starring Madelaine Petsch and Froy Gutierrez


家宅侵入系のホラーですから、物語は単純のはずなのに、それをいきなりトリロジーに仕上げるだなんて、いったい、どんなヒネリの展開を思いついて、物語をふくらませることができたのか?!

「ダイ・ハード 2」(1990年)や「クリフハンガー」(1993年)の大ヒット!!で、90年代に活躍をした北欧フィンランド出身のレニー・ハーリン監督が、2008年に公開されたリヴ・タイラー主演の同名のカルト作をもとにして、メガホンをとった「ザ・ストレンジャーズ」トリロジーを…


今年2024年のうちに連発公開する配給のライオンズゲートが、第1作め「チャプター 1」の予告編を披露してくれました!!、ドールフェイス、ピンナップ・ガール、そして、マスクの男のトリオが、映画に登場するホラー・キャラクターの定番になっている…



「ザ・ストレンジャーズ」だけに、今さら物語の紹介はいらないかもしれませんが…、

テレビシリーズ「リバーデイル」で知られるマデリーン・パッチが演じる主人公のマヤが、恋人のライアン=フロイ・グティエレス(「クルーエル・サマー」では、オリヴィアの恋人役だった人)と一緒に新生活を始める太平洋岸の北西部を目指して移動中に、クルマがオレゴン州のヴィーナスで故障したため、Airbnb を利用して、民泊することに…。

…といった経緯から、恐ろしいトリオの訪問を受けてしまう「ザ・ストレンジャーズ」トリロジーの「チャプター 1」は、初夏の5月17日から全米公開!!、残りの「2」と「3」の封切り日は今のところ未定です。

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