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Weekend Box Office 💰 June 21 - 23, 2024 : 6月21日~23日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

華氏の90度から100度を超えるかも…ということは日本で使われている温度の単位の摂氏で言えば、約32度から約38度を超えるかもしれないため、熱中症のリスクが極めて高まり、警報のアラートが発せられる猛暑に見舞われた週末だけに…


屋外のレジャーは危険のため、ファミリーがこぞって、冷房の効いた映画館に逃げ込んだ…!!と熱波の災いが思いがけず福に転じて、動員を後押しされた公開2週めのピクサーのアニメ映画が…

第1位 (1) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)

$100,000,000−(4,440館/$22,523)−$355,183,116

RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A

ライバルのイルミネーションのニンテンドー・アニメ「スーパー・マリオ」が、昨2023年春に叩き出したアニメ映画史上最大の公開2週めの大ヒットの記録=約9,235万ドル(4,371館)を超えたどころか、昨2023年の全米映画興行の年間ランキングの第1位に昇りつめた「バービー」の公開2週めの大ヒットの記録=約9,301万ドル(4,337館)をも抜いて…、


マーベルのヒーロー大集合映画「アベンジャーズ」シリーズ第1作め(2012年)の公開2週めの成績の約1億305万ドル(4,349館)に迫る約1億ドルを稼いで、国内の売り上げの総額が早くも約3億5,518万ドルに達したことで、今年2024年最大ヒット作の王座に居座っていた「デューン 2」の成績=約2億8,214万ドルを下して、新たに年間興行ランキングの暫定第1位の王座に着きました…!!

いまの時点での「インサイド・アウト 2」の最終的な国内の成績の見込みは、恐らく6億ドルを突破するのでは…?!と期待されていますから、前述の「バービー」の昨2023年の最大ヒットの記録=約6億3,623万ドルに迫るかもしれません…?!



$18,775,000−(3,781館/$4,966)−$146,911,000

RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-


第3位 (初) 「ザ・バイクライダーズ」(4,000万ドル)

$10,000,000−(2,642館/$3,785)−$10,000,000

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 71 / 出口調査の CinemaScore B

「テイク・シェルター」(2011年)や「ラヴィング」(2016年)といった「シネマ・スペシャリテ」のインディーズ系の映画、つまり、創り手が大衆ウケの商業性を目指して、お金を儲けるよりも、自分が私的に興味を抱いた題材に取り組んで、作家性を発揮することを目指した小品の傑作映画で知られ、映画通から支持されているジェフ・ニコルズ監督(↓)が…、

男性の映画スターの中ではいま最も人気のひと!!と言い切って、差し支えのないオースティン・バトラー(「デューン 2」2024年)を主演にして、現在はゾンビ映画「28日後」(2002年)の続編の「28年後」(2025年6月20日全米公開)を撮影中のジョディ・カマーと、「ヴェノム 3」が今秋10月25日から全米公開のトム・ハーディを準主演に迎え、マイク・フェイスト(「チャレンジャーズ」2024年)、ノーマン・リーダス(「ザ・ウォーキング・デッド」シリーズ)といった豪華な顔ぶれを集めて…、


写真家ダニー・リオン作の同名写真集をもとに、1960年代を舞台にして、主人公のワイルドなベニー=オースティン・バトラーが運命的に結ばれた新妻キャシー=ジョディ・カマーへの愛と暴走族のリーダーのジョニー=トム・ハーディへの忠誠心との間で揺れることに…と、言わば三角関係の込み入った愛憎の物語を独自に練りあげ、アメリカの近代史におけるバイカー・カルチャーの移り変わりを投影した「ザ・バイクライダーズ」を封切った…


フォーカス・フィーチャーズつまりユニバーサル映画が公表した封切り成績は、ほぼ期待値どおりの約1,000万ドルでした!!、女性に人気のオースティン・バトラー主演作ながら、見た目がクールなバイクの映画だけに、観客の半数以上の約6割を男性が占めて、観客全体の約7割ちょっとが支持をする出口調査の結果の「ザ・バイクライダーズ」は、まずまずの好評ですから、口コミをもとに動員を持続できるかもしれませんし、このあとの配信市場では息の長いロングセラーのヒット作になりそうかもしれませんね…!!


