Weekend Box Office 💰 October 13 - 15, 2023 : 10月13日~15日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
あのオカルト映画の代名詞「エクソシスト」(1973年)の「正統な続編」のつもりだし、それらしく不吉な13日の金曜日に封切りたかった公開2週めの第2位「ビリーバー」が、「アベンジャーズ」級の前売り鑑賞券の売れ行きのスゴさに恐れをなして、公開を先週末(6日)に前倒しするハメになった敵前逃亡が話題になった…
悪魔も敵わない無敵のテイラーが、2018年に起ちあげた製作会社のテイラー・スウィフト・プロダクションズがインディーズ製作したコンサート映画、つまりドキュメンタリー「エラス・ツアー」の配給を、配給会社として請けおうことに成功した映画館チェーン大手の AMC シアターズが公表した推定の封切り成績は、前売りの勢いから予想された、いきなり大台の1億ドルを突破!!ではなくて…、
第1位 (初) 「テイラー・スウィフト : エラス・ツアー」(2,000万ドル)
$97,000,000−(3,855館/$25,162)−$97,000,000
少し足りない約9,700万ドルでしたが、「ジョーカー」(2019年)の封切り成績の約9,620万ドル(4,374館)や、「ヴェノム 2」(2021年)の同成績=約9,003万ドル(4,225館)などを飛び越して、10月公開映画史上最大の封切りヒットを叩き出した新記録の達成!!ですが、しかしながら…、
この大ヒットにはわけがあって、AMC シアターズは「エラス・ツアー」をイベント上映の特別興行として取り扱い、地域差はあるでしょうが、通常の鑑賞料金は 20ドル=約2,990円、IMAX などのプレミアム上映は 25ドル=約3,739円といった割高の料金設定(AMC の今年2023年の第1四半期の鑑賞料金の平均値は11.87ドル=約1,775円)をしていますし、また、同映画館チェーン会員の特典の割引きなども適用されません。と、つまり顧客単価が高いわけですから、老若男女を問わず愛されるテイラーの人気が絶大であり、アメリカの国民的歌手なのは間違いありませんが、実際の観客動員の数としては、前述の「ジョーカー」や「ヴェノム 2」のほうが上まわっているのかもしれませんね…。
第2位 (1) 「エクソシスト: ビリーバー」(3,000万ドル)
$11,000,000−(3,684館/$2,986)−$44,927,000
悪魔にとり憑かれる少女キャスリン役の新人オリヴィアちゃんの怖い写真よりも、ふつうの素敵な写真のほうをご覧ください…!!
第3位 (2) 「パウ・パトロール : ザ・マイティ・ムービー」(3,000万ドル)
$7,000,000−(3,707館/$1,888)−$49,886,716
第4位 (3) 「Saw X」(1,300万ドル)
$5,700,000−(3,058館/$1,864)−$41,429,120
第5位 (4) 「ザ・クリエイター」(8,000万ドル)
$4,300,000−(2,960館/$1,453)−$32,405,744
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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