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Weekend Box Office 💰 December 22 - 24, 2023 : 12月22日~24日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

このクリスマスの週末から新年2024年にかけての年末年始に最も話題の新作映画の要注目作は、Netflix が製作したザック・スナイダー監督版の「スター・ウォーズ」と言われる「宇宙の七人の侍」の SF アクション超大作「レベル・ムーン」ですから、映画館で大々的に全米公開されることはなく、配信だけか…



RT の評論家の支持率 23 % / Metacritic スコア 31

…と、あらためて思うと、映画を取り巻く状況は本当に大きく変わったなぁ…と痛感せずにはいられませんが、そのザックの「レベル・ムーン」が仮りに封切られていたなら、もはや言うまでもなく圧倒的に初登場第1位!!だったに違いないと想像すれば、クリスマス興行の勝負作として、各社が公開した新作映画の成績が軒並み、やや低調…なのも納得できそうですが…、


Netflix に追いつき追いこせ!!とばかりに、ハリウッド古参の大手映画スタジオが、それぞれ独自に始めた配信サービスがどこも振るわず、ディズニーの Disney+ も破綻寸前のように言われ始め、どうやら配信サービスの戦国時代は結局、最初から最後まで Netflix のひとり勝ち!!でケリがつき、新年にはいよいよ、配信サービスが淘汰されるだろう…などと不穏に予想されていますから…、

興行で稼いで、さらに配信サービスのサブスクでも儲けよう!!という「一石二鳥」を狙った古参の魂胆は、言わば裏腹の共食いになって、身の破滅を招いた一方、興行には進出せず、あくまでも配信ひと筋にこだわった Netflix の「二兎を追う者は一兎をも得ず」に破れたのかもしれませんが、今年2023年はストの醜悪な内輪もめに明け暮れて、ろくに仕事をしなかったせいで、早くも新年は不振が予想されている映画界の行く末を憂いながら、ランキングをご覧ください…。


第1位 (初) 「アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム」(2億1,500万ドル)

$28,100,000−(3,706館/$7,582)−$28,100,000

RT の評論家の支持率 36 % / Metacritic スコア 44 / 出口調査の CinemaScore B


第2位 (1) 「ウォンカ」(1億2,500万ドル)

$17,700,000−(4,213館/$4,201)−$75,203,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore A-


第3位 (初) 「マイグレーション」(7,200万ドル)

$12,310,000−(3,761館/$3,273)−$12,310,000

「ミニオンズ」シリーズまたは「怪盗グルー」シリーズで知られるアニメ・スタジオのイルミネーションが、ニュー・イングランドからニューヨークを経由し、ジャマイカへのマイグレーション、つまり「渡り」に挑むマガモの家族の冒険を描いた…


RT の評論家の支持率 69 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A

ユニバーサル映画が配給の「マイグレーション」の封切り成績は約1,231万ドルでした!!、オリジナルではなく、ニンテンドーの人気ゲームをアニメ映画化した「ザ・スーパー・マリオ・ブラザーズ・ムービー」が、今春4月に約1億4,636万ドル(4,343館)もの巨額の封切り成績を叩き出して、いまのところ今年2023年の年間興行ランキングの第2位に位置づけられているイルミネーションの特大ヒットの実績を踏まえると…、


「マイグレーション」の封切り成績の約1,231万ドルは、その前作「マリオ」とは比べものにならないぐらいの低水準ですが、失敗ではなく、期待値に沿った健闘の順当な結果となっています!!


第4位 (初) 「エニワン・バット・ユー」(2,500万ドル)

$6,235,000−(3,055館/$2,041)−$6,235,000

約800館の小規模公開の主演作「哀れなるものたち」が、今週の第11位に位置づけられたエマが、お笑いマドンナから演技派に転換のキッカケになった青春コメディ「イージー A」(2010年)でも古典小説の「緋文字」(1850年出版)を下敷きにしていたウィル・グラック監督が…、

「トップガン 2」の「マーベリック」(2022年)の大ヒットで一躍、人気者になったグレン・パウエルと、新年2024年はスパイダーウーマンのジュリア・カーペンター役に抜擢されたソニピ版マーベル・ユニバースの戦うヒロイン映画「マダム・ウェブ」(2月14日全米公開)が楽しみなシドニー・スウィーニーを主人公のカップルに起用して…、

故シェイクスピアの戯曲「空騒ぎ」(1600年出版)をもとに、どっちも素直になれない不仲な男女が、それぞれの目的を果たすため、親密な間柄を装った共犯関係がもとで、お互いの本心に気づくことに…!!といったロマコメではよくあるパターンのラブ・ストーリーを描いたことで…


RT の評論家の支持率 47 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore B+

新作なのに懐かしい昔のロマコメみたいなところが妙にウケている「エニワン・バット・ユー」、つまり「あなた以外なら誰でもいいわ」を全米公開した製作・配給のソニピが公表した封切り成績は約624万ドルでした…!!


