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Weekend Box Office 💰 May 12 - 14, 2023 : 5月12日~14日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

コミック・アーティストの Cheddarbacon Studios さんが、感動の余韻があとを引いて、何日も消えない…と、ご自身の「Vol.3」を観た経験を描いた4コマ漫画に同意して、共感せずにはいられない方が少なくない…

…かもしれないジェームズ・ガン監督の「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」シリーズとしては完結編の封切り成績が期待されたほど振るわなかったことについて、前回の興行レポートの最後に「絶賛の口コミが拡がり、だったら、やっぱり映画館で観よう!!と、これから動員が伸びる可能性も存分にあるのでは…」と書きましたが、どうやら、上 ↑ の4コマ漫画のように様々な形で口コミが拡がってくれたらしく、先週の初公開と比較した2週めの集客減の割り合いを…


$60,500,000−(4,450館/$13,596)−$213,201,000


RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A

「シャンチー」(2021年)が記録した約−54%よりも少ない約−49%に抑えたことで、ちょっと驚きの動員持続力を発揮した「Vol.3」が、同じく公開2週めの集客減が約−67%だった「ドクター・ストレンジ 2」(2022年)の2週めの成績=約6,176万ドル(4,534館)に迫った約6,050万ドルを稼いで、追い上げましたから、出足は今ひとつだったものの、やっぱり粘り強いヒット作になるかもしれませんね!!、ちなみに「ガーディアンズ」シリーズ前2作「Vol.1」(2014年)と「Vol.2」(2017年)の公開2週めの集客減は共に約−55%でしたから、自己ベスト更新の有終の美となっています…!!


なお、下 ↓ は、マーベルお墨付きのグラフィック・デザイナー、マット・ファーガソンさん

…が描いてくれた「スター・ウォーズ」の「ジェダイの帰還」(1983年)風の「Vol.3」のアート・ポスターです…!!



$13,000,000−(3,800館/$3,421)−$535,959,000

RT の評論家の支持率 56 % / Metacritic スコア 47 / 出口調査の CinemaScore A



$6,500,000−(3,508館/$1,853)−$6,500,000

RT の評論家の支持率 47 % / Metacritic スコア 48 / 出口調査の CinemaScore B

主演の4人の大女優カルテットのジェーン・フォンダ(「ジュリア」1977年)が最高齢の85歳、ダイアン・キートン(「ザ・ゴッドファーザー」トリロジー)は77歳、キャンディス・バーゲン(「結婚ゲーム」1979年)も77歳、そして、最も若いメアリー・スティーンバージェン(「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」1990年)は70歳ですから、お母さんと言うより、おばあさんの世代になりそうですが…、


そのベテラン女優たちが演じる親友4人組が集う「ブック・クラブ」、つまり読書会が官能恋愛小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を採り上げたことで、年甲斐もなく刺激を受けた高齢の女性たちが…!!という展開がウケて、思いがけないヒットになった前作(2018年)から続けて、ビル・ホルダーマン監督がメガホンをとり、イタリアに海外旅行する騒動を描いた続編「ザ・ネクスト・チャプター」を…


北米で今日の日曜日の5月14日の母の日にあわせて封切ったフォーカス・フィーチャーズでしたが、残念ながら前作の封切り成績の約1,358万ドル(2,781館)の半分の約650万ドルしか稼ぐことができませんでした…。同じくジェーン・フォンダが主演のカルテットのひとりとして、リリー・トムリン83歳、サリー・フィールド76歳、リタ・モレノ80歳と共演した、まったく似たタイプの映画の「80・フォー・ブレイディ」が、鑑賞料金を値下げすることで観客を呼び込むヒットの成功を今春2月に果たしたばかりですから、フォーカス・フィーチャーズは封切りのタイミングを見直すべきだったかもしれません…。


第4位 (3) 「イーヴル・デッド・ライズ」(1,900万ドル)

$3,728,000−(2,821館/$1,322)−$60,188,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 69 / 出口調査の CinemaScore B


第5位 (4) 「神さま、わたしマーガレットです」(3,000万ドル)

$2,500,000−(2,365館/$1,057)−$16,477,000

RT の評論家の支持率 99 % / Metacritic スコア 86 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 February 3 - 5, 2023 : 2月3日~5日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

M・ナイト・シャマラン監督が、ついに「アバター 2」を撃墜した!!などと大げさに書き立てると、配給のユニバーサル映画にはよろこばれるでしょうが…、

演技者として、本職の俳優に負けず劣らずの才能を発揮し、高名な監督たちから役者として認められた!!という意味合いにおいて、プロレスラーから俳優に転向して、成功した唯一のスター!!に位置づけられるバティスタの名演技が絶賛されている「ノック・アット・ザ・キャビン」の…

