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Weekend Box Office 💰 August 9 - 11, 2024 : 8月9日~11日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (1) 「あまりにも下品のひどい汚い下ネタの宣伝のせいで、CIA では採りあげるのをやめて、あぁ、マーベル・シネマティック・ユニバースは終わったな…となってしまった映画」(2億ドル超)

$54,175,000−(4,330館/$12,512)−$494,331,382

RT の評論家の支持率 79 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore A


第2位 (初) 「イット・エンズ・ウィズ・アス」(2,500万ドル)

$50,000,000−(3,611館/$13,847)−$50,000,000

RT の評論家の支持率 59 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-

テキサス州出身のベストセラー作家のコリーン・フーヴァーが、2016年に発表した同名の原作小説を「イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる」と題して、邦訳出版した二見書房の紹介によれば…

フラワー・ショップを開業したばかりのリリーと脳神経外科医のライルは偶然の出会いから、恋に落ちて結婚。仕事もプライベートも充実した毎日だったが、ライルには幼いころのトラウマがあることが発覚…。最後の最後まで心を揺さぶり、全米の女性をとりこにしたノンストップ恋愛小説。

…とのことで、DV、つまり家庭内暴力の深刻な問題がテーマに含まれているため、必ずしもロマンチックとは言えないノンストップ恋愛小説をもとに、ヘイリー・ルー・リチャードソンとコール・スプラウスが主演した難病系の青春恋愛映画の監督デビュー作「ファイブ・フィート・アパート」(2019年)が好評されて、ヒットしたジャスティン・バルドーニ監督(↓)がメガホンをとり…、

自ら問題の夫のライル役を演じて、お相手のヒロイン、リリー役にブレイク・ライヴリーを迎えた「イット・エンズ・ウィズ・アス」を封切った製作・配給のソニピが公表した封切り成績は…


当初に予想された期待値の2,000万ドル超を大きく超えた、うれしい大誤算の約5,000万ドルでしたから、製作費の約2,500万ドルは取り返したも同然!!の大成功のヒットどころかホームラン!!の結果となっています…!!、どうして、「イット・エンズ・ウィズ・アス」がいきなりのヒットどころか、ホームランになったの…?!というのは…、


原作者のコリーン・フーヴァーのファンの膨大な愛読者の市場をしっかりとつかむことができたばかりか、映画の出来栄えについて、ジャーナリストは高評していないものの、愛読者のみなさんは納得して、気にいっていること。

ブレイクの親友のテイラー・スウィフトが予告編に楽曲を提供し、テイラーお薦めだから、テイラーの膨大なファンがやって来たこと。

ブレイクが第1位のマーベルのコミックヒーロー映画に声優として、カメオ出演をしたことが話題になり、同ヒーロー映画のヒーローたちが宣伝に協力して、絶讃お薦めしたことで、第1位の映画とカップルのニコイチのように見なされた…と、つまり、昨2023年の夏に「オッペンハイマー」と「バービー」は、そもそも無関係なのに「バービー」側が、大ヒット確実のクリス監督の「オッペンハイマー」にあやかって、カップルのニコイチのように勝手に宣伝したことで、どちらの映画も想定以上の大ヒットになった!!のと同じ効果が生じたこと。


…などが、この「イット・エンズ・ウィズ・アス」の思いがけない大ヒットの根拠のように言われていますが、「全米の女性をとりこにした…」のとおり、観客全体の約9割を占める女性たちのうちの8割以上が支持をする出口調査の大絶讃ですから、テイラー・スウィフトやマーベルのヒーローたちが薦めなくても、この映画はおのずと、観客のお薦めの口コミで大ヒットになっていたかもしれませんね…!!


