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Weekend Box Office 💰 March 22 - 24, 2024 : 3月22日~24日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

エッチなお姉さんのシドニー・スウィーニーが製作・主演のいきなり話題騒然のトンデモ・ホラー映画「イマキュレト」が第4位に初登場ですが当然、トンデモのネタバレは書きません…!!


お金をかけた宣伝がねつ造した勢いではなく、実際に映画を観た観客のこの映画はおもしろい!!のお薦めの口コミからヒットした近年まれの真の大ヒット作「エニワン・バット・ユー」の大成功で知られるエッチなお姉さんの…

1997年生まれの現在26歳のシドニーが、12歳のときに暮らしていたワシントン州のスポケーンで、いわゆる低予算ホラーのゾンビ映画のコメディ「ゾンビーズ・オブ・マス・デストラクション」(2010年)がロケを行うにあたって、地元在住の子役を探していると知り、オーディションを受けてみたい!!と思ったことから…、


弁護士のお母さんと医療関係の仕事に就いているお父さんの堅実な両親の承諾を得るため、両親が納得する交渉の手段として、女優になるための五か年計画書を提出し、説き伏せたそうですから、エッチなお姉さんの愉快な女優のキャラとは違って、実は幼いころから計画を練って行動する知恵のある冷静なひとだったらしいシドニーが…、

ソニー・マーベルの戦うヒロイン映画の勝負作「マダム・ウェブ」に出演したのは、女優としてのキャリアを積むためではなく、2020年に起業した製作会社のフィフティ・フィフティ・フィルムズの代表として、ソニピつまりコロムビア・ピクチャーズの経営陣の上層部と話ができるコネを築くことが目的だったので、「マダム・ウェブ」が不評のすえ、興行的に沈没しても、ビジネスパーソンの自分にとっては意味のある成功だった!!と語るシドニー社長が…、

過去の2014年にオーディションを受けるも、企画が頓挫して、作られなかったホラー映画の権利を買いあげて、脚本家を雇用し、シナリオの内容を改めると同時に「ザ・ヴォイヤァズ」(2021年)でも組んだ間柄のマイケル・モーハン監督を巻き込んで、製作費が約900万ドルの低予算ホラーの映画プロジェクトをまとめあげ、出資者(社)を募り、自ら主演をつとめ自主製作したトンデモ・ホラー映画の配給権を売却し、儲けた!!

第4位 (初) 「イマキュレト」(900万ドル)

$5,360,000−(2,354館/$2,277)−$5,360,000


RT の評論家の支持率 73 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore C

…という経緯から、映画エンタメ業界関係者(社)は、シドニー社長の映画ビジネスの手腕のほうにこそ注目した「イマキュレト」を、フィフティ・フィフティ・フィルムズから買った配給の Neon が公表した封切り成績は約536万ドルだけ…のパッとしない結果ですし…、


もしも、また再びスパイダーウーマンのジュリア役を演じるのであれば、「スパイダーマン」の本流シリーズのヒロインの MJ つまりミシェル・ジョーンズ役のゼンデイヤと共演したいと語る根拠のゼンデイヤと共演して、シドニーの顔と名前が世間に知られることになった出世作の TV シリーズ「ユーフォリア」の視聴者層とよく似た…

女性の観客が男性の観客を上まわって、半数以上を占め、その女性たちのうちの約4分の3が、18歳から30代半ばまでの若い世代だった…とつまり、エッチなお姉さんキャラの女優シドニーは意外にも同世代の同性から支持されてることが窺える「イマキュレト」の封切り興行の観客全体のうち、約6割弱しか満足しておらず、周囲に鑑賞を薦めますかの問いには約3割しか前向きに回答していないため、出口調査のスコアは、ホラー映画のお決まりの “ C ” ながら…、

大衆向けのエッチなお姉さんのウケ狙いのキャラとは正反対の実は映画通の玄人に支持される演技派の本格女優のシドニーだけに、むしろジャーナリストのほうが高評している逆転の評価の「イマキュレト」は前述のように製作費の回収が容易のいわゆる低予算ホラーですし…、

