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Weekend Box Office 💰 November 8 - 10, 2024 : 11月8日~10日の全米映画ボックスオフィスTOP5


ボブ・ディランと言えば、その伝説的なシンガーソングライター、そして、ノーベル文学賞を受賞した詩人の役に扮したティモシー・シャラメ(「ウォンカ 2」の製作に向けて、脚本の執筆が進められています)とエルたんが共演した音楽伝記映画の「ア・コンプリート・アンノウン」(12月25日全米メリー・クリスマス・ロードショー)が楽しみですが…、


ボブ・ディランが役者として、バイオレンス映画の神さまの故サム・ペキンパー監督(1984年没)の西部劇(↑)「パット・ギャレット・アンド・ビリー・ザ・キッド(邦題「ビリー・ザ・キッド / 21才の生涯」)」(1973年)に出演し、同映画に提供した名曲「Knockin' on Heaven's Door」つまり「天国への扉」を…、


ミュージシャンとしても活動している主演女優のソフィーが、彼女なりのアレンジで、この映画のために歌ってくれた「ヘレティク」版カバーの「天国への扉」(↓)の聴き応えも話題の…


天国ではなく、ヒュー・グラント演じるサイコ親父のリードさんの家のドアをノックしてしまったドアの選択の誤りから始まる恐怖を描いた異色のサイコ・ホラー映画を、いわゆる “ A24 ホラー ” の最新作として、全米公開した配給の A24 が公表した封切り成績は…、


第3位 (初) 「ヘレティク」(推定1,050万ドル)

$11,016,055−(3,221館/$3,420)−$11,016,055


RT の評論家の支持率 93 % / Metacritic スコア 72 / 出口調査の CinemaScore C+

予想されていた1,000万ドル前後の期待値に応じることができた約1,102万ドルでしたから、大統領選挙の話題に阻まれて、宣伝が浸透せず難しかった状況に重ねて、その選挙の結果が絶望的な悪夢だったことで、良識のあるひとたちは落ち込み、とても映画どころではない現状を踏まえると…

ソフィーとクロエ・イーストのモルモン教の宣教師コンビは大健闘!!と讃えられそうですし…、

スクリーンの数の違いがあるとは言え、A24 ホラーの昨2023年のヒット作「トーク・トゥ・ミー」の封切り成績=約1,043万ドル(2,340館)と同等だったことも大健闘だ!!と言えそうですし…、

評論家やジャーナリストといった知識人あるいは教養人たちが絶賛!!の一方、30代前後が約4割の大多数を占めた封切り興行の観客の出口調査のスコアは、ガッカリ…の金返せレベルの “ C+ ” と正反対の評価に…とつまり、その異色さゆえに賛否両論の是非が問われ、話題にされて、口コミが拡がり、息の長いロングセラーになる…という炎上商法?!めいていますが、ひとつの新しいカルチャーを創生していく A24 ホラーの必勝パターンに入っていますから…、


原案を提供したモンスター・ホラー映画「ア・クワイエット・プレイス」シリーズが大ヒット!!のスコット・ベックとブライアン・ウッズの監督コンビ(アダム・ドライヴァーとアリアナ・グリーンブラットちゃん共演の SF サバイバル映画「65」2023年)たちが、そもそも安い推定の製作費の約1,050万ドルを回収して、黒字を稼ぐのは間違いないのでは…!!、それにしても…、

出口調査の評価が絶不評なんだから、失敗作なんじゃないの…?!と思われる方もいるかもしれませんが、ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴといった都会の洗練された人たちは別として、地方のアメリカ人はバカばっかり!!と世界があざ笑った大統領選挙の愚かな結果から、かくなるうえは同じく A24 作品のケイリー・スペニーちゃん熱演!!の「シビル・ウォー」

…の結末を現実にするしかないんじゃないの…?!とまで切羽詰まっていきそうな状況を踏まえると、マンハッタンの独立系の配給会社 A24 の作品の全米の評価はどうして、いつも真っ二つになるのか?!、実際のところ映画通をうならせる優れた作品が多いのに、どうして、一般の観客の評価は低いのか?!の事情や、「シビル・ウォー」がどうして「今年2024年最大の問題作」なのか?!のわけも、あらためて、ご理解いただけたのでは…?!