第3位 (2) 「ツイスターズ」(1億5,500万ドル超)

$15,000,000−(3,664館/$4,094)−$222,262,000

RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A-


第4位 (初) 「ボーダーランズ」(1億2,000万ドル)

$8,800,000−(3,125館/$2,816)−$8,800,000

RT の評論家の支持率 10 % / Metacritic スコア 27 / 出口調査の CinemaScore D+

主人公にあたるバウンティ・ハンターの戦うヒロイン、リリスは原作のゲームの公式の設定では、2009年にリリースされた第1作めでは 22歳、2012年リリースの第2作めでは 27歳…

…と、つまり、20代半ばの若い女性のはずなのに、その役をどうして、この映画化では、リリスのお母さんみたいなお歳の55歳のケイト・ブランシェットが演じているの?!、ケイトが無敵の演技派女優なのはわかるけど、エッチなお姉さんのシドニー・スウィーニー26歳とかのほうがよかったんじゃないの?!などと、ケイト・ブランシェットとリリスの年齢のギャップを話題にしてはいけない「ボーダーランズ」を今夏の勝負作として、全米公開したライオンズゲートが…


公表した封切り成績は、たったの約880万ドルでしたから、ブロックバスター映画の製作費の約1億2,000万ドルを回収できるメドが立たず、今年2024年を代表する痛い沈没映画のひとつに位置づけられるハメになってしまいました…。ライオンズゲートと創り手のイーライ・ロス監督が…


自分たちなりの新しい「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」を目指すも、その本家「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の戦うヒロイン、ガモラ(ゾーイ・サルダナ)の少女時代を演じたことで知られるアリアナ・グリーンブラットちゃん16歳の好演こそ評価されたものの…、

冒頭でふれたケイト・ブランシェットのみならず、ジェイミー・リー・カーティスは65歳の高齢だし、ジャック・ブラックも、もう54歳、昔は面白かったケヴィン・ハートは45歳…と、若者向けのゲームの映画化の SF アクション・コメディなのに、メイン・キャストが老けすぎ…という、いまのハリウッド映画が抱えがちの問題を持ち、ターゲットとする市場の年齢層と結びつかず、まったくノリのよくない「ボーダーランズ」は…、

今年2024年最も退屈な映画のワースト第1位と徹底的に酷評されて、出口調査の評価もダメダメ…の珍しいスコアの “ D+ ” ですが、それでも約半数の観客は支持してくれて、およそ約3割の観客は周囲に鑑賞を薦めたいと回答ですから、お気に召した観客は皆無ではありませんが、これから観てみようと思われる方は、つまり、ふたりにひとりは時間とお金を無駄にした…と後悔しているらしいのを承知しておいたほうがよさそうですね…。というわけで、下 ↓ は…、

若者向けの SF アクション・コメディなのに、メイン・キャストが老けすぎ…の穴埋めとして?!、「ボーダーランズ」のファンの集いのイベントに登場してくれた JB 現在 19歳です…!!


ケイト・ブランシェットの演技力が無敵なのはわかるけれど、それでも主人公の若い戦うヒロインのリリス役は JB のほうがよかったのでは…?!と思わずにはいられないかもしれません…?!


第5位 (4) 「デスピカブル・ミー 4」(1億ドル)

$8,000,000−(3,009館/$2,659)−$330,132,000

RT の評論家の支持率 54 % / Metacritic スコア 50 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 August 2 - 4, 2024 : 8月2日~4日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (1) 「第1位の作品は映画としての鑑賞に値するか否かの価値とは無関係の大ヒットになってはいますが、宣伝がポルノの領域に入ってしまったため、ポルノの要素を含むものは例外なく紹介しないの鉄則にもとづいて、採りあげていません」(2億ドル超)

$97,000,000−(4,230館/$22,931)−$395,575,919

RT の評論家の支持率 79 % / Metacritic スコア 56 / 出口調査の CinemaScore A


第2位 (2) 「ツイスターズ」(1億5,500万ドル超)

$22,650,000−(4,009館/$5,650)−$195,586,000

RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A-

いまの暑すぎの夏場に老若男女とわず万人が楽しめる暑気払いの娯楽のサマー・ムービーとして、映画の内容の価値が評価されて、本当に大ヒットしているのは、デイジー・エドガー=ジョーンズとグレン・パウエルのコンビのほうです…!!