第4位または第5位 (4) 「ザ・ガーフィールド・ムービー」(6,000万ドル)

$3,600,000−(3,013館/$1,195)−$85,142,000

RT の評論家の支持率 37 % / Metacritic スコア 30 / 出口調査の CinemaScore B+


第4位または第5位 (3) 「キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」(1億6,000万ドル)

$3,600,000−(2,410館/$1,494)−$164,396,089

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 June 14 - 16, 2024 : 6月14日~16日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

封切り興行の観客全体の約2割が12歳以下の児童であり、その児童の観客のうち、女の子が半数を超えて、男の子を上回り、児童の付き添いの保護者の約7割ちょっとが女性ですから、お母さん、あるいはおばあさんか…と、感情キャラたちの「職場」にあたる「頭の中」の頭の主が少女だけに観客も…、

やや女性に偏っているため、16日の日曜日の「父の日」を含めた週末のタイミングを狙って、ファミリー向けに封切られたとは言え、実際のところ「父の日」はあまり関係なくて、お父さんは妻子が映画館に出かけている間に、この週末の配信リリースの超話題作「ザ・ボーイズ」シーズン 4 でも楽しんでいたのかな…などと想像してしまうピクサーの長編アニメ映画の第28作めにあたる…

第1位 (初) 「インサイド・アウト 2」(2億ドル超)

$155,000,000−(4,440館/$34,910)−$155,000,000


RT の評論家の支持率 92 % / Metacritic スコア 74 / 出口調査の CinemaScore A

「インサイド・アウト 2」を約4,440館もの規模で上映の全米超拡大公開したディズニーが公表した封切り成績は、「デューン 2」が今春に記録した今年2024年最大封切りヒット!!の約8,251万ドル(4,071館)を超えて更新し、やっと夏場の特大ヒット作にふさわしい、いきなり 1億ドル突破!!の約1億5,500万ドルの巨額でした…!!から…、


今夏のサマーシーズンは大ヒットが期待されていた「ザ・フォール・ガイ」「マッドマックス」の「フリオーサ」が沈没し、そのほかの作品も今ひとつ振るわず、映画の鑑賞料金が高過ぎる!!の不満の声が、しきりに言われたことで、今や存亡の危機の映画興行界としては、ひと安心できた感の「インサイド・アウト 2」の封切り成績の約1億5,500万ドルは…、


約9年前の2015年の同時期に封切られた前作「インサイド・アウト」の封切り成績の約9,044万ドル(3,946館)から大きく飛躍したばかりか、ライバルのイルミネーションが昨2023年春に封切ったニンテンドー・アニメ「スーパー・マリオ」が叩き出した同成績の約1億4,636万ドル(4,343館)を超えて、同じくピクサー・アニメの同じく続編映画の「インクレディブルス 2」が、2018年夏の同時期に記録したアニメ映画史上最大封切りヒット!!の約1億8,269万ドル(4,410館)に次ぐ…

アニメ映画史上とピクサー史上の両方において、ともに「2番め」の封切りヒットに位置づけられる大成功と宣伝できることになりますが、今夏の全米映画興行が振るわない理由のひとつとして、前述のように映画鑑賞料金が値上げをし過ぎたため、サブスク代を毎月支払ってる配信サービスでのリリースを待つ傾向が高まったから…と言われているのを踏まえると…、

「インサイド・アウト 2」の封切り興行の観客の約52%が、ディズニーの配信サービス Disney+ をサブスクしてるのに(Netflix は約66%がサブスク)、どうして、D+ でのリリースを待たずに映画館に出かけたの?!が疑問になりますが、前述の12歳以下の児童が約2割に加えて、「頭の中」の主の少女ライリーちゃんと同じ 13歳から 17歳までの少年少女が約3割ですから、つまり観客の半数は17歳以下…という年齢層の偏りですから…、


「頭の中」の主の少女ライリーちゃんが 13歳に成長し、思春期を迎え、前作の11歳の頃より感情が多岐にわたって、複雑になった…つまり「多感」の文字どおりに「不安にかられて、心配に落ち込む」「うらやましいと妬む」「みっともないと恥ずかしく、気おくれする」「そんなのダルいわ…とシラケて、退屈になる」のネガティブな感情が追加され、陰キャラに支配されてしまうように…、


誰もが観たピクサーの大ヒット作の話題の続編が封切られたというのに映画館に出かけず、出費を控えて、配信を待つだなんて「みっともないと恥ずかしく、気おくれする」し、映画館に出かける友だちの家族を「うらやましいと妬む」、そして、学校やソーシャル・メディアの話題についていけないのでは…と「不安にかられて、心配に落ち込む」かもしれない子どもらが、うちの親は「ダルいわ…とシラケて、退屈になる」と困るから…

…とつまり、子どもから映画を観たい!!と、せがまれると仕方がない…の事情を推測すると、前述のように大人向けの「マッドマックス」が沈没の一方、ファミリー向けの「ガーフィールド」と「IF」、そして、広い意味において、子どもたちが大好きな「しゃべる動物映画」の範ちゅうに入る「猿の惑星」が、今の振るわない夏興行に動員を維持できているわけも理解できそうなのと…、


観客の約9割が支持をし、7割を超えるひとたちが周囲に絶賛お薦めしたい!!の出口調査だけに、その前向きの口コミが効いたのか、当日券がよく売れてることも、「インサイド・アウト 2」が最も当初に予想された前作と同等か、前作以下もあり得る…と言われた低めの見込みを巻き返し、映画不況の興行低迷を突破して、夏のイベント映画らしい特大ヒットを放つことができた事情かもしれませんね…!!、なお、封切り成績が約1億5,500万ドルは…、

