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Weekend Box Office 💰 March 8 - 10, 2024 : 3月8日~10日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

ドリームワークス・アニメの別の代表作の「シュレック」シリーズの絵コンテを手がけて、成功に貢献し、ひとまず完結編にあたる第4作めの「シュレック・フォーエバー・アフター」(2010年)のメガホンを託されたマイク・ミッチェル監督を起用して…、

同じくドリームワークス・アニメの代表作と同時に、声の主演のジャック・ブラックの代表作としてもあげられる「カンフー・パンダ」シリーズを復活した第4作めを配給したユニバーサル映画が公表した封切り成績は約5,830万ドルでした…!!となれば…、

第1位 (初) 「カンフー・パンダ 4」(8,500万ドル)

$58,300,000−(4,035館/$14,449)−$58,300,000


RT の評論家の支持率 70 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore A-

もう約16年も遠い昔の2008年夏に公開された第1作めの同成績の約6,024万ドル(4,114館)に次ぐシリーズ2番めの封切り大ヒットを叩き出した完全復活!!と、マスコミが書きたてそうですが、約8年前の2016年1月に全米公開された…


前作「3」の封切り成績は約4,128万ドル(3,955館)でしたから、それを現在のお金の価値に換算すると、およそ約5,354万ドルになるため、確かにシリーズ2番めの封切り大ヒットには間違いないものの、おおむね横ばいの成績を維持できたことで、シリーズの人気は健在だった…ぐらいに受けとめたほうが妥当かもしれません。そして…、

家族で楽しめるキッズ向けアニメ映画の新作は、同じくユニバーサル映画が昨2023年末にメリー・クリスマス公開したイルミネーション作品「マイグレーション」以来の久しぶりですから、タイミングにも恵まれたヒットと言える「カンフー・パンダ 4」は、13歳から20代の半ばまでの若年層が約7割を占める観客のうちの約8割が好意的に支持し、12歳以下の児童に限れば、9割以上だけに、子どもはほぼ全員が、ジャック・ブラック現在54歳のパンダが大好き!!みたいなので…、

トム・クルーズ現在61歳の人気も、50代に突入し、老いが見え始めれば、尽きていくだろうから、ドル箱の「ミッション: インポッシブル」シリーズを継続するには世代交代が必要と考えたパラマウント映画が、約13年前の2011年公開「ゴースト・プロトコル」にジェレミー・レナーを起用し、主人公をイーサン・ハントからウィリアム・ブラントにバトンタッチさせる試みに失敗して、トムが現在も人気のように…、

「カンフー・パンダ」の主人公をパンダからキツネ…つまりシャンチーの相棒のノラ・ラムを声優に迎えた新キャラクターのジェンにバトンタッチさせたかったらしい世代交代の試みは果たせず、「カンフー・パンダ」の売りは「パンダ」なんだから当たり前の話として、これからもジャック・ブラックのパンダのポーが活躍しそうですが、それにしても、そもそも生身の人間と違い、老けていったりはしないアニメのキャラに世代交代は必要ですか…?!


第2位 (1) 「デューン : Part Two」(1億9,000万ドル)

$46,000,000−(4,074館/$11,291)−$157,028,000

RT の評論家の支持率 94 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore A

ヴィルヌーヴ監督は砂漠の惑星から、いったん離れて、アタマを切り替え、別の映画に取り組んだあと、あらためて「デューン」シリーズに向きあいたいそうですから…、


次の第3作め「砂漠の救世主」の製作が実際に始まるのは数年先…のことになりそうですが、その「デューン 3」が結局、作られないというのであれば、ニュースだけれど、「3」が製作決定!!はわかりきっているから、もう特に伝えてくれなくてもいいですよ…


…と「デューン」ファンの方が確信するかもしれない公開2週めの大ヒット!!の成績の約4,600万ドルを叩き出した「2」は、パンダのせいで首位連覇こそ果たせなかったものの、先週の初登場の第1位!!から集客をわずか約−44%しか失っておらず、製作費の約1億9,000万ドルに対して…、

現時点での世界総額の売り上げは約3億6,753万ドルですから、シリーズ継続が確実的となれば、「マッドマックス」を自分のものにした「フリオーサ」(5月24日全米公開)のアニヤ・テイラー=ジョイは、いずれは「デューン」も自分の代表作にしてしまうかもしれません…?!


