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Watch ▶ the Trailer for Susanna Fogel's Reality Winner Comedic Biopic 'Winner' starring Emilia Jones and Kathryn Newton


映画の賞としては、もう価値がなくなってしまったので、記事に採りあげることをやめてしまったアカデミー賞の最優秀作品賞の歴代受賞作のうち、心の深いところの琴線に触れてくる人間ドラマの真にハートウォーミングな感動作は、1994年開催の第67回の受賞作「フォレスト・ガンプ」以来だったかもしれない…

…などと、2021年開催の第94回の最優秀作品賞に選ばれた「CODA」に感激し、涙ぐんでしまった映画通の方は、その「CODA」の主人公のルビーをステキに演じたエミリア・ジョーンズが実在の問題人物に扮したばかりか、美人ゴルファーのキャスリン・ニュートン選手(「アビゲイル」2024年)が、エミリアの妹の役を演じてくれたとあっては…、


今年2024年初めのサンダンス映画祭のプレミア上映が不評に終わり、すでに失敗作の烙印を押されてしまっている…とわかっていても、エミリアとキャスリンの共演だったら、とりあえず観たいかもしれない実話の映画化「ウィナー」を、北米で来月9月13日に限定公開と同時に配信リリースする配給のヴァーティカルが披露してくれた予告編をご覧ください!!、この「ウィナー」は…


そもそもはロシア諜報組織 KGB の工作員として、情報戦を得意とし、その手練手管を使って、政界進出するや、いまの独裁者の地位にのしあがったプーチンがソーシャル・メディアを通じて、国内外の事情に干渉し、政治や経済のみならず、あろうことか「スター・ウォーズ」に関しても、世論を操ろうとしているのは、もはや誰もが知っている日常茶飯事の現実ですが、同様の手段で…

2016年のアメリカ大統領選挙にロシアが干渉し、選挙の勝敗を操作してしまった!!という驚きの国家機密を、NSA つまり国家安全保障局に勤めていた立場から知ってしまい、この許しがたい情報を国民は知るべきよ!!と思って、リークするや当然、情報漏洩の罪で、2017年に逮捕された実在の人物のリアリティ・ウィナーの生き様をコメディ・タッチに描いたブラックな実話映画です!!

…と書けば、エッチなお姉さんとしても人気のシドニー・スウィーニー「エニワン・バット・ユー」2023年)が主演し、本当は演技派の実力を発揮して、同じくリアリティ・ウィナーの役を演じた配信映画「リアリティ」(2023年)と同じ実話を描いた競合作みたいなものか!!となるため、シドニー・スウィーニーとエミリア・ジョーンズのリアリティ・ウィナーぶりを比較して、どちらがよりリアリティがあるか?!のウィナーつまり勝者を観極めるのが、映画通の方にとっては…


お楽しみになりそうな「ウィナー」のメガホンをとったのは、ミラ・クニスとケイト・マッキノンがコンビを組んだスパイ映画のアクション・コメディ「ザ・スパイ・フー・ダンプド・ミー」つまり「私を捨てたスパイ」(2018年)のスザンナ・フォーゲル監督。共演者の顔ぶれは…、

「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2020年)などのコニー・ブリットン、二日酔いコメディの「ハングオーバー」シリーズで知られるザック・ガリフィアナキス、「トップガン 2」(2022年)のダニー・ラミレス。とりあえず、「CODA」のエミリア・ジョーンズが主演なら、それだけで大満足だし、今年2024年は大統領選挙の年だけに、過去の同選挙でのロシアの干渉について、コメディ・タッチの実話映画を通して、軽く学べるなら観てみたい…!!という方々は、ご覧になられてみてはいかがでしょう…!!


