Weekend Box Office 💰 February 28 - March 2, 2025 : 2月28日~3月2日の全米映画ボックスオフィス
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
いまから約13年前の2012年に潜水士のクリス・レモンズさんが、北海の水面下100メートルの暗黒の冷え切った海底に取り残され、しかもタンクの空気は残りわずかだった…という絶体絶命の状況から奇跡的に救出された実話を採りあげたドキュメンタリー映画「ラスト・ブレス」(2019年)が絶賛された創り手のアレックス・パーキンソン監督が…、
第2位 (初) 「ラスト・ブレス」(2,380万ドル)
$7,800,000−(3,018館/$2,584)−$7,800,000
その同じ救出劇の実話をあらためて、劇映画に仕立てた「ラスト・ブレス」を全米公開した配給のフォーカス・フィーチャーズつまりユニバーサル映画が公表した封切り成績は、おおむね想定通りと言える約780万ドルでした…!!、35歳以上の大人の世代が半数以上を占める封切り興行の観客の約6割が絶対お薦めの「ラスト・ブレス」は、特に際立った傑作ではないものの…、
現実に起きた事故の映画化ですから当然、物語にはリアリティがあるし、ウディ・ハレルソンや、シム・リュウつまりシャンチー、前述の潜水士クリスさん役のフィン・コールらの真に迫った熱演に支えられ、映画館に出かけるに値する観応えを堪能できる佳作あるいは良作として、ジャーナリストから好評を博して…、
映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での「鑑賞券を購入したことが確認されているユーザー」の支持率は、90%を超えていますから、大人向けの何かドラマチックな映画を観たいと思うけれど、なに観よう?!と迷ったときは、この「ラスト・ブレス」を選べば、ひとまず大きな期待ハズレはないのかもしれません…!!
ワシントン州のワナッチーという街で、先週の火曜日の2月25日の夜の午後8時ちかくに、映画館のリバティ・シネマの場内の天井の一部が、いきなり崩落!!の恐ろしい事故(↓)が発生するも…
その事故当時に映画を観ていた観客がふたりしかいなかったため、幸いにして、大事には到らず、負傷者はいなかった…という、ちょっとビックリのニュースが伝えられ、その「観客がふたり」の映画が「キャプテン・アメリカ : ブレイブ・ニュー・ワールド」だったことから、やっぱり、マーベルはもう流行っていないし、コミックヒーロー映画のブームは終わったんだなぁ…という印象を思いがけず与えてしまった…
第1位 (1) 「キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド」(1億8,000万ドル)
$15,000,000−(3,800館/$3,947)−$163,696,598
アンソニー・マッキー主演作は封切りから、3週連続の第1位を達成!!ですから、そのランキングの首位独占は、マーベルらしい快進撃と言えるものの、この週末の売り上げがもう1,000万ドル台だけに、興行の寿命の果てが見えてしまっています…。そのため、あらためて注目を集めるテコ入れの必要があると判断されたのか?!、ディズニー・マーベルはクライマックスの見せ場のキャップとハルクの対決シーンの本編クリップ(↓)をリリースする宣伝に打って出ましたが…、
いまの時点の国内の成績が約1億6,370万ドルの「ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2億ドルを突破できず、マーベル作品のなかでは不発のように言われた「アントマン」第1作め(2015年)の国内の最終的な成績の約1億8,020万ドルや、まだパンデミック渦中だったため、封切りと同時に有料の配信だった「ブラック・ウィドウ」(2021年)の同成績の約1億8,365万ドルあたりと同等の結果になってしまうかもしれません。よって、巨額の実際の製作費の約3億ドルは回収されず、赤字の沈没映画になりそうな気配からすると、確かにマーベル人気はもう過去のものだし、コミックヒーロー映画のブームは終わった…と言われても仕方ありませんが…、
しかし、「キャプテン・アメリカ 4」上映中に映画館の天井が崩落したワシントン州のワナッチーは、おととしの2023年の人口が約3万6,000人に満たない街ですから、日本で言えば、北海道の網走ぐらいの人口か…と理解すると、平日の火曜日の夜に観客がふたり…だったからと言って、上映されていた映画が特に不人気の不入りの作品だとも言えないのでは…?!
第2位 (初) 「ラスト・ブレス」(2,380万ドル)
$7,800,000−(3,018館/$2,584)−$7,800,000
第3位 (2) 「ザ・モンキー」(1,100万ドル)
$6,376,000−(3,227館/$1,976)−$24,617,349
先週の初登場の第2位から、新作「ラスト・ブレス」に圧されて、順位をひとつ下げた「ザ・モンキー」は、この公開2週めの集客減が約−55%ですから、垂直落下もあり得るホラー映画としては動員を持続することができた上々の成果となっています…!!、よって、オリヴィア主演の…
「ハート😍アイズ」に続けて、今年2025年公開ホラー映画の傑作のひとつ!!のお薦めの口コミが拡がっているようですから、創り手のオズ・パーキンス監督は今やホラーの匠として、映画ファンの間では、すっかり認知された感ですね!!と、「ザ・モンキー」は面白いらしいぞ!!と前評判から良かっただけに当然、「パクリのいわゆる Z 級サイテー映画」を、あえて売りとする…
低予算映画の製作プロダクション アサイラムが、すぐにパクってくれたチープなお猿さん殺人鬼が登場するホラー映画「ザ・ジョリー・モンキー」の予告編(↑)をチラとご覧ください…!!
第4位 (3) 「パディントン・イン・ペルー」(9,000万ドル)
$4,500,000−(3,705館/$1,215)−$31,359,000
第5位 (4) 「ドッグ・マン」(4,000万ドル)
$4,200,000−(3,055館/$1,375)−$84,060,000
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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