第1位 (初) 「ノック・アット・ザ・キャビン」(2,000万ドル)

$14,200,000−(3,643館/$3,898)−$14,200,000


RT の評論家の支持率 68 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore C

封切り成績の約1,420万ドルは残念ながら、同じくユニバーサル映画が配給したシャマラン監督の前作「オールド」(2021年)の同成績=約1,685万ドル(3,355館)におよばなかった結果ですし、異色のヒーロー映画として大きな注目を集めた「グラス」(2019年)と、その前作にあたる「スプリット」(2017年)のオープニング成績が、それぞれ4,000万ドルを超えた大ヒット!!だったのとは、もはや比べるまでもない見劣りとなっています…。内容の評価については…、


シャマラン監督の新たな傑作!!として高評価される一方、愚作とこき下ろされるなど、いつものように賛否が分かれる同監督お決まりですが、肝心のフツーの観客のリアクションは、えッ?!、なんだ、これで終わりなの?!と、置いてけぼりを食らったように感じた人が少なくなかったらしく、出口調査のスコアはガッカリの “ C ” が与えられ、約7割に近い観客が鑑賞をお薦めはできないと回答しています…。なので、7週連続の第1位を続けた「アバター 2」も、さすがに息切れ…のタイミングに封切られたから初登場第1位!!になっただけの「ノック・アット・ザ・キャビン」ですから…、

シャマラン監督のファンの方は別として、その他の方は時間の無駄使いかも…と、あらかじめ了承したうえで観たほうがよいかもしれませんが、バティスタの演技は賛否分かれず、観るに値するものと言われています…!!


需要と供給のバランスや時と場合に応じて、モノやサービスの値段を臨機応変に変える価格変動制のダイナミック・プライシングの考え方を映画のチケットにも応用して…、

いわゆるマチネの映画館が閑散とする昼間の時間帯の安いチケット価格を通常料金とする、つまり値引きの実験を大手の映画館チェーンと一緒に取り組んだ配給のパラマウント映画の試みがドンピシャの功を奏し、平均では約9.79ドル=約1,284円のチケットが売れに売れて、実際のところ第1位のシャマラン監督作よりも多くの観客を動員することに大成功した事実上の…

第2位 (初) 「80(エイティ)・フォー・ブレイディ」(2,800万ドル)

$12,500,000−(3,912館/$3,195)−$12,500,000


RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-

この週末の No.1 ヒット作と言えるコメディ映画「80(エイティ)・フォー・ブレイディ」が製作費の約2,800万ドルに対して、約1,250万ドルの封切り成績を稼いだことで、収支が黒字を見込めそうな結果となっています…!!


今から約43年も昔の1980年公開のコメディ映画の人気作「9時から5時まで」の顔合わせの懐かしい再現となるジェーン・フォンダ85歳とリリー・トムリン83歳、アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンの素敵なおばさんとして知られるサリー・フィールド76歳、そして、1961年公開の名作と2021年公開のスピルバーグ監督版の新旧の「ウエスト・サイド物語」のリタ・モレノの題名通り、80(エイティ)の80代前後の高齢の大ベテランの女優たちが演じる主人公の4人組が年甲斐もなく、言わばアイドルの追っかけまがいとして、先ごろ引退を発表された NFL のスーパースターのトム・ブレイディ選手のプレーを生で観たい!!と熱望し、チケット入手困難のスーパーボウルを観戦しようとする悪戦苦闘を描いたコメディ映画は、配信リリースの予定でしたが…、

それを取り消して、ダイナミック・プライシングを導入することで、パンデミック禍以来、感染を恐れ、映画館から足が遠のいていた50代以上の観客を呼び込むことに成功したパラマウント映画の実績を踏まえると、いずれは映画のチケットも値段がこまめに変わる価格変動制が当たり前になるかもしれませんね…!!、ただし、この映画のように安くなるのなら歓迎ですが、逆に人気の満員だから…と、チケット代を高くするのはカンベンしてほしいです…!!


第3位 (1) 「アバター: ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」(推定4億6,000万ドル)

$10,800,000−(3,310館/$3,263)−$636,420,442

RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 69 / 出口調査の CinemaScore A



$7,950,000−(3,452館/$2,303)−$151,292,670

RT の評論家の支持率 95 % / Metacritic スコア 75 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (初) 「BTS: Yet to Come in Cinemas」(???ドル)

$6,280,000−(1,114館/$5,637)−$9,124,384

RT の評論家の支持率 ?? % / Metacritic スコア ?? / 出口調査の CinemaScore ?


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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