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Weekend Box Office 💰 April 26 - 28, 2024 : 4月26日~28日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

伝説的なホラー女優のイニッド・クリシンスキー(↓)が登場し、少ない出番ながら存在感を発揮してくれたのも見どころだった「サスペリア」(2018年)では、物語のテーマをダンスに…

…託して、象徴する演出に成功したルカ・グァダニーノ監督が、引き続きホラーのジャンルに取り組んだ前作「ボーンズ&オール」(2022年)の主演に起用したティモシー・シャラメの別の代表作「デューン」シリーズのヒロインのゼンデイヤ・コールマンを主演に迎え、「サスペリア」のダンスをテニスに置きかえた…


いわゆる「Amazon Prime Video の劇場公開映画」だから、待っていれば、Amazon Prime Video から配信されるのに、出口調査では観客の半数ちょっとが Prime 会員だった「チャレンジャーズ」の封切り成績が、期待された最大値の 1,700万ドルには届かなかったものの、ほぼ想定通りの金額を稼いだヒットと言える約1,501万ドルの好発進だったことを、Amazon MGM が公表しました!!

第1位 (初) 「チャレンジャーズ」(5,500万ドル)

$15,011,078−(3,477館/$4,317)−$15,011,078


RT の評論家の支持率 88 % / Metacritic スコア 83 / 出口調査の CinemaScore B+

冒頭でふれたように重要なテニスのシーンを描写するにあたり、今から約半世紀も昔の70年代から80年代にかけて、特にCMの撮影に使われていた毎秒2,000コマもの超高速撮影ができる!!ということは、つまりは鮮明なスローモーションを撮影できるヴィンテージなカメラを、ルカ監督がわざわざ地元のイタリアから取り寄せたことも話題の「チャレンジャーズ」は…、

前述の「デューン」シリーズや「スパイダーマン」シリーズの映画よりも、今週第4位の「シビル・ウォー」の A24 が製作したテレビシリーズの「ユーフォリア」の大成功により、同世代の女性からの支持が厚いゼンデイヤ現在27歳の主演作だけに、18歳から30代半ばまでの若い観客が約4分の3を占め、観客全体の半数を超えた約60%が女性だった動員の実績となっていますが…、

スポ根系の「エッチ」なコメディ映画だから?!というわけではないでしょうが、25歳以下の若い男性の観客の約80%以上が支持をするのに対して、同じく25歳以下の若い女性の支持は約75%ですから、どちらかと言うと男性に好まれてる「チャレンジャーズ」は、その映画の結末をめぐって、賛否が分かれていることもあり、出口調査の総評では、やはり約75%前後の支持にとどまり、周囲に鑑賞を薦めますかの問いには約6割しか、イエスと回答していません…。よって、前述の…


リメイク版「サスペリア」や「ボーンズ&オール」を傑作として、大絶賛する映画通がいる一方、思っていたほど面白くはなかった…と期待ハズレだった人も少なくはなかった…というルカ監督の作品らしい評価と言えるのかもしれない「チャレンジャーズ」は…、

故メアリー・シェリー作の古典「フランケンシュタイン」の物語を見事に現代化したとして、絶賛を博した昨2023年公開のホラー映画「バース/リバース」(↓ 予告編)で知られる子役 A.J.リスターちゃん(↑)が演じてくれた…


リリーちゃんが「スパイダーバース」のアニメを観たい!!といったセリフを言うことから、前述のようにトム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズのヒロイン、MJ ことミシェル・ジョーンズのゼンデイヤ主演作だけに「スパイダーマン」が引用されて、ネタになっている…!!


…とマーベル・ファンの間でも話題になっていますが、ルカ監督によれば、映画の中で既存の映画やドラマを引用するにあたっては、使用許諾を得るための手続きが煩雑になってしまうので、その厄介な手間を省くために、プロデューサーのエイミー・パスカルが過去に手がけ、権利を持つ作品の中から引用すると決めた…にしか過ぎず、エイミー・パスカル製作のうち、子どもが観たい!!