第3位 (初) 「イマジナリィ」(1,200万ドル)

$10,000,000−(3,118館/$3,207)−$10,000,000

RT の評論家の支持率 35 % / Metacritic スコア 35 / 出口調査の CinemaScore C+

殺し屋ロリータのヒットガールを演じた当時12歳のクロエ・モレッツちゃんがいきなり超人気者になった「キック・アス」(2010年)の期待絶大の続編(2013年)のメガホンを託されるも失敗し、シリーズが終了を迎えるハメになった戦犯として知られるジェフ・ワドロウ監督は…、

その後に手がけたホラー映画の「トゥルース・オア・デア」(2018年)と「ファンタジー・アイランド」(2020年)も、パッとしなかったんだから、どうせ、この新作も大したことないだろう…

…と、イマジナリィできて当然なのに、お金を払った自分のことを観客たちが呪っている…と見なせる低レベルの出口調査のスコア “ C+ ” を与えられ、レビューでも酷評されている…


ブラムハウス・ホラーの「イマジナリィ」を全米公開した配給のライオンズゲートが公表した封切り成績は、黒字が見込める想定通りの成功をおさめた!!と評価できる約1,000万ドルでした!!と、つまり…、



安い製作費の約1,200万ドルを使って、当たりさわりのないホラー映画をパパっと作るローリスクの手っ取り早いビジネスですから、映画の「作品」と言うよりは「商品」を手がたく仕上げる職人として、ジェフ・ワドロウ監督は重宝されている…ということかと解釈できる…

テーゲン・バーンズ16歳がかわいい「イマジナリィ」は、18歳から30代半ばまでの観客が約6割を占めて、そのうち女性が半数を超えているので、見た目の印象にそって、男性よりは女性の関心を集めたらしい結果となっています。


第4位 (初) 「カブリーニ」(5,000万ドル)

$7,565,038−(2,840館/$2,664)−$7,565,038

RT の評論家の支持率 90 % / Metacritic スコア 51 / 出口調査の CinemaScore A

イタリア系アメリカ人のカソリックの修道女であり、聖人とされる故フランシス・ザビエル・カブリーニを描いた宗教映画。製作費が約5,000万ドルですから、やや規模の大きな作品ですね。


第5位 (2) 「ボブ・マーリー : ワン・ラブ」(7,000万ドル)

$4,060,000−(2,764館/$1,469)−$89,328,000

RT の評論家の支持率 43 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 March 1 - 3, 2024 : 3月1日~3日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

昨2023年の秋に予定していた全米公開を取り消し、この週末まで延期したのは、昨年に長期化した俳優組合のストの悪影響を受けて、「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ、ブラック・ウィドウピュー、そして、エルビス・プレスリーつまりオースティン・バトラーといった人気のキャストたちが宣伝活動をできないから…という理由でしたが…、


昨年末の12月半ばに映画館に登場して以来、もう公開12週めというのに、この週末も TOP10 圏内の第8位に位置しているロングセラーの実績からすると、ファミリー向け大ヒット作「ウォンカ」を先に封切り、ティモシー・シャラメという新しいスターをより世間に認知してもらえたのも功を奏したかもしれない「デューン」の後編「Part 2」の封切り成績は…

第1位 (初) 「デューン : Part Two」(1億9,000万ドル)

$81,500,000−(4,071館/$20,020)−$81,500,000


RT の評論家の支持率 94 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore A

製作費が巨額の約1億9,000万ドル超の今年2024年最初のブロックバスター映画の大作だけあって、今年最大のオープニング・ヒット!!を叩き出した約8,150万ドルでした…!!と書けば…、


なんだ…いきなり大台の1億ドル突破じゃないのか…、「デューン 2」が撤退した昨年秋に公開された製作費たったの約2,000万ドルの同名のホラー・サバイバル・ゲームの映画化「ファイブ・ナイツ・アット・フレディー'ズ」の同成績の約8,000万ドル(3,675館)とあまり変わらないじゃないか…と、期待はずれの肩すかしを食らったような気になる方もいるかもしれませんが…、

封切り興行の観客全体の約8割近くが25歳以上であり、25歳から40代半ばまでの観客が半数以上を占めて、25歳以下の若い女性は 1割もいない…という出口調査の結果を踏まえると、冒頭でふれたゼンデイヤ、ピュー、オースティン・バトラー、そして、ティモシー・シャラメといった若いスターたちの人気よりは、本格志向のヴィルヌーヴ監督の「デューン」の世界に酔いしれたい…!!という大人の観客からマニアックに支持されている向きが窺えるわけですから…、

