*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
この週末に Prime Video にリリースされるや、まずまず好評のスタローン隊長が主演のヒーロー映画「
サマリタン」を、仮りに映画館で封切っていれば、「ランボー」第5作め「ラスト・ブラッド」の封切り成績の約1,887万ドル(3,618館)に近い金額を稼いで、興行ランキングの首位に立つことができたはずなのに…、
当初に予定した劇場公開をキャンセルし、配信リリースに変更した Amazon は失敗じゃないか?!と思われそうですが…、
でも、「ランボー 5」が全米公開されたのは、コロナと言えば、ビールのことだったパンデミック前の2019年の9月末でしたし、映画館で封切るには、それなりの宣伝費をかけるリスクも負わなければならないため、ろくすっぽ宣伝せずに全米公開すると…、
$7,000,000−(3,114館/$2,248)−$7,000,000
こういう結果になる…の例のような沈没のわずか約700万ドルの封切り成績ですから、本来であれば、第7位より以下の下位ランキングに位置づけられるはずのナタリー・エマニュエル主演のホラー映画「インヴィテーション」が、「サマリタン」や、
百々渚ちゃんと
アビーちゃん共演の「
シークレット・ヘッドクウォーターズ」などが配信を選んだことで、まさかの初登場第1位に登場し、製作・配給のソニピは…、
2週連続第1位「バレット・トレイン」のあと、さらに先週の「ドラゴン・ボール」の初登場第1位に続けて、4週連続の第1位ですから、不入りの8月を制覇?!して、名目だけの「第1位」を獲得した結果となっています!!、なお、「インヴィテーション」の出口調査のスコアは、この映画にお金を払ったことを観客が後悔していそうな “ C ” だけに要注意ですが、ただし、この手の映画はオタク映画好きには妙にウケる側面もあるため、頭ごなしに否定もできません。
$5,600,000−(3,513館/$1,594)−$78,206,593
$4,900,000−(3,754館/$1,305)−$20,090,985
映画の鑑賞料金が値上がりし続けることで、もう気楽に映画館に出かけてみるわけにはいかない…の自滅的な事情もありますが、イドリス・エルバは「マッドマックス」のジョージ・ミラー監督と組んだ別の主演作の「
スリー・サゥザンド・イヤーズ・オブ・ロンギング」が封切られたものの、「マッドマックス」の監督の最新作でも「マッドマックス」じゃないから、観客がお金を払ってくれず、封切り成績が約288万ドル(2,436館)だけの初登場第7位の即死の結果となっています…。
$4,750,143−(2,962館/$1,604)−$691,213,000
$4,565,668−(2,979館/$1,533)−$30,761,982
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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