第3位 (初) 「トラップ」(3,000万ドル)

$15,600,000−(3,181館/$4,904)−$15,600,000

RT の評論家の支持率 48 % / Metacritic スコア 53 / 出口調査の CinemaScore C+

ブルース・ウィリスが当たり役とした主人公の不死身のジョン・マクレーン刑事ではなくて、テロリストを装った強盗団のボスのハンス・グルーバー(故アラン・リックマン)の視点から「ダイ・ハード」(1988年)を物語ったような映画なんです…!!と語る

ジョシュ・ハートネットが表向きはやさしいパパなのに、その素顔は連続殺人鬼!!の主人公クーパーに扮して、実は自分を捕まえるために FBI が仕掛けた大掛かりな罠だったコンサート会場からの脱出を目指す M・ナイト・シャマラン監督らしい異色のサイコ・スリラー「トラップ」を…


全米公開した配給のディスカバリーが公表した封切り成績は約1,560万ドルでした…!!から当初に期待されていた 2,000万ドル前後の予想におよばなかったことで、ややガッカリ…の感ですが、しかしながら…、


シャマラン監督の前作にして、近年のアメリカ映画の傑作のひとつに位置づけられてもよさそうな「ノック・アット・ザ・キャビン」(2023年)の封切り成績は約1,413万ドル(3,643館)でしたし、さらに前作の「オールド」(2021年)の同成績は約1,685万ドル(3,355館)でしたから…、

ガッカリ…よりは、むしろシャマラン映画としては、それなりのまぁまぁ…の一定の封切りヒットを果たした安定と見なせなくはありませんし、出口調査のひどいスコアの “ C+ ” にしても、「ノック・アット・ザ・キャビン」は “ C ”、「オールド」は同じく “ C+ ” でしたから、おおむね約7割弱の観客からは支持されるものの、オチが期待ハズレのくだらない…と一定のバッシングを食らってしまうのも、もはやシャマラン映画としては、お約束?!の安定?!と見なせる…

「トラップ」は、シャマラン監督が愛娘の歌手のサレカを、問題のコンサートの歌姫、レディー・レイブン役に起用した親バカぶりはさておき、やさしいパパと連続殺人鬼のまったく異なる側面をあわせ持つ主人公クーパーを見事に演じきったジョシュ・ハートネットの表現力の巧みは絶讃されていますし、そのクーパーの妻役に扮したアリソン・ピル(アレックス・ガーランド監督の必見のミニシリーズ「Devs」2020年)の名演技も特筆されていますから、シャマラン監督のファンの方も、そうでない方も…

ジョシュ・ハートネットが実名は明かさないまでも、自分が利益を得るためなら、他人を踏みつけにしても何とも思わず、けして同情や共感の感情を示したりはしないことから、あからさまに社会病質者のサイコパスに違いないだろう…と診てとれる映画会社の重役や政治家といった階級社会の上位に属する者たちの非人間性を参考にして、表裏をもつ複雑な人格を創り出した…と、役作りを語ってくれた名演技や、その複雑な連続殺人鬼の娘役のかわいいアリエル・ドノヒューちゃん14歳をお楽しみになられてはいかがでしょう?!、なお、FBI が容疑者を捕まえるために、ウソのコンサートのイベントを催すなんて、あり得るわけがない、そもそも設定がバカバカしい…


…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、NFL 頂上決戦のスーパー・ボウルのチケットが当たる抽選のチャンスですよ!!と逃亡中の大勢の容疑者宛てに招待状を一斉に送りつけ、ウソのイベントに誘い出すことで、一網打尽の逮捕に成功した現実に1985年に実行された大規模なおとり捜査「オペレーション・フラッグシップ」の「実話」が、シャマラン監督のアイディアの元ネタですから、まったくの荒唐無稽ではなく、現実にあり得るかもしれない設定となっています…!!


