Weekend Box Office 💰 June 2 - 4, 2023 : 6月2日~4日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。


$120,500,000−(4,313館/$27,939)−$120,500,000

RT の評論家の支持率 95 % / Metacritic スコア 86 / 出口調査の CinemaScore A

前夜祭興行の成績をもとに予想された封切り成績を大きく超えた結果を叩き出し、まったく驚きの「スパイダーマン」の並行世界のアニメの第2弾「アクロス・ザ・スパイダーバース」については、別に詳しい記事を作るつもりが、興行成績のデータベースのサイトがタイミング悪く、ダウンされてしまい…、


ニューヨークの日時で言えば、今日の日曜日(6月4日)の午後の1時過ぎまで復旧せず、午前中の時間が無駄になり、過去のほかの作品の実績を調べることができなかったため、後日あらためて…にさせて頂きますが、しかし、毎日その日はその日の話題から優先的に…と流されてしまうので、ネットの世界ではタイミングを無駄にすると、もう取り返しがつかない事情はご了承ください。


そもそもの原作にあたる故アンデルセン作の童話「人魚姫」が出版された1837年当時の過去の現実としては、黒い肌のアフリカの人たちは奴隷として売買されて、人間扱いされず、酷使されていたのに、その黒歴史を無視して、アフリカ系のハリー・ベイリーをあえて主人公の人魚姫に起用し、一見すると人種の多様性を尊重する平等を訴えたかのようなディズニー映画「ザ・リトル・マーメイド」は…、

第2位 (1) 「ザ・リトル・マーメイド」(2億5,000万ドル)

$40,600,000−(4,320館/$9,398)−$186,207,067


RT の評論家の支持率 67 % / Metacritic スコア 59 / 出口調査の CinemaScore A

自分らに都合の悪い過去は映画を使って、巧みにきれい事に書きかえてしまい、世間一般に誤った歴史認識のイメージを植えつけようとするアメリカ人お得意の情報操作のように見えなくもない…などと裏読みされてしまい、ブラック・マーメイドが翻って、むしろ正反対の白人至上主義の醜悪の象徴であるかのような皮肉が言われる諸外国では残念ながら、今ひとつ振るわないものの、アフリカ系の観客が多数派のアメリカの市場では絶好調だけに…、

ディズニーにとっては、自社のマーベル・シネマティック・ユニバースと間接的に並行世界がつながっているから、身内的な「アクロス・ザ・スパイダーバース」と、傘下の20世紀スタジオの作品だから、もろに身内の「ザ・ブギーマン」の両新作を相手に集客減を6割以下に抑えて、約4,060万ドルを稼いだのは、立派な公開2週めの成績!!と見なすことができるヒットとなっています!!


当初の予定どおりに、ディズニーの配信サービス Hulu / Disny+ のオリジナルの配信映画としてリリースされれば、興行成績の売り上げはなかったわけですから、どんな成績でも OK のヒットだ!!と冗談が言えそうな「ザ・ブギーマン」の封切り成績の約1,230万ドルは…、

第3位 (初) 「ザ・ブギーマン」(3,500万ドル)

$12,300,000−(3,205館/$3,838)−$12,300,000


RT の評論家の支持率 62 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore B-

昨2022年の初秋に話題になった笑顔が絶えない「スマイル」の同成績の約2,261万ドル(3,650館)や、恐怖のお友だちロボットのダンスが大ウケして、今年最初のヒット作になった「メーガン」の約3,043万ドル(3,509館)と比較すると、後者の半額以下の数字ですから…、


最近のホラー映画の話題作としては物足りない…と言われてしまいそうですが、前述の2作品のように広く世間一般からの関心までは寄せられていないロブ・サヴェージ監督のキング原作ホラーに期待された封切り成績は、1,000〜1,500万ドルの範囲だけに…、

並行世界のスパイダーマンたちとブラック・マーメイドに圧倒されず、ひとまず想定どおりの結果を出したのは、配信をやめて正解だった…!!と、ソフィーとヴィヴィアンちゃんの姉妹を讃えられるかもしれませんね…!!



$10,200,000−(3,580館/$2,849)−$322,711,454

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (2) 「ファスト X」(3億4,000万ドル)

$9,240,000−(3,467館/$2,665)−$128,466,000

RT の評論家の支持率 54 % / Metacritic スコア 55 / 出口調査の CinemaScore B+

「ワイルド・スピード」シリーズの第10作めは公開3週めにして、成績が1,000万ドルを下まわり、興行の寿命が早くも尽きそう…ですから、今年2023年全米公開映画の興行成績の年間ランキングのトップ10 には入ることができない可能性のほうが高そうですね…。


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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