「ファイブ・ナイツ・アット・フレディー'ズ」の実績と同等の結果を鑑みると昨年秋に封切っても、やっぱり同じような成績だったのでは…?!といった公開延期にともなう宣伝費の無駄使いが気になったりもしますが、ゲームのプレイヤーのマニアにだけウケればいいとハナから小さな市場向けを割り切ったホラー・サバイバル・ゲームの映画化の興行の寿命は、その狙いにそって、せいぜい 2週めまで…だったのに対して…、


ソーシャル・メディアのネタバレなんか見ない大人の観客は封切り興行に焦って、駆けつけたりはしない傾向や、封切り成績の半分近くを IMAX などのプレミアム上映の売り上げが占めていることを踏まえると、そうしたプレミアム上映の割高のチケット代に見合う自分のお気に入りの席を利用できるまで待ちます…という人が少なくなさそうな「デューン 2」は、高額のチケットがジワジワと売れ続けるロングセラーになるのでは…?!と期待できそうですから、マーベルのヒーロー映画のような大爆発の封切りヒットでなかったのは、今ひとつの出足…ではなく、映画の性質と観客の鑑賞の傾向にそった必然かもしれません。そして、そうした…

ヴィルヌーヴ監督の砂漠の惑星の映像美を存分に楽しみたい観客が、昔ながらのふつうの上映ではなく、IMAX シアターなどを好む傾向からすると、そうしたプレミアム上映をより長く利用できるタイミングを狙い、映画の潜在的な集客力をフルに引き出すために公開延期したのであれば、納得かもしれませんね。なお、封切り成績が約4,101万ドル(4,125館)だった2021年公開の前作は配信と同時封切りの「配信映画」の扱いだったことが物議をかもした経緯があるため、後編はいきなり封切り成績が 2倍近くに飛躍した…!!などと、声高に比較するのはためらわれます…。


第2位 (1) 「ボブ・マーリー : ワン・ラブ」(7,000万ドル)

$7,430,000−(3,390館/$2,192)−$82,771,000

RT の評論家の支持率 43 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore A


第3位 (3) 「オーディナリー・エンジェルス」(???ドル)

$3,850,000−(3,020館/$1,275)−$12,561,122

RT の評論家の支持率 80 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A+

この週末に NBC テレビの長寿コメディ番組「SNL」つまり「サタデー・ナイト・ライヴ」に登場し、「わたしはシドニー・スウィーニーです。みなさん、わたしを「エニワン・バット・ユー」か「ユーフォリア」で観たことがあるかもしれないけれど、でも絶対に「マダム・ウェブ」は観てないわよね!!」といった自虐的なジョークが苦笑を誘って、ウケた大人気の…

シドニー出演作なのに沈没の第4位のソニー・マーベルの戦うヒロイン映画をはさんで…、


第4位 (4) 「マダム・ウェブ」(8,000万ドル)

$3,200,000−(3,116館/$1,027)−$40,442,000

RT の評論家の支持率 13 % / Metacritic スコア 27 / 出口調査の CinemaScore C+

第3位と第5位は共にキリスト教の信者の方向けの作品ですが、子役のエミリー・ミッチェルちゃんがかわいい実話の映画化「オーディナリー・エンジェルス」は…、

神父が登場して、神と悪魔について語り、必死に祈りはじめる展開がお決まりの悪魔祓いのホラー映画より宗教色が薄いと冗談が言われていること、Amazon Prime Video の配信シリーズの大ヒット作「リーチャー」のアラン・リッチソンが主演であることなどから、フツーの映画サイトでも紹介されるのに対して、「ザ・チョーズン」は採りあげられません…。


第5位 (初) 「ザ・チョーズン シーズン 4 : エピソード ⑦〜⑧」(???ドル)

$3,154,905−(2,204館/$1,431)−$3,915,535

RT の評論家の支持率 -- % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore --


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 February 23 - 25, 2024 : 2月23日~25日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

CIA はキリスト教の信者の方向けの宗教の映画は紹介しませんが、Amazon Prime Video を代表する配信シリーズの大ヒット作「リーチャー」の主人公のタフガイ、ジャック・リーチャーとして人気のアラン・リッチソンが主演をつとめ、第3位に初登場したライオンズゲート配給の…