第4位 (3) 「デスピカブル・ミー 4」(1億ドル)

$11,250,000−(3,376館/$3,332)−$313,970,000

RT の評論家の支持率 54 % / Metacritic スコア 50 / 出口調査の CinemaScore A


第5位 (4) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)

$6,700,000−(2,615館/$2,562)−$626,862,246

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。


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Weekend Box Office 💰 July 19 - 21, 2024 : 7月19日~21日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

おととしの2022年の夏の特大ヒット作「トップガン: マーベリック」(2022年)のハングマン役が好評を博して、人気者になったグレン・パウエルは続くロマコメの「エニワン・バット・ユー」が昨2023年末から今年にかけての年末年始に、巨額を投じた宣伝ではなく、この映画は面白い!!の口コミのおかげで、まさに「真の大ヒット作」へと発展しましたが…、

「エニワン・バット・ユー」が大ウケしたのは、お相手をつとめたヒロインのエッチなお姉さんのシドニー・スウィーニーのおかげでしょ…!!という見方もされてしまうため、果たして、「トップガン 2」で共演したトム・クルーズのあとに続く、アメリカをシンボライズする次世代のスターのように見なされ始めたグレン・パウエルは、その将来への期待が込められた評価に見合う真の映画スターなのかどうか…?!、彼の真価が試されるのは、このブロックバスター映画の大作だろう…

…という意味において、大いに注目されていた「ツイスターズ」の封切り成績は当初の予想では、とどのつまり昔の人気映画の焼き直しのいわゆる「懐かシネマ」にしか過ぎないから、せいぜい、4,000万ドル前後から、よくても5,000万ドルだろう…と、低めの数字が言われていましたが…、

第1位 (初) 「ツイスターズ」(1億5,500万ドル超)

$80,500,000−(4,151館/$19,393)−$80,500,000


RT の評論家の支持率 78 % / Metacritic スコア 65 / 出口調査の CinemaScore A-

配給のユニバーサル映画がアナウンスした封切り成績が、予想の4,000万ドルのまさかの2倍!!の約8,050万ドルの大ヒット!!だったことで、どうやら、グレン・パウエルの人気は「ホンモノ」のようだ!!と、あらためて、真の映画スターとして見なされることになりそうだ!!と同時に…


ヒロインのケイト役を演じたデイジー・エドガー=ジョーンズも、前述の「トップガン 2」と一緒に、おととし2022年の夏にヒットした前作「ザリガニの鳴くところ」に続く、2打席連続のホームラン!!ですから、彼女の映画女優としての株も赤丸急上昇になりそうですし…、

ヘレン・ハントと故ビル・パクストンが共演して、いまから約28年前の1996年に封切られたオリジナル映画の「ツイスター」を映画館で観たことがないに違いない25歳以下の女性の観客から圧倒的に支持され、ほぼ満点の絶賛評価を博するブロックバスター映画の超娯楽作を創りあげたことで、「ミナリ」(2020年)のリー・アイザック・チョン監督の創り手としての位置づけも大きく変わりそうな…


「ツイスターズ」が叩き出した封切り成績の約8,050万ドルについて、オリジナル映画「ツイスター」の同成績の記録=約4,106万ドル(2,414館)を大きく上まわったどころか、ディザスター映画の巨匠のローランド・エメリッヒ監督が、いまから約20年前の2004年の夏に記録した「ザ・デイ・アフター・トゥモロー」の封切り成績の約6,874万ドル(3,425館)をも超えたことで、ジェイク・ジレンホールに代わって、グレン・パウエルが新たにディザスター映画史上最大の封切りヒットを放った映画スターの王座についた…!!と、大げさに伝えているマスコミが少なくありませんが…、