…というのは「スパイダーマン」か「ヴェノム」か?!、それともシアーシャ・ローナンちゃんが主演の「若草物語」(2019年)か?!となると、やっぱり、アニメの「スパイダーバース」だろう…の選択になっただけであり、ゼンデイヤにちなんだ「スパイダーマン」ネタのようになったのは、それを意図して狙ったギャグではない偶然の産物だそうです…!!


第2位 (初) 「アンサング・ヒーロー」(600万ドル)

$7,750,000−(2,832館/$2,737)−$7,750,000

RT の評論家の支持率 58 % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore A+

ライオンズゲートが封切った「アンサング・ヒーロー」はキリスト教の信者の方向けの宗教作品ですから、ふつうの映画サイトでは採りあげることはできず、紹介しないもの…となっています。


第3位 (3) 「ゴジラ x コング : ザ・ニュー・エンパイア」(1億3,500万ドル)

$7,200,000−(3,312館/$2,174)−$181,680,000

RT の評論家の支持率 55 % / Metacritic スコア 47 / 出口調査の CinemaScore A-


第4位 (1) 「シビル・ウォー」(5,000万ドル)

$7,004,038−(3,518館/$1,991)−$56,194,932


RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 77 / 出口調査の CinemaScore B-

2週連続の第1位!!から、いきなり第4位にまで転落してしまったアレックス・ガーランド監督のケイリー・スペニーちゃん出演作ですが、国内の売り上げが約5,619万ドルにまで達したことで…

配給の A24 としては、ミシェル・ヨーが主演し、ダニエルズ監督が映画賞を総なめにした感のある「エヴリスィング・エヴリウェア・オール・アット・ワンス」(2022年)が記録した同社史上最大ヒットの約7,717万ドルに次ぐ、2番めの大成功!!の位置づけになりますが…、


果たして、「シビル・ウォー」が A24 史上最高のヒット作にまで昇りつめるのか?!となると…、

これから秋の大統領選挙にむけて、話題にはされるでしょうが、それが約半年間も上映されていた「エヴリスィング」ほどのロングランに結びつくのか?!となると、ちょっと難しそうですね…。

Civil War Poster by Nuno Sarnadas


第5位 (2) 「アビゲイル」(2,800万ドル)

$5,250,000−(3,393館/$1,547)−$18,788,000

RT の評論家の支持率 82 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore B

「スクリーム」シリーズから続けて、レディオ・サイレンス(マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの監督コンビ)と組み、主演女優の位置づけにあたるメリッサ・バレラ…


…によれば、レディオ・サイレンス作品らしく、ホラーなのに、やっぱりウケて、笑っちゃう!!のが特徴の「アビゲイル」は、初登場の先週第2位から早くも第5位にまで転落…ですから…、


レディオ・サイレンスの出世作「レディ・オア・ノット」(2019年)と同様に映画館での興行よりも配信でヒットする新たなカルト作に発展しそうだけに、第1位の「Amazon Prime Video の劇場公開映画」と同じく「映画館での封切りは配信に向けての宣伝活動」か…みたいになりそうですね。

バレリーナの少女吸血鬼アビゲイル役のアリーシャ・ウィアーちゃんと仲よしのキャスリンが披露してくれたお写真をあわせて、ご覧ください…!!


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。


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Weekend Box Office 💰 April 19 - 21, 2024 : 4月19日~21日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

いまのアメリカの現実の「分断の危機」の元凶と言える「トランプ狂信」や「白人男性至上主義」「極右翼」の「間違った愛国者」を連想させる過激派の冷血漢の役どころに扮し、「お前ら、どういう類いのアメリカ人なんだよ?」と、あからさまに「差別」を言ってのけるシーンが、あろうことか遠慮なく予告編で紹介されて、全米にショックを与え、あたかも今秋の大統領選挙に向けて、警告を発したかのような大胆不敵が、観客動員につながるヒットの大きな要因になったばかりか…

第1位 (1) 「シビル・ウォー」(5,000万ドル)