マイケル・モーハン監督と組んだ Amazon 配信の前作「ザ・ヴォイヤァズ(観察者)」が、そんなわけないだろ!!とツッコミを入れずにはいられない大ドンデン返し?!のくり返しのトンデモ・スリラーだったのと同様に、要するに今の時代はウケて、ソーシャル・メディアでバズればいいんでしょ?!と、シドニー社長が割り切った感の「イマキュレト」も、そんなわけないだろ!!の…

トンデモ展開のあげく、過激な結末にいたる映画のネタバレが、この週末の大きな話題になっていますから、このあとの配信市場でヒットするのは間違いなさそうだけに、ブロックバスター映画の大作は別として、中規模以下の映画にとって、映画館で封切りの興行は実際のところ、配信リリースに向けて、作品に箔をつけるための「宣伝活動」でしかないと指摘されてる実態を踏まえると…


物語の辻つまや作品の出来栄えの質はさておき、とにもかくにも、人びとがビックリして、話題のネタになるような映画を安く作り、SNS でバズって、配信で儲ける!!という、若いだけあって、いまの時代の世相にマッチしたシドニー社長の映画ビジネスのお手並みに、映画エンタメ業界関係者(社)が、これは見習わなければ…となるのも納得!!が、このいきなり話題作にバケた「イマキュレト」から言えるオチかということになりますね…!!、ちなみに「イマキュレト」の…

封切り成績の約536万ドルは、ふつうに見れば、沈没の惨敗ですが、しかし、主に小品の異色作を取り扱うところが、同業他社の A24 と似ているため、混同してしまう映画ファンの方もいるかもしれない配給の Neon が、これまでに最も成功したヒット作は…

パク・ソダムたん「パラサイト」(2019年)が稼いだ約5,337万ドルですが、そのポン・ジュノ監督が貧富の格差を描いた問題作が、たったの3館だけの限定公開からスタートして、封切り成績は約39万ドルだったように、まずは限定公開から…が常の Neon が、いきなり全米公開に踏み切った「イマキュレト」は、同社にとっては、同社史上最大の封切りヒット!!と言える結果にはなっています。



$45,200,000−(4,345館/$10,403)−$45,200,000

RT の評論家の支持率 42 % / Metacritic スコア 46 / 出口調査の CinemaScore B+

温故知新のレガシー・シリーズの第1作め、つまり前作「アフターライフ」(2021年)の封切り成績=約4,401万ドル(4,315館)を超えた「ゴーストバスターズ」史上2番めの封切りヒット!!

…などと煽るマスコミの書き方について、「ゴーストバスターズ」史上最大の封切りヒットを叩きだした女版「ゴーストバスターズ」(2016年)の同成績の約4,602万ドルは、インフレを考慮し、いまのお金の価値に換算すると約5,968万ドルのヒットだったことになるけれど…、


それでも製作費を回収できず、赤字のため、その第1作めだけで終わった女版の大失敗や、前作の「アフターライフ」が全米公開された約3年近い前の2021年秋頃はまだ、人々がコロナ感染を警戒していたため、今ひとつの成績でも大目に見てもらえたのと、女版の失敗の前例をもとに製作費を約半分に近い約7,500万ドルにまで引き下げたことで、辛うじて、首の皮がつながった…


…の経緯を振り返ると、懲りずにまた製作費を引き上げて、1億ドル突破のブロックバスター映画に戻した「フローズン・エンパイア」の封切り成績の約4,520万ドルが、「ゴーストバスターズ」シリーズ史上2番めの封切りヒット!!だなどと自慢げに言うことができるのか…?!の判断は…、

CIA のご愛読者の賢明なみなさんにお任せしますが、製作・配給のソニピは、エッチなお姉さんのシドニー・スウィーニー、イザベラ・マーセッドちゃん、そして、この「ゴーストバスターズ」にも出演のセレステ・オコナーちゃんたち若い素敵な女優たちを集めましたよ!!のアピールが功を奏しなかったマーベルの戦うヒロイン映画「マダム・ウェブ」の不発に続けて…、