お金の価値の移り変わりを考慮して、「ツイスター」の封切り成績の約4,106万ドルを、いまのお金の価値に換算すると約8,205万ドルになりますし、「デイ・アフター・トゥモロー」の封切り成績の約6,874万ドルは約1億1,442万ドルに相当しますから、昔は映画チケットの鑑賞料金が今ほど高価ではなく、安かったことも踏まえると、実際のところ「ツイスターズ」が前作「ツイスター」や「デイ・アフター・トゥモロー」の大ヒットの動員を本当に超えたの…?!は、かなり疑問になるため…、


昔の映画と比べるのではなく、ともに今春に大ヒットした「ゴジラ x コング : ザ・ニュー・エンパイア」の封切り成績の約8,001万ドル(3,861館)と、「デューン 2」の同成績の約8,251万ドル(4,071館)と同等の封切り大ヒットだから、その両映画の実績にもとづくと、リー・アイザック・チョン監督は巨額の製作費の約1億5,500万ドル超に対して、国内の興行成績が最終的に 2億ドルを突破!!

…するかもしれない可能性がいきなり視野に入ったことで、リー監督は初めてのブロックバスター映画を黒字の勝利で飾ることになりそうだから、ルーカスフィルムは同監督の希望を受け入れて、配信シリーズの「マンダロリアン」「スケルトン・クルー」(今年後半配信予定)のみならず、「スター・ウォーズ」の本流の劇場公開映画のメガホンを託してみてはどうか?!と言われることになりそうですね…!!


第2位 (1) 「デスピカブル・ミー 4」(1億ドル)

$23,800,000−(4,112館/$5,788)−$259,460,000

RT の評論家の支持率 54 % / Metacritic スコア 50 / 出口調査の CinemaScore A


第3位 (3) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)

$12,800,000−(3,625館/$3,531)−$596,375,604

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A


第4位 (2) 「ロングレッグス」(1,000万ドル以下、恐らくは500万ドル以下)

$11,700,000−(2,850館/$4,105)−$44,650,532

RT の評論家の支持率 88 % / Metacritic スコア 78 / 出口調査の CinemaScore C+

映画通の間では、「この夏最も話題の作品」に昇りつめた怪優ニコラス・ケイジの新しい代表作「ロングレッグス」の公開2週めの集客減の割り合いは約−48%ですから…、


先週の封切り成績の記事で比較にあげた「スマイル」(2022年)が公開2週めに発揮した驚異の動員持続力の約−18%の集客減と比べると、かなり見劣りしてしまうばかりか、同じく配給の Neon が今春に封切ったエッチなお姉さんのシドニー・スウィーニー製作・主演のトンデモ・ホラー映画「イマキュレト」の約−39%にも負けてしまっていますが…、


キング原作ホラーの特大ヒット作「IT(イット)」(2017年)の公開2週めの集客減は約−51%でしたし、ホラーではありませんが、「ロングレッグス」のまえに話題が盛りあがった今年2024年最大の問題作のケイリー・スペニーちゃん出演「シビル・ウォー」の公開2週めの集客減は約−56%でしたから、マイカ・モンローが大健闘しているのは間違いありません!!、いずれにしろ…、

ホラー映画にありがちのいきなり 7割以上もの観客を失う垂直落下式の墜落…とはならず、「この夏最も話題の映画」の口コミにそって、動員をしっかりと維持した大成功!!とあらためて称賛することができそうです…!!



$6,100,000−(2,913館/$2,094)−$127,636,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 68 / 出口調査の CinemaScore B+


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 July 12 - 14, 2024 : 7月12日~14日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

第1位 (1) 「デスピカブル・ミー 4」(1億ドル)

$44,650,000−(4,449館/$10,036)−$211,102,000

RT の評論家の支持率 54 % / Metacritic スコア 50 / 出口調査の CinemaScore A


第2位 (初) 「ロングレッグス」(公称は 1,000万ドル以下、恐らくは500万ドル以下)