$11,127,753−(3,929館/$2,832)−$44,884,414

RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 77 / 出口調査の CinemaScore B-

実際のところ出番は少ないのに、いまの「壊れたアメリカ」を体現し、観客に強烈な印象を残したことから、「シビル・ウォー」を象徴する登場人物として、「もうひとりの主人公」になった感すらある名優ジェシー・プレモンス(「カインズ・オブ・カインドネス」北米6月21日公開)が…、


そもそもは「幼い子どもたちを家に置き去りにはしない」の夫婦の子育ての取り決めに則り、主演女優の妻のキルスティン・ダンストが撮影のときは主に育児を担当して、現場に同行する…という「子守り」の付き添いだったのに、「間違った愛国者」役の俳優が撮影直前に降板したことで困り果てたアレックス・ガーランド監督に「うちの旦那に頼んだら?」と、キルスティン・ダンストが提案したことから急遽、出演することになった!!という災い転じて福の経緯と、役作りも何もしていないのに見事な演技をしたジェシー・プレモンスの恐るべき力量が話題になっていますが…、


その「処刑」の場面の緊迫感を生々しく描くために、出演者を現実さながらのように孤立させようと考えたアレックス・ガーランド監督が、自分も含めてスタッフは遠ざかり、あえて離れたところから望遠レンズで撮影することにした演出が功を奏したらしく、ジェシー・プレモンスに向かって「俺たち同じアメリカ人じゃないか」と説得を試みるも、前述のように「お前ら、どういう類いのアメリカ人なんだよ?」と言い返されてしまうジャーナリストのジョエル役のヴァグネル・モウラ(「セルジオ」2020年)が…、

ジョゼ・パジーリャ監督(「ロボコップ」2014年)のブラジル映画「エリート・スクワッド」(2007年)が国際的に高評価されたことで、ハリウッド進出に成功し、現在はアメリカに暮らしている自分も「どういう類いのアメリカ人」だかわからない「移民」の「ガイジン」だけに、まるで本当に自分が「差別」されているかのような複雑な心境におちいって、辛いシーンだったが、それ以外のシーンでもアレックス・ガーランド監督は生々しい現実感を俳優たちにぶつけることにしたから、全体を通して、とても厳しい撮影だった…。


…などと語っている今年2024年最大の問題作が、メリッサ・バレラとキャスリン・ニュートンたち人気女優が出演のレディオ・サイレンスの「アビゲイル」を含めた全米公開の新作 3本を抑えて、大手ではない独立系の配給会社の…つまり、大手ではないから「シビル・ウォー」を封切ることができたと言い変えれそうな A24 としては、同社初の2週連続第1位の連覇を達成した快挙です!!、現時点での国内の売り上げの総額は…


約4,488万ドルですから、ケイリー・スペニーちゃんとしては「エイリアン」シリーズだけにヒットしそうな主演作「ロミュラス」の今夏8月16日全米公開を待たずして、この「シビル・ウォー」が「パシフィック・リム 2」(2018年)の最終的な国内成績の約5,987万ドルを超えて、自己ベストを更新するのかも…?!、ちなみに…、

現政権のバイデン・ハリスが言わば「トランプ狂信」と再戦して、再選を目指す格好になるのかもしれない今秋の大統領選挙の11月5日のあと、この「シビル・ウォー」めいた騒動が勃発し、映画どころではなくなってしまうかもしれない現実の「分断の危機」を考慮したソニピは、同社の今秋の勝負作のトム・ハーディ主演の「ヴェノム」シリーズの第3作め「ザ・ラスト・ダンス」の全米公開日を、11月8日から10月25日に前倒ししています…と書けば、そりゃ「シビル・ウォー」観るよな…と、2週連続第1位に納得されたのでは…!!