*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (1) 「ヴェノム: ザ・ラスト・ダンス」(1億2,000万ドル)

$16,225,000−(3,905館/$4,155)−$114,819,000

RT の評論家の支持率 36 % / Metacritic スコア 41 / 出口調査の CinemaScore B-

前述のように大統領選挙から被る様々な悪影響に配慮して、映画スタジオの各社が作品を出し惜しみした…の事情もありますが、トム・ハーディ主演「ヴェノム」シリーズが3週連続の第1位!!をキープした3連覇は、この「ザ・ラスト・ダンス」が初めての新記録達成!!となっています!!



$11,100,000−(3,020館/$3,675)−$11,100,000

RT の評論家の支持率 89 % / Metacritic スコア 59 / 出口調査の CinemaScore A

いわゆる「キリスト教の信者の方向け」の「宗教作品」だから、ふつうの映画サイトでは紹介されない「ザ・チョーズン」シリーズの創り手のダラス・ジェンキンス監督が…、

児童文学者のバーバラ・ロビンソンの同名代表作(邦訳「悪ガキをほめよう」文研じゅべにーる)を当然、「キリスト教の信者の方向け」に映画化した…と書けば、そもそもクリスマスはキリストの聖誕を祝う祭りなんだから「キリスト教の宗教映画」になるのは当たり前!!と言われそうな…


「ザ・ベスト・クリスマス・ペイジェント・エバー」を全米公開した配給のライオンズゲートが公表した封切り成績は、1,000万ドル以下の低い期待値を超えた約1,110万ドルでした…!!から…、


教会のお説教を通じて、映画を宣伝または布教し、鑑賞券を売りさばくことができる「宗教作品」は、いい金儲けになるぜ…!!のパターンのわけですが、そうした容易に稼ぐことができる「宗教作品」の儲けをより大きくするために、創り手たちが娯楽度を増して、宗教色を薄める…

…という本末転倒のひたすらカネ目当てか…の状況に入っていますから、この「ザ・ベスト・クリスマス・ペイジェント・エバー」も「宗教作品」として、ふつうの映画サイトでは、ほぼ採りあげられないものの、単にファミリー向けのクリスマス映画のコメディとして、お楽しみになられてもよいのかもしれませんが、ただし…、

「宗教作品」のお決まりとして、出口調査の高評価のスコア “ A ” を信じてはいけませんし、全米の観客は宗教に肯定的な作品には容易に高い評価を与えるが、「ヘレティク」のように宗教を疑問し、否定的な作品には容易に低い評価を与える…の傾向を踏まえると、神の名を掲げて、差別や暴力を肯定している共和党が大統領選挙に勝利し、神を否定してはいませんが、政治と宗教はもちろんのこと、宗教と科学や現実のデータを混同したりしない現代的に都会的な民主党が敗れ、アメリカ人は感情的なバカばかり!!と世界が腹を抱え、あざ笑っているのも理解できるかもしれません…。


…と、いみじくも、共に宗教をネタにしながら、異なる取り組み方の2本の新作映画への観客の評価が、大統領選挙の結果に比例したかのような皮肉の偶然について、複雑な思いのする週末のランキングとなっています…。


第3位 (初) 「ヘレティク」(推定1,050万ドル)

$11,016,055−(3,221館/$3,420)−$11,016,055

RT の評論家の支持率 93 % / Metacritic スコア 72 / 出口調査の CinemaScore C+


第4位 (2) 「ザ・ワイルド・ロボット」(7,800万ドル)

$6,650,000−(3,051館/$2,180)−$130,888,000

RT の評論家の支持率 98 % / Metacritic スコア 85 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (3) 「スマイル 2」(2,800万ドル)

$5,000,000−(2,822館/$1,772)−$60,540,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 67 / 出口調査の CinemaScore B


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Billy's footnotes 💬 Day 282


エルたん「デューン」シリーズのティモシー・シャラメと共演した最新作「ア・コンプリート・アンノウン」が、全長版の新しい予告編をリリースしたので、どっちかのファンの方はもちろん、ボブ・ディランの名曲を愛する音楽通、そして、映画通の方はチェックしておいてください…!!