実話の映画化「オーディナリー・エンジェルス」つまり「あなたの身近にいる天使たち」は、特に優れた映画ではないものの、宗教映画の創り手のジョン・ガン監督(「ジーザス・レボリューション」2023年)は、あくまでも実在の人物と彼らの生き様を描くことに焦点を当て、神さまについては、ほとんど、ふれられておらず、アラン・リッチソンとヒラリー・スワンクの演技が観客の目を惹きつけることで、宗教とは無関係のふつうのドラマ映画として、一般の映画ファンの鑑賞に耐えられる程度の出来栄えには仕上がっている…

…などと評され、映画に登場する実在の人物がキリスト教徒だから、そこにこじつけて、宗教映画に見せかけることで、製作費をねん出したのかな…?!とも考えられる「ふつうの映画」だと受けとめることが出来そうですし、リーチャーの主演作なら観たい!!というファンの方は多いと思うので、例外的に紹介すると封切り成績は約650万ドルの「オーディナリー・エンジェルス」は…、


今から約30年前の1994年のケンタッキー州のルイビルを舞台にして、ヒラリー・スワンク(「ミリオン・ダラー・ベイビー」2004年)演じる酒びたりの美容師シャロンが、妻に先立たれた男やもめのエド=アラン・リッチソンが、母=ナンシー・トラヴィス(「スリー・メン・アンド・ア・ベイビー」1987年)の助けを借りながら、ふたりの娘を育てるため懸命に働いてはいるものの、次女のミシェルが肝臓移植を必要とする病いを患っていることで、その医療費の負担が重くのしかかり、シンパパのエドは苦境に立たされている…


…といった悲しい現実に心を突き動かされ、エドを助けるためのチャリティのキャンペーンを始めることで、自分自身も酒びたりの人生から立ち直ろうとし、そうしたシャロンの善意を困惑しながらも受け入れたエドに、待ちに待った娘ミシェルが臓器提供を受けられる機会の朗報が届けられるのですが、折しも運悪く歴史的な大寒波の猛吹雪に襲われてしまう…!!の展開から、リーチャーですから当然、エドはタイムリミットの12時間のうちに娘を病院まで送り届ける命がけのドライブに飛び出していく…!!

宗教映画は信仰の側面を別にして、物語の内容にのみ着目をすれば、いわゆる「泣ける話」が多いため、その手の感動実話を好む観客層の中高年の女性に向けて宣伝されていることで、ヒラリー・スワンクがポスターに大きく登場していますが、アラン・リッチソンのファンの方も充分に楽しめるらしい「オーディナリー・エンジェルス」で…、

まさに天使のような娘のミシェル役のエミリー・ミッチェルちゃんは、そのカワイさだけあって、「プリシラ」(2023年)では、素敵なケイリー・スペニーちゃんの娘役、つまり…

Amazon Prime Video の配信シリーズ「ザ・ターミナル・リスト」(2022年)などの女優ライリー・キーオのお母さんとしても知られた故リサ・マリー・プレスリーの役でした!!、なお、出口調査のシネマスコアが、これより上はない最高の “ A+ ” になっていますが、神さまが絡むと観客の多くが無条件に最高の評価をつけるため、けして信じてはいけません…!!


第1位 (1) 「ボブ・マーリー : ワン・ラブ」(7,000万ドル)

$13,500,000−(3,597館/$3,753)−$71,189,000


RT の評論家の支持率 43 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore A

昨2023年は労使が罵りあいを続けて、脚本家と俳優の両組合のストが長期におよび、映画やドラマを製作する本来の仕事をろくにしなかったため、今年2024年は劇場公開映画が不足する興行不況に見舞われる自業自得…の予想どおりに振るわない今年公開の映画としては年間興行ランキングの…


いまのところ第1位の「ミーン・ガールズ」の記録=約7,213万ドルに対して、先週の初登場第1位に続けて、今週も第1位の連覇を果たしたレゲエの神さまの音楽伝記映画は、その売りあげの総額が早くも約7,119万ドルに達したことで、ひとまず年間興行ランキングでも第1位の王座に登りつめそうですが、「ミーン・ガールズ」と「ボブ・マーリー」のどちらの映画も、次の週末の3月1日に「デューン」の後編「Part 2」が映画館に登場したら、即座にサンドワームに呑み込まれてしまいそうですね…!!