第2位 (初) 「アビゲイル」(2,800万ドル)

$10,200,000−(3,384館/$3,014)−$10,200,000

RT の評論家の支持率 82 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore B

「ザ・バットマン」(2022年)のマット・リーヴス監督が、クロエ・モレッツちゃんをもとは少年の美少女吸血鬼の役に起用したリメイク・ホラー映画の傑作「レット・ミー・イン」(2010年)の封切り成績の約515万ドル(2,021館)は、現在のお金の価値にすると約731万ドルですし…、

プロデューサーのチャド・ヴィレラと、マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの両監督が組んだトリオのユニット “ レディオ・サイレンス ” の映画はおもしろい!!と知れ渡ることになった花嫁(サマラ・ウィービング)の命がけのかくれんぼの死闘を描いた「レディ・オア・ノット」(2019年)の同成績は約802万ドル(2,855館)でしたから、それらの実績を踏まえると…


レディオ・サイレンスが少女吸血鬼との死闘を描いたホラー・アクション「アビゲイル」を配給したユニバーサル映画が公表した封切り成績が約1,020万ドルだったのは、まぁ、そんなものか…とは思えなくはないものの、レディオ・サイレンスの映画はおもしろい!!の口コミは、同ユニットが手がけた…


「スクリーム」シリーズ復活の第5作め(2022年)と第6作め(2023年)の大成功の連続で、さらに強まり、より拡散されましたから、その「スクリーム」から続けて、メリッサ・バレラと組んだ「アビゲイル」に寄せられた大きな期待に対して、作品そのものの出来栄えは、レディオ・サイレンスのブランドを損なうことなく、高評価を獲得し、見事に応じてくれたのに…、

2,000万ドル前後の封切り成績を稼ぐのでは…?!の予想に対しては、その半分の売り上げでしたから、まったく期待ハズレと見なせる残念のわけですが、同じくユニバーサル映画が配給して、同じく高評価を博したデヴ・パテル初監督・主演の「モンキー・マン」=約1,012万ドル(3,029館)と、ほぼ同じ結果だったことや…、


同じくホラー映画の同じく高評価を博した「ザ・ファースト・オーメン」が、沈没の封切り成績の約835万ドル(3,375館)のあと、口コミは拡がっても、動員にはつながらず、即座にランキングから消えていった前例からすると、「アビゲイル」がこれから浮上するとは思えないため…、


映画好きから支持される高評の良い映画を作っても、特に大きな話題の「イベント化」に到らなければ、興行の動員には結びつかず、口コミの効果は配信市場でのセールスに現われる…という鑑賞料金が高過ぎるいまの「映画館での封切りは配信に向けての宣伝活動にしか過ぎない」のパターンに「モンキー・マン」「オーメン」も「アビゲイル」も入ってしまうのかもしれませんね…。


第3位 (2) 「ゴジラ x コング : ザ・ニュー・エンパイア」(1億3,500万ドル)

$9,455,000−(3,658館/$2,585)−$171,617,000

RT の評論家の支持率 55 % / Metacritic スコア 47 / 出口調査の CinemaScore A-



$9,025,000−(2,845館/$3,172)−$9,025,000

RT の評論家の支持率 73 % / Metacritic スコア 57 / 出口調査の CinemaScore A-

今日も仕事は大変だったし、疲れたから、ビールでも呑みながら、現実のウサを忘れて、何も考えずに楽しめるアクション映画の痛快娯楽作はないの?!といった方には打ってつけのガイ・リッチー監督の戦争実話をもとにした「ザ・ミニストリィ・オブ・アンジェントゥルマンリィ・ウォーフェア」つまり「紳士にあるまじき卑劣なこともやってのける特別な戦争行為をまかなう野郎ども」の封切り成績は約903万ドルでした…。と書けば…、


今の Amazon Prime Video の顔と言える大ヒット作「リーチャー」シリーズのアラン・リッチソンや「スネーク・アイズ」(2021年)のヘンリー・ゴールディング、「アンビュランス」(2022年)のエイザ・ゴンザレスさんといった人気の出演者を集めて…、

