Billy's footnotes 💬 Day 26, 2025
Watch ▶ the Trailer for 'Armand' starring Renate Reinsve, the directorial debut of Halfdan Ullmann Tøndel. 🏫👀
カンヌ国際映画祭の審査員に選ばれたこともある北欧ノルウェーの女性の作家のカリン・ベアテ・ウルマンの息子の…と書けば、そのリン・ウルマンと呼ばれる作家のご両親は…、
映画史上の傑作のスウェーデン映画の「叫びとささやき」(1972年)や「秋のソナタ」(1978年)、テレビ史上の傑作の「ある結婚の風景」(1973年)などで知られるノルウェーの女優のリヴ・ウルマンと、それらのほかに「野いちご」(1957年)や「処女の泉」(1960年)、「ファニーとアレクサンデル」(1982年)などを手がけ、日本のクロサワと同等の映画史上最高の創り手のひとりと言われたスウェーデン映画界の故イングマール・ベルイマン監督(2007年没)ですから…、
つまり、あの故イングマール・ベルイマン監督の孫か…!!ということになる 1990年生まれの若いハーフダン・ウルマン・トンデル監督が初めて手がけた長編映画であり、商業映画の監督としてのデビュー作にあたる「アルマン」(2024年)を、北米で再来週末の2月7日に限定公開で封切る IFC フィルムズがリリースした予告編を、映画通の方はチェックしておいてください…!!
ノルウェー映画の「ザ・ワースト・パーソン・イン・ザ・ワールド」、つまり「わたしは最悪」(2021年)の演技が絶賛されて、国際的に注目された女優のレナーテ・レインスヴェが、主人公の女優のエリザベス役を演じてくれた「アルマン」は…、
6歳の男の子の生徒ジョンが、小学校内のトイレで、顔に切り傷を負い、ズボンを下ろされた恥ずかしい格好でいるのが発見され、ジョンによれば、同じ6歳の男の子のお友だち、アルマンくんにやられた…とのこと。学校側としては、ことを荒立てず、できれば何もなかったかのように穏便にやり過ごしたい…とは思うものの、ジョンの様子からすると性的なイタズラだった可能性も考えられるだけに、ジョンとアルマンの双方の親を呼んで、緊急に保護者会を開くことに…
…といった事情から駆けつけた主人公のエリザベス=レナーテ・レインスヴェは、子供たちのトラブルについて、実際のところ、現場で行為を目撃した証人などはおらず、被害者と目されるジョンの証言だけだから、いったい、何があったのか?!、本当に息子のアルマンが悪さをしたのか?!とは、はっきりとは言えないくせに呼びつけた学校側の態度のみならず…、
ジョンの母親サラは、エリザベスの亡くなった夫の姉妹であり、以前は仲がよかったものの、現在は確執を抱えて、ふたりの関係は冷え切り、険悪におちいっていたため、余計な口をはさまずにはいられないサラの態度にもイライラしたエリザベスは、彼女がとかく言動が派手の芝居がかってしまう曰くつきの芸能人なこともあり…、
本題の子どもたちの真相はわからないトラブルとは別の大人同士の思惑まで絡んできた保護者会は次第にエスカレートし、緊張が高まって、取り返しのつかない混沌の事態へとなだれ込んでいく…。
…といった日常的な風景から、人間性の奥深いところを覗いていくドラマの進め方は、やっぱり、故ベルイマン監督の血筋だなぁ…といった印象を抱いてしまう「アルマン」ですが、トンデル監督は実際にあった出来事からインスパイアされて、脚本を執筆したそうですから、えッ?!、実話に近いお話なのか?!と思うと、とかく感情的になりがちのひとが、以前よりも増えたように思える昨今だけに、人間関係について、何らかの転ばぬ先の杖の教訓を得られる映画かもしれませんね。
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