$22,600,000−(2,510館/$9,004)−$22,600,000

RT の評論家の支持率 88 % / Metacritic スコア 78 / 出口調査の CinemaScore C+

イタリア映画の歴史に遺る…のみならず、世界の映画人にいま現在も大きな影響を与え続けている異才の故フェデリコ・フェリーニ監督がメガホンをとり、今から約59年も昔の1965年に封切られたファンタジックなコメディ映画「魂のジュリエッタ」(↓ 予告編)…


…の「悪夢のディズニー」と、かつて例えられたフェリーニ監督らしい奇妙奇天烈の摩訶不思議なイメージからインスピレーションを得て、連続殺人鬼は男でも女でもなく、同時にどちらでもある両性具有あるいは半陰陽のキャラクターにしたい!!と思った仕掛け人のプロデューサーでもある怪優ニコラス・ケイジが自らに課した役作りにもとづいて…、

グラム・ロックに傾倒していた…の設定が与えられたそうですから、欧米で言えば故デヴィッド・ボウイさん、日本で言えば故忌野清志郎さんのような男性だけれど、アーティストがメイクをしているのが当たり前の音楽ジャンルだけに、メイクをする連続殺人鬼…


…の異様な見た目を託された特殊メイクのアーティスト、ハーロウ・マクファーレーン(「デッドプール 2」2018年)は、映画の物語の始まりの1970年代から80年代頃にかけてのオレゴン州の田舎なんかで、選択的形成外科手術つまり美容整形をくり返し何度も受けて、とり返しのつかない状況になったら、どんな顔になってしまうのか…?!の恐ろしいコンセプトから新しいホラー・キャラクターを創造することにした「ロングレッグス」が…


まさかのこの夏、最も話題の映画に躍り出た!!だけに、当初に予定した限定公開ではなく、やや小規模ながらも、2,510館で上映の全米公開に踏み切った Neon が公表した封切り成績は期待値の 1,000万ドル以下の900万ドル前後だろう…を大きく超え、その2倍以上を稼いだ、やっぱり、まさかの驚きの約2,260万ドルでした…!!、よって…、

笑顔が絶えない異色のホラー映画!!として、おととしの2022年公開映画を代表する話題作に躍り出た「スマイル」の封切り成績の約2,261万ドル(3,650館)と、ほぼ同じ金額を稼いだことになるため、「ロングレッグス」は「スマイル」の思いがけないサプライズの大ヒットを再現した!!


…と言えることになりますが、その「スマイル」の製作費が約1,700万ドルだったのに対し、「ロングレッグス」の製作費は1,000万ドル以下…とだけ、あいまいに公称されて、具体的な金額は明らかにされてないものの、恐らくは 500万ドル以下のかなり低予算では…?!と推定されているので、仕掛け人のプロデューサーのニコラス・ケイジは、いきなり製作費を回収の大儲けじゃないか!!の大成功だけに、今年2024年最も商業的に成功した映画の第1位に躍り出る可能性がありそうな…

「ロングレッグス」の封切り成績の約2,260万ドルは、2017年創業の歴史の浅い配給会社の Neon にとっては、エッチなお姉さんのシドニー・スウィーニーが仕掛け人のプロデューサーをつとめ、自ら主演して、話題騒然になったトンデモ・ホラー映画「イマキュレト」が今春3月の全米公開で叩き出した…などと大げさには言えない Neon 史上最大の封切り大ヒット…と言うよりは小ヒットの約534万ドル(2,354館)の記録を大きく更新して、新たに同社史上最大の封切り大ヒット作の頂点に昇りつめた…!!どころか、この封切りの週末の3日間だけで…、

「イマキュレト」の最終的な国内での売り上げの約1,576万ドルを超えた「ロングレッグス」は、ポン・ジュノ監督の「パラサイト」(2019年)が記録した Neon 史上最大ヒットの約5,337万ドルをも超えて、新たに Neon を代表する看板タイトルに位置づけられるのではないでしょうか…?!