映画の作品としては特に目新しいところはないものの、その変化球ではない直球ド真ん中勝負みたいな映画のあり方が、むしろ良いとして、好評を博した出口調査では観客のほぼ全員に近い約9割が支持をした割りには…、


今ひとつ振るわない封切り成績…と、ガッカリされそうですが、「全米興行成績」は厳密に言えば「北米興行成績」であり、本当は外国のはずのカナダの売り上げを含めていますが、このタイトルの長い映画は、カナダでは Amazon Prime Video オリジナルの配信映画の扱いとなっています…。


よって、仮りにカナダでも映画館で上映されていたなら、リーチャーがゴジラとコングに負けることはなく、第2位「アビゲイル」と同等の封切り成績だったかも?!ですが、前述のようにビールでも呑みながら気楽に鑑賞したい方にとっては、大人の男性向けのアクションものを売りとする Amazon Prime Video のほうがよいのかもしれませんし、やっぱり、アラン・リッチソンの出演作だからアマプラなのか…!!と、ご理解されたのでは…!!


第5位 (初) 「Spy × Family Code: White」(???ドル)

$4,875,000−(2,009館/$2,427)−$4,875,000


RT の評論家の支持率 96 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore A

日本の映画スタジオの東宝が、昨2023年末に日本で封切った遠藤達哉さん原作のアニメ映画を全米公開した配給のクランチロール、つまり昔はファニメーションの要するにソニピが公表した封切り成績は約488万ドルでした。このように…


東宝や東映の作品が全米興行成績の上位ランキングにたやすく食い込めるようになった背景には、鑑賞料金の高騰による映画離れと、大手スタジオのハリウッド映画は過去の映画の焼き直しの同じ映画のくり返し、創り手も出演者も高齢化…といった事情がある…と考えると、第1位の「シビル・ウォー」の「アメリカの終わり」と一緒に「アメリカ映画も終わり」なのかもしれませんね…。

🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Billy's footnotes 💬 Day 95



続編の企画が進められてるらしい話題を先週末の金曜日(Day 89)にお伝えしたカルト人気のホラー・スリラー映画「レディ・オア・ノット」(2019年)のレディオ・サイレンス、つまりマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの監督コンビが…、

1936年公開の古典ホラー「ドラキュラの娘(邦題「女ドラキュラ」)」を下敷きにして、バレリーナの少女吸血鬼=アリーシャ・ウィアーちゃん(「マチルダ・ザ・ミュージカル」2022年)を誘拐してしまった悪党どもの災難を描いた「アビゲイル」(4月19日全米公開)の前売り鑑賞券を…


北米で今日の木曜日の4月4日に発売したユニバーサル映画が、メリッサ・バレラとダン・スティーヴンス、ケヴィン・デュランドたちが内輪もめの渦中に、キャスリン・ニュートンがアビゲイルの異常な行動に気づくも、時すでに遅し、少女バレリーナが吸血鬼の正体をさらけ出すことに…!!


…の本編シーンとドルビー版の新しいポスターをリリースしてくれました…!!

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Billy's footnotes 💬 Day 86


この週末の3月29日に全米公開の「ゴジラ x コング : ザ・ニュー・エンパイア」の人間の出演者は地味な顔ぶれだけに、ハリウッドで昨日の月曜日(Day 85)に、TCL チャイニーズ・シアターで…

…行われた世界初公開のプレミア上映に登場して目立ち、華を添えてくれたキャスリンです!!、中華版の新しい予告編をあわせて、ご覧ください…!!、なお、キャスリンの最新作は…


レディオ・サイレンスの監督作だから、オタク映画のファンが待ちわびているヴァンパイア映画のホラー・アクション「アビゲイル」です!!、来月4月19日から全米公開!!