マッケンナ・グレースちゃん、エミリー・アリン・リンドちゃん、そして、前述のセレステ・オコナーちゃんたち若い素敵な女優たちを集めました!!が取り柄の「フローズン・エンパイア」も、パッとしない感じですし、大衆向けに当たり障りなく作られただけの緩急に欠ける退屈なブロックバスター映画の典型みたいな大味のただの「商品」のように酷評した声が少なくないものの…、

封切りに駆けつける観客の大多数は「ゴーストバスターズ」の熱心なファンですから、出口調査では約8割の観客が支持の好評価ながら、ただし、「アフターライフ」の約9割からは低下していますから、仮りにシリーズを継続するのであれば、映画の規模を再び縮小して、マッケンナ・グレースちゃん演じる主人公のフィービーに焦点をしぼり、温故知新の「知新」を描くことに努めたほうがよいのかもしれませんね…。


第2位 (2) 「デューン : Part Two」(1億9,000万ドル)

$17,600,000−(3,437館/$5,121)−$233,359,000

RT の評論家の支持率 94 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore A


第3位 (1) 「カンフー・パンダ 4」(8,500万ドル)

$16,800,000−(3,805館/$4,415)−$133,237,000

RT の評論家の支持率 70 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore A-


第4位 (初) 「イマキュレト」(900万ドル)

$5,360,000−(2,354館/$2,277)−$5,360,000

RT の評論家の支持率 73 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore C


第5位 (3) 「アーサー・ザ・キング」(1,900万ドル)

$4,360,000−(3,003館/$1,452)−$14,630,255


RT の評論家の支持率 65 % / Metacritic スコア 55 / 出口調査の CinemaScore A

マーク・ウォールバーグが主演をつとめ、「シャンチー」のシムと「ワイルド・スピード」シリーズのナタリー・エマニュエルが共演し、先週の初登場第3位だったスポーツ感動実話の犬映画は…


観客の大多数が支持しただけに、もっと大ヒットしてもよいのに第5位に転落…の矛盾の状況も、「イマキュレト」でふれたように、映画館の興行は、このあとの配信市場に向けての「宣伝活動」にしか過ぎない…と見なす売り手の側が集客の努力を積極的にしないのに加えて、映画鑑賞料金が高騰したことで、特別な価値を打ち出した「イベント映画」にしか足を運ばなくなってきた観客の側も、この映画は配信で観ればいいと判断したからだ…などとも言われています…。ですから…、

えッ?!、シドニー・スウィーニー「エニワン・バット・ユー」観てないの?!、どうして?!ぐらいに口コミの圧が強くならないと、もうダメなのかもしれませんね…。


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 March 15 - 17, 2024 : 3月15日~17日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

マーク・ウォールバーグとシャンチーのシムが共演の感動実話の犬映画が第3位に初登場です!!


第1位 (1) 「カンフー・パンダ 4」(8,500万ドル)

$30,000,000−(4,067館/$7,376)−$107,744,000


RT の評論家の支持率 70 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore A-


第2位 (2) 「デューン : Part Two」(1億9,000万ドル)

$29,100,000−(3,847館/$7,564)−$205,318,000


RT の評論家の支持率 94 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore A


第3位 (初) 「アーサー・ザ・キング」(1,900万ドル)

$7,500,000−(3,003館/$2,498)−$7,500,000

RT の評論家の支持率 65 % / Metacritic スコア 55 / 出口調査の CinemaScore A

1976年に北欧のスウェーデンに生まれ、大自然を舞台に多様な競技をこなして、体力の限界に挑戦する長距離レースのいわゆる「アドベンチャー・レース」の選手として活躍したアスリートの…


ミカエル・リンドノードさんが自らの実体験をもとにして、2016年に発表し、世界中で愛読されたノンフィクションの著書「アーサー」を「ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー」と題し、邦訳出版した早川書房の紹介によれば…

