Weekend Box Office 💰 July 5 - 7, 2024 : 7月5日~7日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
人気キャラクターのミニオンたちを世に送り出したアニメ・スタジオのイルミネーションのまさに代表作「怪盗グルー」の本流シリーズとしては第4作めですが、スピンオフのプリクエール「ミニオンズ」シリーズを含めると通算第6作めにあたる…
第1位 (初) 「デスピカブル・ミー 4」(1億ドル)
$75,000,000−(4,428館/$16,938)−$122,620,000
「デスピカブル・ミー 4」を独立記念日の連休の目玉映画として封切ったユニバーサル映画が公表した週末3日間のオープニング成績は約7,500万ドル、初日の水曜日つまり独立記念日7日4日の前日の3日からの計5日間を通しての売り上げは、いきなり大台の1億ドルを突破した約1億2,262万ドルの特大ヒットでした…!!から…
不振の今夏の全米映画興行は「インサイド・アウト 2」に続けて、子どもたちから「観たい!!」とせがまれたら仕方がないアニメ映画に救われた格好ですが、しかし、実際のところは…、
ジョーイ・キングちゃんが声優の新キャラクター、ポピーが活躍して、人気のヒーロー映画の要素を追加した「デスピカブル・ミー 4」の封切り成績の約7,500万ドルは、前作「3」(2017年)の同成績=約7,243万ドル(4,529館)こそ超えたものの、「ミニオンズ」の第1作め(2015年)の約1億1,572万ドル(4,301館)と、その続編の「ミニオンズ」の第2作め(2022年)の約1億701万ドル(4,391館)と比べると見劣りしてしまいますし…、
本流の「怪盗グルー」の第2作め(2013年)が、同じく独立記念日の前日に公開され、週末の3日間に約8,423万ドル(3,997館)を稼ぎ、計5日間のトータルは約1億4,307万ドルの特大ヒットだったのを振り返ると、つまり「怪盗グルー」と「ミニオンズ」をあわせたシリーズ全体での位置づけとしては、第4作め又は通算第6作めは下から数えたほうが早い史上4番めの封切りヒットでしかない…
…という実態を踏まえると、第1作めが世に出た2010年から、もう15年近くにもなる旧いシリーズですから、さすがに飽きられてきたのかな…といった感じがしないでもありませんが、封切り興行の観客全体の8割以上が支持をして、ターゲットの12歳以下の児童に限れば、9割以上だけに、ほぼ全員が面白かった…!!と大絶賛の出口調査の結果なので、ミニオンズたちの騒動はまだまだ続きそうですね…!!
第2位 (1) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)
$30,000,000−(3,760館/$7,979)−$533,823,699
第3位 (2) 「ア・クワイエット・プレイス: デイ・ワン」(6,700万ドル)
$21,000,000−(3,688館/$5,694)−$94,356,000
第4位 (初) 「マキシーン」(???ドル)
$6,705,038−(2,450館/$2,737)−$6,705,038
CIA では成人向けの「18禁」の「ポルノ」の要素を含む作品の紹介を差し控えているのに加えて、この「X」シリーズに主演するミア・ゴスが、エキストラの出演者を愚弄し、暴力をふるった虐待疑惑の人格問題が言われていることもあり、採りあげていない第3作めの「マキシーン」を…
独立記念日の連休に公開した配給の A24 が公表した封切り成績は、たったの約671万ドルでした。とは言え、ともに一昨年の2022年に封切られた第1作め「X」の同成績は約428万ドル(2,865館)、第2作めのプリクエール「パール」は約313万ドル(2,935館)でしたから、そうした低い水準ながら、「マキシーン」はとりあえず、シリーズ最大の封切りヒットの記録を更新した…ことにはなっています。ただし…、
エリザベス・デビッキ、リリー・コリンズ、ジャンカルロ・エスポジート、ケヴィン・ベーコン、そして、ソフィー・サッチャーまで出演してる!!と、創り手のタイ・ウェスト監督がメジャーなキャストを増した豪華な顔ぶれの「マキシーン」は、製作費の具体的な金額を公表していないものの、「X」と「パール」がどちらも低予算のたった100万ドルで作られたのとは違い、製作費の規模を拡大したのは間違いありませんから、その元手を考慮すると、シリーズ最大の封切りヒット!!だからと言っても、そんなによろこぶことはできないかもしれませんし…、
この「マキシーン」の封切り興行の観客の約4割が、18歳から24歳の青年層に占められた、つまりソーシャル・メディアを利用する頻度の高い若者にウケていることから、ソーシャル・メディアを利用して稼ぎたいだけの映画垢が積極的に「X」シリーズを採りあげて、ネタにし「煽る」ため、優れた内容のヒットしている話題の人気作か…!!と焦って、カン違いしそうになりますが…、
出口調査では、周囲に「マキシーン」の鑑賞を薦めますか?!に「イエス」と回答は約6割弱ですから、そんなに必見の映画ではなさそうですし、要は低予算ホラーのお決まりとして、若者向けにエロと残酷描写を売りにし、手堅く稼ぎたいローリスク・ローリターンのパターンか…となりそうですね。なお、「X」トリロジーという書き方や言い方もされますが、「X」のタイトルのブランド化に成功した商売だけに、さらに続く第4作めが検討されているため、3部作とは限らないので、「X」シリーズのほうが適切のように思われます。
第5位 (4) 「バッド・ボーイズ: ライド・オア・ダイ」(1億ドル)
$6,550,000−(2,644館/$2,477)−$177,359,000
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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