Weekend Box Office 💰 June 16 - 18, 2023 : 6月16日~18日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
第1位 (初) 「サーシャ・カレのスーパーガールが初登場した映画」(2億2,000万ドル)
$55,100,000−(4,234館/$13,014)−$55,100,000
北米で今日の日曜日の6月18日の父の日と明日の月曜日のジューンティース=アメリカの奴隷制度が終わりを迎えたとされる歴史を振りかえり、自由を讃える国民の祝日をからめた連休のロング・ウィークエンドに家族で楽しめるアニメ映画として…、
傘下のピクサー・アニメーション・スタジオが製作した長編アニメ映画としては、27本めにあたる「エレメンタル」を封切ったディズニーが公表した週末3日間の稼ぎの封切り成績が約2,950万ドルだったことから、ピクサー初期の20世紀の90年代に公開された「トイ・ストーリー」(1995年)と続編の「2」(1999年)、「ア・バグ'ズ・ライフ」(1998年)を除いた21世紀に入ってからの作品としては、最も不発だったスパイダーマンのトムの声の主演作「オンワード」(2020年)の封切り成績の約3,912万ドルを下まわり、ピクサー史上最低のワースト封切り成績を更新してしまいました…。昨2022年の同時期つまり父の日とジューンティースの連休に公開した…
第2位 (初) 「エレメンタル」(2億ドル)
$29,500,000−(4,035館/$7,311)−$29,500,000
元キャプテン・アメリカのクリスの声の主演作「ライトイヤー」が、2億ドル超えの巨額の製作費に対して、全世界の興行成績の総額が約2億1,877万ドルしか稼げず、不発の失敗に終わった赤字に続く、2年連続の不発になりそうですから、もはやピクサーの人気と魅力は消え失せて、ブランドの価値も失墜したのでは…と言われても仕方のない結果を出した「エレメンタル」は…、
肌の色や文化の違いといった人びとの多様性を、けして、ひとつになることはない火と水のキャラに投影した設定がわかりやすいのはよいけれど、あまりにも発想が単純の幼稚すぎて、目新しさを欠いてしまい、まるで学校の道徳の時間に観させられる教育アニメみたい…などと、そもそも感心されず、物語の焦点も火と水のラブ・ストーリーに絞りきらず、散漫な作品になってしまった…と不評ですが、しかし、出口調査の観客の評価では、85%以上のひとたちが好意的に受けとめ、満足をし、12歳以下の児童に限れば、9割以上が大よろこびの満点に近いスコアの “ A ” ですから…、
映画館に出かけるのはやめて、Disney+ の配信開始を待って、自宅で観よう…!!と当のピクサーの代表の CCO であり、おまけの短編アニメ「カールじいさんのデート」の前日譚にあたる「Up カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年)で知られるピート・ドクター監督が、この「エレメンタル」の興行は言わば Disney+ のサブスクを勧める宣伝活動であって、家族そろって映画館に出かけるのは経済的負担が大きいから、映画館には出かけず、Disney+ で観て下さいと、何だか不発をごまかすみたいな苦しい発言をされているので、映画館に出かけてはいけません?!…というディズニー・ピクサーは観客をバカにしているの…?!というオチとなっています。
第3位 (2) 「スパイダーマン: アクロス・ザ・スパイダーバース」(1億ドル)
$27,800,000−(3,873館/$7,178)−$280,383,000
第4位 (1) 「トランスフォーマーズ : ライズ・オブ・ザ・ビースツ」(2億ドル)
$20,000,000−(3,680館/$5,435)−$100,622,000
まだ観ていない人にはネタバレになるため、あえて詳しくは書きませんが、アンソニー・ラモスが演じる主人公ノアに待ち受けていた予想外のまったくサプライズの期待を持たせた幕切れの…
その後…を描いて、「トランスフォーマー」の世界観をもっとアクション映画!!に拡大する続編を引き続き、手がけるにあたって、パラマウント映画と契約更新の交渉を始めたスティーヴン・ケイプル Jr. 監督(「クリード 2」2018年)の「ライズ・オブ・ザ・ビースツ」は…
先週の初公開から約-67%の観客を失ってしまいましたが、国内の成績はひとまず大台の1億ドルを突破しましたし、世界総額の成績は3億ドル目前の約2億7,492万ドルとなっています!!、いずれにしろ、つぎのシリーズ通算第8作めの製作も内定ですから、「トランスフォーマー」ファンの方は引き続き、お楽しみに…!!
第5位 (3) 「ザ・リトル・マーメイド」(2億5,000万ドル)
$11,600,000−(3,480館/$3,333)−$253,559,129
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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