野良犬がジャングルの奥地で、最愛の家族となる人に出会った、感動の実話。


2014年11月のアドベンチャー・レース世界選手権のエクアドル大会。ミカエルたち4人のスウェーデン・チームの前に泥にまみれ傷だらけながらも、気高さを感じさせる1匹の野良犬が現われた。
同情したミカエルは、自分のミートボールを分け与えることにした。気まぐれにあげたご飯。それだけだった。だが、このとき絆が生まれた。その犬は険しい山道でも、激しい川下りでもミカエルたちの後をついてきた。金色の毛をもち、威厳すらある犬は「アーサー」と名づけられる。

ぼろぼろの野良犬1匹と数百kmの悪路で疲れきった人間4人。これが僕らのチーム。誰も欠けることなくゴールをするんだ…!!
世界中が驚き、涙した奇跡の出来事をつづるベストセラー・ノンフィクション、待望の邦訳。


…とのことで、1971年生まれのマーク・ウォールバーグがミカエルさんの役を演じた待望の映画化「アーサー・ザ・キング」は、「シャンチー」のシム、「ワイルド・スピード」シリーズのナタリー・エマニュエルといった人気者をチームの仲間の共演者に迎えたこともあり、少なくとも…、

1,000万ドル前後の封切り成績を稼ぐのでは…?!と期待されましたが、配給のライオンズゲートが公表した金額は、ややガッカリ…の約750万ドルでした…。主演のみならず製作も兼ねたマークとは Apple TV+ 配信のアクション・コメディ「ザ・ファミリー・プラン」(2023年)でも組んだ間柄のサイモン・セラン・ジョーンズ監督がメガホンをとり、マークの代表作のひとつ「ローン・サバイバー」(2014年)でも共演したアリ・スリマンが、4人のチームのひとりに加わった…


「アーサー・ザ・キング」は、ほれ、ここで泣けとばかりのあざとい「お涙ちょうだい」の演出を陳腐に感じると、苦笑それとも失笑?!するしかない古めかしい感動押しつけの実話の犬映画化と酷評するジャーナリストの皮肉な見方もありますが…、

封切り興行の観客の約4割を占める25歳以上の大人の女性の9割以上が大満足の最高評価を与えて、同じく約4割を占める25歳以上の大人の男性の9割近くも大満足の最高評価を与えた結果の出口調査のスコアは最高の “ A ” ですから、観客全体の約8割は奇跡の感動実話の犬映画化に涙して、支持をし、その約8割に近い人たちが「周囲にも鑑賞をお薦めする」と回答しています!!、よって…

こうした「感動実話」の「泣ける話」の「犬映画」は大好物です!!とか、映画を観て泣くとストレス発散になる!!という映画ファンの方には打ってつけかもしれない「アーサー・ザ・キング」は、製作費が約1,900万ドルと控えめなこともあり、VFX の視覚効果が満足にできていないところが観受けられる…といった指摘もされていますが、その安い製作費のおかげで、期待値以下の成績でも大きなダメージを被ることはなく、口コミが功を奏して、配信市場でヒットするのでは…?!


マーク・ウォールバーグがマーク・ウォールバーグっぽいキャラを熱く演じ、シムもシムらしく、ナタリーもナタリーらしく魅力的!!と評されてますから、それぞれの役者本人のファンの方と、愛犬家のみなさんはお楽しみになられてはいかがでしょう…!!


第4位 (3) 「イマジナリィ」(1,200万ドル)

$5,600,000−(3,118館/$1,796)−$19,081,668

RT の評論家の支持率 35 % / Metacritic スコア 35 / 出口調査の CinemaScore C+

本来のホラー映画としての価値ではなくて、Disney+ の現代版「飛べないアヒル」の「マイティ・ダックス」シリーズのマヤ役のテーゲン・バーンズ16歳が出演している!!という…


ニッチなアイドル映画としての価値が見いだせる「イマジナリィ」は、先週初公開の封切り成績が妥当とはいえ、その金額が大きくなかったため、公開2週めの集客減が垂直落下の墜落ではなく、約−44%に抑えられた健闘となっています…!!


第5位 (4) 「カブリーニ」(5,000万ドル)

$2,814,183−(2,850館/$987)−$13,003,109

RT の評論家の支持率 90 % / Metacritic スコア 51 / 出口調査の CinemaScore A

第5位はキリスト教の信者の方向けの宗教作品ですから紹介していません。


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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