イマンちゃん主演のマーベル史上の最高傑作「ミズ・マーベル」(2022年)のアディル&ビラルの監督コンビが手がけた…ということは、つまり単に…、


前作(2020年)から続けて、監督コンビが続投した「バッド・ボーイズ」の第4作めは今夏6月7日から全米公開です。




トム・ホランドがこの夏、いきなり地元ロンドンのウエスト・エンドで、シェイクスピアの演劇「ロミオとジュリエット」の舞台に立つことにしたのは、今夏に予定されていたはずの「スパイダーマン」の第4作めの撮影が…、

その映画の内容をめぐって、製作・配給のソニピと、実際に映画を製作するディズニー・マーベルとのあいだで意見が分かれ、いつものように両社の対立が続いたことで、クランクインが見送りになり、スケジュールが空いてしまったからだよね…などと裏読みしていた方には特に驚きではない予定どおりかと思われますが…、


映画ジャーナリストのジェフ・スナイダーが、そのホーム・トリロジーまたはハイスクール・トリロジーの続編にあたる「スパイダーマン 4」の撮影が、「ロミオとジュリエット」が終演したあとの今秋の9月から10月のころにかけて、スタートし、メガホンをとる創り手の候補には…

「ワイルド・スピード」シリーズの大ヒットで知られるジャスティン・リン監督の名前が含まれているらしい…に加え、前述のトリロジーのヒロインのゼンデイヤが引き続き、第4作めにも出演するらしい未確認情報を伝えてくれました!!、仮りにこのジェフの未確認情報に間違いがなければ、今夏のサンディエゴ・コミコンのマーベルのプレゼンのイベントは「スパイダーマン 4」についての大発表!!になるのかもしれませんね…!!

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Billy's footnotes 💬 Day 66


デヴィッド・ダストマルチャン(「ザ・ブギーマン」2023年)が演じる深夜のトーク・バラエティ番組の司会者が、1977年のハロウィンの夜に、超心理学の研究者(ローラ・ゴードン)と悪魔崇拝のカルト教団に属していた女性(イングリッド・トレリ)たちをゲストに招いたことがもとで…、


思いがけず起きてしまった放送事故を収録した恐ろしいビデオが見つかった…!!という「実際の映像モノ」系のホラー映画「レイト・ナイト・ウィズ・ザ・デヴィル」が…、


北米での再来週末の3月22日(金)封切りに向けて、新しい予告編を披露してくれました…!!


ルイジアナ州 ニュー・オーリンズのシネコン、プリタニア・シアターズを利用して、来月4月4日の木曜日から、7日の日曜日にかけて開催されるホラー映画の祭典 オーバールック・フィルム・フェスティバルのトリを飾る…

クロージング作品に選ばれたレディオ・サイレンスつまりマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの監督コンビの最新作「アビゲイル」を配給するユニバース映画が披露してくれたメリッサ・バレラが血まみれの新しい写真です…!!、キャスリン・ニュートンが共演のホラー・アクションのヴァンパイア映画は、4月19日から全米公開!!





新たな内戦に突入し、壊れていくアメリカを取材するジャーナリストの役を演じたキルスティン・ダンストによれば…

人びとが互いの意思を交わそうとはせず、相手を自分と同じ人間だと見なさなくなったら、どんな世の中になってしまうのか…、これはとても教訓的な寓話だと思います…。


…とのことで、今年2024年はアメリカ大統領選挙の年ですが、アレックス・ガーランド監督(ミニシリーズ「Devs」2020年)が、いまの社会の “ 分断の危機 ” をありのまま投影したような政治アクション映画のなかの暴力が、あまりにも過激かつ真に迫っていたため…、

キルスティン・ダンストが撮影後までも放心状態が続いて、PTSD つまり心的外傷後ストレス障害を患った…という恐ろしい逸話が語られたことが話題にされて、ひとびとがショックを受けている問題作すぎる「シビル・ウォー」(4月12日全米公開)の新しいポスターです!!、ケイリー・スペニーちゃん出演作ですから、映画通の方は要注目!!