ロマコメだけに約7割もの大多数を女性の観客が占めた「エニワン・バット・ユー」の封切り興行の観客全体の約3割にあたる25歳以上の女性たちの90%以上が、よかった!!と支持する出口調査の大好評ながら、しかし、前述のように新作なのに懐かしい昔のロマコメ・タッチですから…、

グレン・パウエルとシドニー・スウィーニーの共に「いま人気者」の男女のミスマッチなカップルぶりは魅力的でも、映画そのものには新しさが感じられないため、周囲に鑑賞をお薦めしますか?と問われると、その回答の数値は60%以下にまで低下してしまうので、これからご覧になる方は、あらかじめ、観てる間は居心地よく楽しめるけれど、とどのつまり観ても観なくても、どっちでもいい他愛のないロマコメといったレビューの位置づけを了承しておくほうがよいのかも…!!


第5位 (初) 「サラール Part 1」(3,246万ドル)

$5,481,000−(796館/$6,886)−$5,481,000


RT の観客の支持率 89 % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore --

「K.G.F」二部作(2018年と2022年)のヒットで、国際的に知られるプラシャーント・ニール監督が、「バーフバリ」シリーズのプラバースを主演に迎えたボリウッド映画のアクション大作です!!


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 April 7 - 9, 2023 : 4月7日~9日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

ジャーナリストや映画通の大人の観客からは約1時間32分もあるニンテンドーの長〜い CM にしか過ぎない…などと冷ややかに受けとめられて、酷評され、映画の格付けサイト Rotten Tomatoes では、こんなものにお金を払うのは愚の骨頂の腐敗映画に認定ですが、そもそも児童向けの作品だけに、そんなに大真面目に観る必要もなさそうな…


$146,360,000−(4,343館/$33,700)−$204,628,865


RT の評論家の支持率 56 % / Metacritic スコア 47 / 出口調査の CinemaScore A

同名の長寿人気ゲームのアニメ映画化は、北米の封切り興行の出口調査では、12歳以下の子供たちの約94%が満足して絶賛し、水曜日(4月5日)を初日とする計5日間の興行成績としては「トランスフォーマー」シリーズ第2作め「リベンジ・オブ・ザ・フォールン」(2009年)の記録の約2億7万ドル(4,234館)を更新した新王者の約2億463万ドルの特大ヒット!!


キリストの復活を讃える復活祭のイースターの週末に封切られたホリデイ映画としては、週末3日間の封切り成績が約1億4,636万ドルにまで達したのは「バットマン v スーパーマン」(2016年)の約1億6,601万ドル(4,242館)と故ポール・ウォーカーが出演した最期の「ワイルド・スピード」の第7作め(2015年)の約1億4,719万ドル(4,004館)に次ぐ史上第3位の特大ヒット!!

本国の北米でのアニメ映画の封切り成績としては、ディズニー・ピクサーの「インクレディブルス 2」(2018年)が叩き出した約1億8,269万ドル(4,410館)に次ぐ史上第2位の特大ヒット!!、そして、世界総額の封切り成績が、いきなり 4億ドル近い約3億7,763万ドルを稼いだのは、ディズニーのいわゆるアナ雪の大ヒット作「フローズン 2」(2019年)の記録の約3億5,850万ドルを更新した史上第1位の新王者!!

…と、過去の興行記録に照らし合わせて、細かくチェックしていけば、キリがない感じですから、映画のビジネスの観点から見れば、大きな出来事ですが、人気キャラクターのミニオンを世に送り出した実績のあるユニバーサル映画傘下のアニメ・スタジオのイルミネーションの作品としては、他社のニンテンドーの既存キャラの人気に依存しただけで、自分たちなりの新しいものを創造したオリジナルではないため、アニメ映画の価値としては、やっぱり興味深いものではありませんね。


第2位 (2) 「ジョン・ウィック: チャプター4」(1億ドル)

$14,600,000−(3,607館/$4,048)−$147,066,799

RT の評論家の支持率 95 % / Metacritic スコア 78 / 出口調査の CinemaScore A



$14,500,000−(3,856館/$3,760)−$62,278,000

RT の評論家の支持率 91 % / Metacritic スコア 72 / 出口調査の CinemaScore A-


第4位 (初) 「エア」(9,000万ドル)

$14,460,000−(3,507館/$4,123)−$20,020,000

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore A

あくまでも配信にこだわる Netflix とは違って、Prime Video のオリジナル映画を劇場公開する映画館優先の興行に積極的な Amazon にとっては、大人向けドラメディが初日の水曜日(4月5日)から計5日間の封切り成績として約2,002万ドルを稼いだのは、同社が権利を取得した「ロッキー」シリーズの第9作め「クリード 3」の大ヒットに次いでの成功と言えますが、ただし、映画製作の直接の費用だけでも約9,000万ドルが投じられたドラメディの規模は実際のところ、ブロックバスター級の大作に近いだけに成功とは言え、必ずしも大儲けの黒字になるとは限りません。本業のネット通販はじめ、その他の事業で儲けてる金持ちの Amazon だから出来ることか…といった見方をする人もいるのかも…。


第5位 (4) 「スクリーム 6」(3,500万ドル)

$3,315,000−(2,286館/$1,450)−$103,846,000

RT の評論家の支持率 75 % / Metacritic スコア 61 / 出口調査の CinemaScore B+


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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