$11,575,000−(1,949館/$5,939)−$11,575,000


RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore B+


第3位 (初) 「オーディナリー・エンジェルス」(???ドル)

$6,500,000−(3,020館/$2,152)−$6,500,000

RT の評論家の支持率 80 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A+



第4位 (2) 「マダム・ウェブ」(8,000万ドル)

$6,000,000−(4,013館/$1,495)−$35,446,000

RT の評論家の支持率 13 % / Metacritic スコア 27 / 出口調査の CinemaScore C+

製作費が安価の約2,500万ドルのロマコメ「エニワン・バット・ユー」が昨2023年末から息の長いヒットを続けて、世界総額の興行成績が2億ドルを突破!!のシドニー・スウィーニーとソニピとしては…、

シドニーがスパイダーウーマンのコスチュームを身に着けずに、いつものセクシー女優として、肌の露出度高めの映画を作ったほうが儲かったじゃないか…と後悔したくなるようなマーベルのヒーローものとは思えない公開2週めにして、早くも興行の寿命が尽きた感…の「マダム・ウェブ」は、いきなり第4位にまで垂直落下しています…。


第5位 (4) 「マイグレーション」(7,200万ドル)

$3,000,000−(2,434館/$1,233)−$120,446,000

RT の評論家の支持率 69 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 February 16 - 18, 2024 : 2月16日~18日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

ディズニーの CEO ボブ・アイガー氏からのとにかく何でもいいから大量生産しろ!!という命令に従わざるを得なかった…とされる事情があったらしい…のは気の毒ですが、「アベンジャーズ」級の大きな期待を寄せられながら、その作品の出来栄えが世に出してよいレベルではなかったことで、ボブのせいでマーベルは終わったな…とか、Disney+ はサブスクする価値がない、シネマティック・ユニバースの仕掛け人は、これまでのケヴィン・ファイギから若いイマンちゃんにバトンタッチしてほしい…などと言われる結果になった配信シリーズ「シークレット・インベージョン」(2023年)は大失敗作だっただけに…

サイテーの悪役だったグラヴィクとして、CIA のご愛読者のみなさんには知られるキングズレー・ベン=アディールを主人公の故ボブ・マーリー(1981年没・享年は若干36歳)の役に起用し、妻のリタ・マーリーさん役には同じくマーベル・シネマティック・ユニバースの現在の新しい X-Menバイナリィとして知られるラシャナ・リンチを起用して…、

第1位 (初) 「ボブ・マーリー : ワン・ラブ」(7,000万ドル)

$27,700,000−(3,539館/$7,827)−$45,571,000


RT の評論家の支持率 43 % / Metacritic スコア 43 / 出口調査の CinemaScore A

マーク・ウォールバーグ主演の実話の映画化「ジョー・ベル」(2020年)で知られるレイナルド・マーカス・グリーン監督が手がけた音楽伝記映画を、先週の水曜日の2月14日に愛の全米公開したパラマウント映画が公表した週末3日間の封切り成績は約2,770万ドル、初日からの計5日間を通しての売り上げは約4,557万ドル、そして、アメリカでは明日の月曜日(19日)の大統領の日の祝日を含めた計6日間の成績としては、もう確実に5,000万ドルを超えるのは間違いないことで…、


つまり、大統領の日のお休みを含めたロング・ウィークエンドの映画興行を制覇したわけですが、女性が半数以上を占める観客全体のうち約3割の観客がカップルであることから、いわゆるデート映画として、主にアラサーの男女から好まれ、出口調査では 9割以上…ですから、ほぼ全員が満足できた!!として、極めて好評価の「ボブ・マーリー : ワン・ラブ」の…

計6日間の封切り興行の成績として予想される5,000万ドル超は、音楽伝記映画の人気に火をつけた「ボヘミアン・ラプソディー」(2018年)の週末3日間の封切り成績の約5,106万ドル(4,000館)と同等ですし、そのクイーンの故フレディ・マーキュリーの成功に続け!!とばかりにパラマウント映画が封切ったエルトン・ジョンの音楽伝記映画「ロケットマン」(2019年)の週末3日間の封切り成績は約2,573万ドル(3,610館)でしたから、レゲエの神さまはエルトン・ジョンを超えたことになりますし…、

「デューン」の後編「Part 2」が来月3月1日から全米公開のオースティン・バトラーの人気を決定づけた音楽伝記映画のヒット作「エルビス」(2022年)の週末3日間の封切り成績の約3,121万ドル(3,906館)にも迫っているため、前述のマーベルの悪役グラヴィクではなくて、「ワン・ナイト・イン・マイアミ」(2020年)のマルコム X の人として、映画ファンに記憶されてるキングズレー・ベン=アディールは、ボブ・マーリーの人!!としても認知されることになりそうですね…!!