大手の焼き直しばっかりの量産型ハリウッド映画にはもう、うんざり…、真に「新しい」意味での新作映画を観せてくれ!!と思う18歳から30代半ばまでのいまの若い観客たちが座席の7割以上を占める「ロングレッグス」は、ホラー映画のお決まりとして、出口調査のシネマスコアは “ C+ ” と低め…ですが、おおむね約7割の観客が支持していることを踏まえると…、


今年2024年最も最恐のホラー映画の必見作!!、ホラー映画の歴史に残る新たな傑作の誕生!!などと、これまでにお伝えしてきた前評判を大きく裏切ることはなく、観客は一定の支持を示して、ホラー映画の新たな定番を受け入れていますから、まるで超能力者それとも霊能力者みたいな鋭いカンのよさを買われて、未解決事件を託され、連続殺人鬼のロングレッグスとは何者なのか?!の謎解きに挑むことになった主人公の FBI 捜査官のリー・ハーカー役のマイカ・モンローと…、

その問題の連続殺人鬼を演じた仕掛け人のニコラス・ケイジ、そして、創り手のオズ・パーキンス監督(「グレーテルとヘンゼル」2020年)の株はこれから赤丸急上昇は間違いありませんね…!!


第3位 (2) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)

$20,748,000−(3,815館/$5,439)−$572,592,077

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A



$11,800,033−(3,378館/$3,493)−$116,229,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 68 / 出口調査の CinemaScore B+


第5位 (初) 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(1億ドル)

$10,000,000−(3,356館/$2,980)−$10,000,000

RT の評論家の支持率 68 % / Metacritic スコア 52 / 出口調査の CinemaScore A-

自らプロデュースも手がけたヒロインの初代ブラック・ウィドウのスカーレット・ジョハンソンは40代目前の現在39歳。お相手のチャニング・テイタム(「マジック・マイク」シリーズ)も、もう44歳のしっかりとオジサンだけに、観客のおよそ半数が45歳以上…

…とロマコメにしては、観客の年齢層が高め…の Apple TV+ の配信映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の配給を請け負ったソニピが公表した封切り成績は、低めの期待値の1,200万ドルにすら届かなかった約1,000万ドルでした…。


巨額の1億ドルを超える製作費が投じられた!!とロマコメなのに、ブロックバスター映画の大作にあたるばかりか、スカーレット・ジョハンソンとチャニング・テイタムの2大スター共演!!にもかかわらず、同日に封切られたインディーズ映画のいわゆる低予算ホラー「ロングレッグス」に完敗か…の見た目はかなりガッカリの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の沈没ですが…、


封切り興行の観客全体の9割近くが支持をし、女性の観客に限れば、9割を超える…とつまり、ほぼ全員が好意的に受けとめた好評ですから、創り手のグレッグ・バーランティ監督は失敗どころか…むしろ、お手柄を讃えられて、然るべきですが、しかし、それでも不入りなのは…、

前述のように、この「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は劇場公開映画ではなく、Apple TV+ の配信映画なので、せいぜい 2〜3週間もすれば、配信リリースされて、iPhone でも観ることができるため、どうして、わざわざ安くもない鑑賞料金を払って、映画館に出かけるの…?!の事情ですから、要するにハナから大ヒットなど期待されてはおらず、のちの配信リリースに向けてのあくまでも「宣伝活動」としての映画館での封切りですね…。


このように映画館での封切りはもう「興行」ではなく、配信の「宣伝活動」の「イベント」の意味に変わりつつある側面を否めないため、もはや興行成績の数字に頓着しても仕方がないので、この毎週続けてきた興行成績の記事も今年2024年いっぱいで終わりかなぁ…と考えざるを得ない「時代の移り変わり」ですが、ただし…


それでも「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の観客のうち約3割は Apple TV+ のサブスク会員ですから、すぐに配信で観ることができるとわかっていても、映画はやっぱり映画館の大きなスクリーンで鑑賞したい!!と、昔ながらの劇場体験を大切に思う映画ファンの方々がいてくれるらしいのは、ありがたい救いと言えそうです…。


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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