1960年代はじめの当時、勢いづいていたニューヨークの音楽シーンにセンセーショナルに登場し、まさに彗星のごとく瞬く間にヒットチャートを駆けあがったミネソタ出身の19歳の…


フォーク・シンガー、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)の歌と、その神秘的な存在感が世界を魅了し、1965年夏のニューポート・フォーク・フェスティバルで絶頂に達するまでの軌跡を…


同じく音楽伝記映画の「ウォーク・ザ・ライン」(2005年)で知られるジェームズ・マンゴールド監督が描いた音楽伝記映画の「ア・コンプリート・アンノウン」で、エルたんが演じているのは、ボブ・ディランの作詞に大きな影響を与えたアーティストの故スーズ・ロトロ(2011年没)さん。全米公開は年末…と言っても、もう再来月の12月の25日にメリー・クリスマス・ロードショー!!




さらに次の興味深い謎の SF ホラーの恋愛映画?!の主演作「コンパニオン」(2025年1月10日全米公開)が初公開した謎めいた予告編を、先週半ばの水曜日に紹介したソフィーが…、


「ザ・フェイブルマンズ」(2022年)のクロエ・イーストと組んで、ダブル主演をつとめ、異色のホラー映画に挑戦することで知られる “ A24 ホラー ” に登場した話題作「ヘレティク」つまり「異端者」が最終版だけに、これまでの予告編よりも映画の内容をあからさまにした新しい予告編を、配給の A24 がリリースしたので…、


ネタバレとまでは言いませんが、自分の目で映画を観る前に、あまり予備知識を抱えたくない…という方や、ソフィーの映画なら観るに決まってる!!という映画通の方は観ずにパスして、この…


ベック・アンド・ウッズ、つまりモンスター・ホラー映画の大ヒット作「ア・クワイエット・プレイス」シリーズの原案者にあたるスコット・ベックとブライアン・ウッズの監督コンビが、善人面したヒュー・グラントを妙に知的だけに底意地の悪いサイコ親父に起用したホラー・スリラー映画を観るか観ないか?!、微妙な方はぜひ、チェックしてみてください…!!

ソフィーとクロエが演じる主人公のモルモン教の宣教師コンビが布教のため訪問したリードさん=ヒュー・グラントの屋敷に閉じ込められ、自分たちの信仰心を試されることに…!!という宗教が大キライの苦手なひとはほくそ笑むかもしれない「ヘレティク」は来月11月8日から全米公開!!


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Billy's footnotes 💬 Day 263


ジョシュ・ルーベン監督(「ウェアウルヴズ・ウィズイン」2021年)(写真 ↓ 白髪まじりのヒゲのおじさん)が、先々月の今夏7月末に撮影を終えたオリヴィア・ホルト主演のバレンタイン・デーをテーマにしたホラーのロマコメ「ハート😍アイズ」の北米での配給権を取得したソニピが…

全米公開日を発表しました…!!と書けば、来年2025年春の2月14日のバレンタイン・デーは新作映画が封切りの初日を迎える週末の金曜日!!という好都合だから当然、2025年2月14日全米公開だよね!!と先読みしてくださったかもしれませんが…、


残念ながら同日はマーベルのコミックヒーロー映画「キャプテン・アメリカ」シリーズ第4作めのアンソニー・マッキー主演の「ブレイブ・ニュー・ワールド」の全米公開が予定されているため、マーベルの「クローク&ダガー」の光の短剣を持つ戦うヒロインのタンディの主演作は、キャップとの興行対決を避けて、1週前の来年2025年春の2月7日全米公開!!の予定となっています…!!

カップルばかり狙う殺人鬼ハート・アイズ・キラーがシアトルに出現!!、バレンタイン・デーの夜に残業するハメになった男女の同僚たちが帰宅の途中、カップルに間違われ、ハート・アイズ・キラーから追われることに…!!といった「ハート😍アイズ」で、オリヴィアのお相手に起用されたのは、「スクリーム」シリーズのメイソン・グッディングです…!!、オリヴィア・ファンの方はお楽しみに…!!



