Weekend Box Office 💰 October 20 - 22, 2023 : 10月20日~22日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
テイラー・スウィフト・プロダクションズが自主製作したコンサート映画つまりドキュメンタリーの「エラス・ツアー」は、イベント上映の特別興行として封切られた作品ですから、先週の初登場第1位のあと、月火水(16日〜18日)はお休みをして、この週末に向けて、あらためて封切り!!
…と観客動員が週末に集中するだけあって、週末興行ランキングでは、その週末限定の強みが発揮されるに加えて、先週ふれたように鑑賞料金が割高ですから、2週連続の第1位の王座連覇!!は…
第1位 (1) 「テイラー・スウィフト: エラス・ツアー」(2,000万ドル)
$31,000,000−(3,855館/$8,042)−$129,788,501
当たり前か…と思われそうですが、いまの時点での国内の売り上げの総額が約1億2,979万ドル!!
…というのは、今春に封切られた見た目は大人の DC ヒーローの続編「シャザム 2」の最終的な成績の約5,764万ドルを軽く飛び越えて、今夏に公開された同じく DC ヒーロー「ブルー・ビートル」の同成績=約7,224万ドル、それぞれ今年2023年のホラー映画ヒット作「ナン 2」=約8,531万ドル、「メーガン」=約9,504万ドル、「スクリーム 6」=約1億816万ドルを震えあがらせたばかりか、「ワイルド・スピード 10」の約1億4,596万ドル、「クリード 3」の約1億5,625万ドルに迫りそうですから、今年の全米公開映画を代表する大ヒット作!!のひとつになるのは間違いありません!!
ただし、ニュースやワイドショーの話題にも採りあげられているように…、
あまりにも熱狂するファンたちの歌声や声援の叫び声が第2位の「花殺し月の殺人」を上映している隣りのスクリーンにまで聞こえてしまい、スコセッシ監督とディカプリオの約3時間26分もある実録犯罪ものウエスタン大河映画の超大作をどっぷり楽しもうと思っていたのに…!!のはた迷惑はもちろんのこと、テイラーの歌とパフォーマンスを大きなスクリーンで存分に味わいたい!!とやってきたテイラー・ファンの方にとっても残念な状況を踏まえると、とにもかくにも映画館推しのクリス・ノーラン監督は映画館を満席にしている「エラス・ツアー」の大ヒットを称賛していますが、果たして、映画館にとって、本当によかったのか…?!の意見は賛否が分かれています…。
第2位 (初) 「花殺し月の殺人」(2億ドル)
$23,000,000−(3,628館/$6,340)−$23,000,000
Apple オリジナル・フィルムズつまり配信サービスの Apple TV+ が、パラマウント映画と組んで、映画館への配給事業に乗り出した「花殺し月の殺人」は、前述のように上映時間が約3時間26分もある長尺つまり映画館の座席の回転率がよくないだけに、全米公開前日の先週の木曜日(19日)の絶対に前夜とは言えない、お昼の午後2時に前夜祭興行をスタートした…
…という封切りの経緯を踏まえると週末3日間…ではなく、実際のところは週末4日間のトータルのオープニング成績じゃないの…?!と指摘されても仕方がありませんが、パラマウント映画が公表した成績が約2,300万ドルだったことから…、
娯楽色の強いサイコ・スリラーだった「シャッター・アイランド」(2010年)が記録した同成績の約4,106万ドル(2,991館)とは比べようもありませんが、2013年12月25日のクリスマスの水曜日が初日だった上映時間が約3時間の「ザ・ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」の週末3日間の売り上げの約1,841万ドル(2,537館)を超えて、あくまでも見た目の数字としては名優ジャック・ニコルソンがギャングの親分を演じた上映時間=約2時間31分のリメイク映画「ザ・ディパーテッド」(2006年)の約2,689万ドル=現在の約4,105万ドルに相当(3,017館)に近い金額を稼いだのは…、
前述のように座席の回転率がよくないことに加え、俳優組合のストの影響を受けて、出演者たちがテレビやイベントに登場するなどの宣伝はできない…といった悪条件下での封切りを踏まえると、週末3日間ではなく実際は週末4日間だとしても、スコセッシ監督とレオの名コンビの作品としては、ひとまず成功!!よりも、むしろ、よくヒットしたなぁ!!という驚きを抜きに讃えることはできませんから、テイラー・スウィフト vs.スコセッシ監督とレオの対決の勝敗は順位はさておき、後者の名コンビの勝利と言えそうかも…!!、ただし…、
マーベル級の製作費!!とお伝えした巨額の約2億ドルを踏まえると、封切り成績がいきなりの1億ドル突破!!じゃなくて、たったの約2,300万ドルか…と即死の沈没デビューとして受けとめられ、巨額赤字の大失敗…の結末にたどり着きそうですが、しかし、そもそも「花殺し月の殺人」のような地味な映画が巨額製作費を回収する望みは薄いわけですから、iPhone で稼いでる Apple としては、ハナから儲けよりも、スコセッシ監督とレオの名コンビの何十年先でも鑑賞に堪える映画史上の傑作を自社の財産にして、独占配信のライブラリーに加えたい…!!という長期的な視野の投資だったのでは…?!
第3位 (2) 「エクソシスト: ビリーバー」(3,000万ドル)
$5,600,000−(3,323館/$1,685)−$54,161,950
第4位 (3) 「パウ・パトロール : ザ・マイティ・ムービー」(3,000万ドル)
$4,450,000−(3,364館/$1,323)−$56,064,127
10月31日のハロウィンもまだなのに、もうクリスマスかよ…ッ!!、ディズニーは気が早すぎ!!といったツッコミの声もあるようですが、ハロウィン・タウンを舞台にして、ハロウィンをテーマにしたヘンリー・セリック監督の代表作「ザ・ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は…、
第5位 (--) 「ザ・ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(2,400万ドル)
$4,100,000−(1,650館/$2,485)−$4,100,000
1993年のハロウィンの話題作として、同年10月13日に初公開されましたから、タイトル通りクリスマスもテーマになっているとは言え、ハロウィンに観るのは間違いではないクリスマス映画を前述の1993年から今年2023年は祝🎉30周年のアニバーサリー・イヤー!!だけに、映画館に帰ってきたジャックとサリーが第5位に登場!!、公開30周年を祝して、お見事なハロウィンの飾りつけのディスプレイを手作りしたシカゴのケヴィンさんのニュースをお楽しみください…!!
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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