Weekend Box Office 💰 June 23 - 25, 2023 : 6月23日~25日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
第1位 (3) 「スパイダーマン: アクロス・ザ・スパイダーバース」(1億ドル)
$19,300,000−(3,785館/$5,099)−$317,051,000
コミックヒーロー映画疲れ…といった言葉がささやかれ始めて、ヒーローものはもう飽きられた…という見方の人たちもいますが、「アクロス・ザ・スパイダーバース」が公開4週めにして、ピクサーの「エレメンタル」を相手どったアニメ映画バトルの興行対決を制し…、
首位に返り咲いた結果からすると、単にコミックヒーロー映画疲れ…ではなくて、ヒーローものの人気は健在だけど、観客のジャンルを観る目が肥えたことで、作品の中身のクォリティが以前よりも問われている…ということかもしれませんね!!、なお、「アクロス・ザ・スパイダーバース」の現時点の国内の売り上げの約3億1,705万ドルは、雷神ヘムジー主演の「ソー」シリーズの第3作め「ラグナロク」(2017年)の国内での最終的な成績の約3億1,506万ドルを超えています…!!
第2位 (2) 「エレメンタル」(2億ドル)
$18,463,000−(4,035館/$4,576)−$65,514,915
第3位 (1) 「サーシャ・カレのスーパーガールが初登場した映画」(2億2,000万ドル)
$15,265,000−(4,256館/$3,587)−$87,644,000
第4位 (初) 「ノー・ハード・フィーリングス」(4,500万ドル)
$15,100,000−(3,208館/$4,707)−$15,100,000
ジェンが演じる主人公のマディは、バーテンダーと Uber の運転手とを兼業することで、どうにか暮らしをやりくりしていたが、税金の支払いがもとで、大事な商売道具のクルマを差し押さえられてしまう…!!
…の困った始まりから、大学入学が目前なのに世慣れしておらず、自分の殻に閉じこもった息子のパーシー=アンドリュー・バース・フェルドマン(Disney+「ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル」シリーズ)とデートして、息子の殻を破り、一人前の男にしてくれたら、報酬として、クルマを進呈するというヘリコプター・ペアレンツ、つまり過保護な両親(マシュー・ブロデリックとローラ・ベナンティ)からの妙な求人をネットの掲示板で見つけたマディは、これ幸いと飛び乗るのだったが…!!
…といったお話の「ノー・ハード・フィーリングス」つまり「根に持ったりしないでね、恨みっこはなしよ」を意味するタイトルの大人向けエッチ系コメディ映画を封切ったソニピが公表したオープニング成績は約1,510万ドルですから、メガホンをとったジーン・スタプニツキー監督としては、前作の小学生トリオが主人公なのに大人向けだったハレンチなコメディ映画のケッサク「グッド・ボーイズ」(2019年)の封切り成績=約2,140万ドル(3,204館)から数字を大きく下げてしまった残念な結果となっていますが…、
ジャック・ブラックとグウィネス・パルトローが共演し、肥満を笑いのネタにしていたファレリー兄弟監督の「シャロウ・ハル(愛しのローズマリー)」(2001年)なんかがウケた過去とは違い、Twitter に代表されるソーシャル・メディアの差別と誹謗中傷の言いたい放題にうんざり…のご時世だけに、架空の人物とはいえ、ある特定のタイプの人をネタにして、笑いものにするのは無神経に見えてしまい、笑えないどころか、眉をひそめられ、快く思われませんから…、
要するに古臭くて笑えず、スベっている…、才能と時間の無駄使い…などと、ジャーナリストからは絶不評のコメディ映画が、今ひとつヒットしなかったのも当然かもしれませんが、ただし、同性に好かれるジェン主演作だけに、女性の観客の方が若干多い出口調査の評価は 8割以上が満足して、楽しんでいるため、このコメディ映画を観たかった人にはウケたことになるものの…、
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そもそもシリアスなドラマ映画の小品を得意とする演技派女優の顔とは裏腹に、素の本人は天然の爆笑キャラのジェンだけに当然、ミスティークが主演の本格的なコメディ映画に期待した映画通の方としては、ジェンはやっぱり前作の「コーズウェイ」(2022年)みたいな人間ドラマに主演したほうがよいと思われるかもしれません…?!
第5位 (4) 「トランスフォーマーズ : ライズ・オブ・ザ・ビースツ」(2億ドル)
$11,600,000−(3,523館/$3,293)−$122,948,000
さらに続き…の次の第8作めが楽しみな超ロボット生命体のバトルは公開3週めにして、前作にあたるヘイリー・スタインフェルドちゃん主演の「バンブルビー」(2018年)の国内での最終的な売り上げの約1億2,720万ドルに迫った約1億2,295万ドルを稼いでいますから…、
さらに前作のイザベラ・マーセッドちゃんがヒロインだった「ザ・ラスト・ナイト」(2017年)の同じく国内での最終的な成績の約1億3,017万ドルを超えるのも、もはや確実と言えそうです…!!
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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