「エイリアン」シリーズの大ヒット作「ロミュラス」ケイリー・スペニーちゃんのほかに要注目の女優は?!と言えば、彼女の名前があげられそうなソフィー・サッチャー「ザ・ブギーマン」(2023年)が、クロエ・イースト(「ザ・フェイブルマンズ」2022年)と組んで…、


ダブル主演をつとめ、ヒュー・グラントだけに一見すると、ひとのよいオジサンに見えるサイコと対決するハメになるホラー映画「ヘレティク」つまり「異端者」の新しい予告編を、配給の A24 がリリースしてくれました…!!、先ごろ閉幕した第49回めのトロント国際映画祭でのプレミア上映の結果が、まずまずの好評だった「ヘレティク」は、ソフィーとクロエが演じるモルモン教の宣教師のコンビが布教活動のため訪問したリードさん=ヒュー・グラントの屋敷に閉じ込められ、魔の手に堕ちることに…!!という物語ですが…、


しかし、実際のところ、映画の核心はリードさんが、「モルモン書」を執筆したアメリカの宗教的指導者の故ジョセフ・スミス Jr.(1844年没)はアラフォーだと言うのに、複数の15歳以下の少女どころか女児とすら結婚したロリコン問題から、モルモン教は一夫多妻の制度を廃止した…などの不都合な「現実」を指摘して、宗教や教会なんて表向きはきれいごとを並べ立てながらも、本音は金と力を求めて、ドロドロ…の大企業と変わりない偽善であり、宣教師は「宣伝・広報のパブリシスト」にしか過ぎない…と、ソフィーとクロエの宣教師コンビに逆に説教して、彼女たちの信仰を打ち砕こうとする「宗教とは?!」

…こそが真のテーマであり、ホラー映画の体裁をとったのは、宗教をめぐるドラマに商業的な売りの要素を追加するため…のような受けとめ方も言われてますから、自分はホラー映画なんかより、もっと知的なドラマが観たいという大人の映画通の方は、やっぱり、いわゆる異色の「A24 ホラー」はとんがっていて、角が立つな…と理解してもよいのかもしれない「ヘレティク」の創り手は、アダム・ドライヴァー VS. 恐竜の SF サバイバル映画「65」(2023年)のスコット・ベックとブライアン・ウッズの監督コンビ。全米公開は今秋11月15日からの予定です…!!

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Watch ▶ the Trailer for Beck & Woods' Psychological Horror 'Heretic' starring Sophie Thatcher, Chloe East and Hugh Grant


大都会のニューヨークを舞台にしたことで、迫力の見どころが増した「始まりの物語」の最新作「デイ・ワン」が、この週末の6月28日から全米公開のモンスター・ホラー映画の大ヒット作「ア・クワイエット・プレイス」シリーズの原案者のベック・アンド・ウッズと言えば…、


アリアナ・グリーンブラットちゃんがアダム・ドライヴァーと共演し、太古の地球を舞台にして、恐竜と対決したSFサバイバルのアクション映画「65」(2023年)が、それなりに楽しめた創り手のスコット・ベックとブライアン・ウッズの監督コンビのことですが…、


そのベック・アンド・ウッズが、あろうことか、原作の同名短編小説とは異なる展開の脚本を執筆するも、原作者のスティーヴン・キングが、その改変をむしろ気に入って、高評価してくれたことでも話題になったホラー映画「ザ・ブギーマン」(2023年)に続けて、いま要注目の女優のひとりのソフィー・サッチャー(「スター・ウォーズ」が、彼女を「ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット」の脇役のひとり…なんかに使ってしまったのは大失敗…)と組んで…、

ソフィーの相棒の役にクロエ…と言っても、モレッツではなく、ディズニー・チャンネルの「リブとマディ」などで知られたクロエ・イーストを起用し、彼女たちが演じるモルモン教の若い宣教師のコンビが布教活動のため訪問し、善人面に騙されて、やすやすと足を踏み入れた屋敷に閉じ込められるハメになった悪役のサイコのビョーキ親父には…、

「ノッティングヒルの恋人」(1999年)や「ブリジット・ジョーンズ」シリーズなどのロマコメのヒット作で知られ、ユーモアに富んだ人物の役どころを得意としてきただけに、ホラー系は約36年も昔の1988年に封切られた故ケン・ラッセル監督の「白蛇伝説」以来の超久しぶり!!と言える…


ヒュー・グラントを起用したことが最も大きな見どころ!!のベック・アンド・ウッズ監督コンビの最新作「ヘレティク」つまり「異端者」の予告編を配給の A24 が…と書けば、常連のご愛読者の映画好きのみなさんは、ひと筋縄ではいかない異色のひねりが効いた風変わりなホラー映画のいわゆる「A24 ホラー」の最新作か…!!


…と期待して、映画館に出かけるか配信で観るかはさておき、ひとまず鑑賞予定のリストに入れたはずのソフィーの最新作「ヘレティク」は、今秋の話題作として、11月15日から全米公開です!!

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