ミズ・マーベルイマンちゃんが面白かわいい大活躍の「ザ・マーベルズ」が、Disney+ から配信されたことで、映画館には行かなかったマーベル好きのサブスク会員たちが、自分たちの聞いていた評判とは違って、確かに傑作ではないが、まずまずの出来栄えの楽しい良作だった!!、映画館に行かなかったのは、ホラー作家のスティーヴン・キングも指摘した偏見をまじえたウソの評判に騙された失敗!!

…と再評価されてる「ザ・マーベルズ」は、どうして全米映画興行で振るわず、沈没したのか?!の理由のひとつとしては、ソーシャル・メディアの汚染のひとつの「新しい女性差別」に毒されたから…という見方をする人たちが少なくありませんが、そうした女性の創り手が女性たちを主演にした映画は観ない…、マーティン・スコセッシ監督のように映画を観ずに完全否定を決めつける…

…といった人たちが増えてしまった…と言われる現在の社会の病みも多少は関係しているとは思われますが、男女の比率としては、ほぼ五分五分ながら、わずかに多い男性の観客のうち、25歳以上は半数の約5割が支持をし、25歳以下の男性は半数以下の約4割しか支持しない…に対して…、


女性の観客では、25歳以上も以下も、ほぼ同じの約6割が支持ですから、男性よりも同性の女性のほうが好意的だったのは確かですが、どっちにしろ男女のどちらからも特に支持はされておらず、出口調査のスコアは、この映画を選んだ自分に後悔し、無駄使いを嘆くレベルの “ C+ ” だった…

第2位 (初) 「マダム・ウェブ」(8,000万ドル)

$15,150,000−(4,013館/$3,775)−$23,355,000


RT の評論家の支持率 13 % / Metacritic スコア 27 / 出口調査の CinemaScore C+

ソニピ版マーベル・ユニバースの戦うヒロイン映画「マダム・ウェブ」を、「ボブ・マーリー」でも書いたように、大統領の日を含めた連休の勝負作!!として全米公開した製作・配給のソニピが公表した週末3日間の封切り成績が、えッ?!、マーベル作品なのに?!と目を疑う約1,515万ドルだったことから…、

ソニピとしては、同社版のマーベル・ユニバースの失敗作と言われる「モービウス」(2022年)が記録したサイテー封切り成績の記録=約3,901万ドル(4,268館)を大きく更新したワーストの不発ですし…、

前述のイマンちゃん「ザ・マーベルズ」が記録したマーベル・シネマティック・ユニバース史上サイテーの不発の封切り成績=約4,611万ドル(4,030館)が、まるで大ヒット!!に見えてしまう結果となっています…。と書けば当然、「マダム・ウェブ」は大赤字になってしまうのか…!!


…と思われそうですが、ところが、コミックヒーローものとしては製作費が安めの約8,000万ドルしか使われていない「マダム・ウェブ」の世界総額の封切り成績は約4,906万ドルですから、製作費を回収する収支の釣り合いが見込めるため、赤字の可能性は低そうです…!!、よって、この見た目は不発の「マダム・ウェブ」の続編や、スピンオフなどの関連作が作られることになったとしても驚きではありません!!、なお、安めの製作費の約8,000万ドルは…、

ソニピが発表した公称の数字であり、実際は 1億ドル以上が使われたはず!!という指摘もありますが、ソニピは、その 1億ドル以上の製作費から、税金の控除を受けたあとの実際の支出の金額を発表しているため、同社が取り返すべき「マダム・ウェブ」の製作費は約8,000万ドルです…!!


第3位 (1) 「アーガイル」(2億ドル超)

$4,720,000−(3,647館/$1,294)−$36,468,000

RT の評論家の支持率 35 % / Metacritic スコア 36 / 出口調査の CinemaScore C+


第4位 (5) 「マイグレーション」(7,200万ドル)

$3,750,000−(2,455館/$1,527)−$114,828,000

RT の評論家の支持率 69 % / Metacritic スコア 58 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (初) 「ザ・チョーズン シーズン 4 : エピソード ④〜⑥」(???ドル)

$3,443,070−(2,228館/$1,545)−$4,220,036

RT の評論家の支持率 -- % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore --

フツーの映画サイトでは紹介しないキリスト教の信者の方向けの宗教作品です…。


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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