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Billy's footnotes 💬 Day 49



キャスリン主演のホラーのロマコメ「リサ・フランケンシュタイン」は、先週初登場第2位だったのに、今朝の全米映画ボックスオフィスTOP5 にはもうタイトルがなかった…


…ことで、どこいっちゃったの…?!と思われたファンの方もいるかもしれませんが、残念ながら「リサ」は公開2週めだというのに、今週初登場第2位の「マダム・ウェブ」のシドニー・スウィーニーが主演した公開9週めの同じくロマコメ映画の第8位「エニワン・バット・ユー」よりも下位の第9位にまで垂直落下…ですから、アントガールがスパイダーウーマンに敗れてしまいました…。



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Weekend Box Office 💰 February 9 - 11, 2024 : 2月9日~11日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

NFL 頂上決戦のスーパーボウルがキックオフされる週末は、家族や友人の仲間と一緒に、その試合の生中継をテレビ観戦する集まりのイベントで盛り上がるのが、言わば年中行事だけに…

映画の興行が振るわないのは致し方ありませんが、それにしても、バレンタイン・デー直前のタイミングを狙ったロマコメとしては、ゴスっ娘が美青年の死体を蘇らせる…!!というヲタク向けのクセの強い「リサ・フランケンシュタイン」よりも…、


他愛のない恋愛モノといった位置づけは大きく変わらないものの、働く若い女性の奮闘記のところに共感できる意外に上出来のロマコメ!!と好意的に評価されたカミラ・メンデスが主演の現代版の「プラダを着た悪魔」みたいな Amazon Prime Video の配信映画「アップグレーデッド」(視聴はコチラ ➡️ https://amzn.to/3uwK8gO)が人気を集めて…、

アップグレーデッド」(???ドル)


RT の評論家の支持率 76 % / Metacritic スコア 63 / 出口調査の CinemaScore --

この週末にバレンタイン・デー向きのロマコメを観るなら「アップグレーデッド」の口コミの流れになったこともあり、キャスリン主演の「リサ・フランケンシュタイン」は映画館で封切らないほうがよかったのでは…?!と言えるほど惨敗の残念ながら、幸いにして安い製作費=約1,300万ドルの負担が小さいことに救われそうですが…、

ともに女優から、カメラの後ろの創り手に転身をしたゼルダ・ウィリアムズ監督と、カールソン・ヤング監督とでは、才能が認められた後者に軍配があがり、ゼルダ監督は、あの名優の故ロビン・ウィリアムズの娘だからといって、必ずしも親ゆずりの才能に恵まれたわけではない…と、皮肉を言われてしまうかも…。


第1位 (1) 「アーガイル」(2億ドル超)

$6,500,000−(3,605館/$1,803)−$28,814,000

RT の評論家の支持率 35 % / Metacritic スコア 36 / 出口調査の CinemaScore C+


第2位 (初) 「リサ・フランケンシュタイン」(1,300万ドル)

RT の評論家の支持率 49 % / Metacritic スコア 48 / 出口調査の CinemaScore B

$3,800,000−(3,144館/$1,209)−$3,800,000



第3位 (3) 「ザ・ビーキーパー」(4,000万ドル)

$3,469,404−(3,057館/$1,135)−$54,734,256

RT の評論家の支持率 68 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore B+


第4位 (2) 「ザ・チョーズン シーズン 4 : エピソード ①〜③」(???ドル)

$3,153,495−(1,952館/$1,616)−$12,586,806

RT の評論家の支持率 -- % / Metacritic スコア -- / 出口調査の CinemaScore --

フツーの映画サイトでは紹介しないキリスト教の信者の方向けの宗教作品です…。


第5位 (4) 「ウォンカ」(1億2,500万ドル)

$3,125,000−(2,764館/$1,131)−$205,252,000

RT の評論家の支持率 84 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore A-


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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