マーベル・シネマティック・ユニバースで言えば、「キャプテン・マーベル」(2019年)の同成績の約1億5,343万ドル(4,310館)に相当し、ピクサー史上では前述のように「2番め」の封切り成績ですが、マーベル史上では Top10 には入れない「11番め」の位置づけにあたります。



$33,000,000−(3,885館/$8,494)−$112,240,000

RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-



$5,200,000−(2,600館/$2,000)−$157,804,082

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B


第4位 (2) 「ザ・ガーフィールド・ムービー」(6,000万ドル)

$5,000,000−(3,411館/$1,466)−$78,525,000

RT の評論家の支持率 37 % / Metacritic スコア 30 / 出口調査の CinemaScore B+


第5位 (4) 「ザ・ウォッチャーズ」(???ドル)

$3,665,000−(3,351館/$1,094)−$13,665,000

RT の評論家の支持率 30 % / Metacritic スコア 48 / 出口調査の CinemaScore C-


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 June 7 - 9, 2024 : 6月7日~9日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

イマンちゃん主演のマーベル・シネマティック・ユニバース史上の最高傑作に位置づけられた配信シリーズ「ミズ・マーベル」(2022年)の初回(第1話)と最終回(第6話)を手がけた実績が大変に高評価されてるアディル&ビラルの監督コンビが、シリーズ通算第3作めにあたる前作「フォー・ライフ」(2020年)から続けて、連投のメガホンを託された第4作め「ライド・オア・ダイ」の…

封切り成績の最も最初の期待値は前作「3」が記録した約6,250万ドル(3,775館)と同等か、前作を上まわって、7,000万ドルを超えるのでは?!とまで言われたものの、次第にヒットの期待が縮小して、5,000万ドル前後の封切り成績の予想に落ち着いていった「4」は…、

エミリー・ブラントとライアン・ゴズリング共演の夏季興行の開幕映画「ザ・フォール・ガイ」の封切り成績が、あろうことか、3,000万ドルにすら届かない約2,775万ドル(4,002館)の沈没だったばかりか、アニヤ・テイラー=ジョイ主演の「マッドマックス」の「フリオーサ」も 3,000万ドルに届かない約2,633万ドル(3,804館)の沈没の連発だったことで、稼ぎ時のはずのサマーシーズンなのに、今年2024年の夏は観客が映画館に来ない…、映画鑑賞券の値段が高すぎる…(Day 159)の不況の危機的な現状を受けて…、


$56,000,000−(3,885館/$14,414)−$56,000,000


RT の評論家の支持率 64 % / Metacritic スコア 54 / 出口調査の CinemaScore A-

いったんは封切り成績の予想が、4,000万ドル前後にまで下落しましたが、製作・配給のソニピが公表した封切り成績は、前述の妥当な金額だと思われた5,000万ドル前後に相当する約5,600万ドルのヒットでした…!!、よって、前述の「フォール・ガイ」「フリオーサ」の同成績の2倍以上を稼いだ「ミズ・マーベル」の監督コンビは、今夏のかろうじてヒット作と言われる「猿の惑星」の封切り成績の約5,840万ドル(4,075館)に迫る大手柄を果たしたことになりますが…、


どうして、いったんは 4,000万ドル前後の予想に転落した「ライド・オア・ダイ」の封切り成績が持ち直したの?!というのは、少年隊はいつまで少年なのか?!とか、シブがき隊はいつまでガキなのか?!などと日本で言われたのと同様に、第1作めが1995年封切りだけに、もう約29年も昔に始まった古いシリーズなのに、いつまでボーイズなのか?!と、おちょくられるわりには…、

封切り興行の観客のおよそ半数が、18歳から30代半ばまでの若者層のいまのボーイズを集客しているオジサンたちの第4作めを観た観客の9割以上が支持をして、8割以上が周囲に薦める!!の出口調査であり、その絶賛の面白い!!の口コミがどうやら拡がったらしく、当日券が猛烈に売れ始めたことが、巻き返しを果たした理由のようですから、この「バッド・ボーイズ」シリーズを「ワイルド・スピード」にとって代わるモノにしようとしている!!と指摘されているソニピは、その「ワイルド・スピード」化に着々と成功しているのかもしれません?!、ただし…、


第4作めが約5,600万ドルの封切り成績を稼いだことで、今夏の観客が来ない状況ではヒット作!!だと言われても、前作「3」の同成績の約6,250万ドルからは下落していますし、前作が封切られたのは稼ぎ時の夏場ではなく、人びとが年末年始にお金をたくさん使ったことで、節約モードに入る閑散期の1月半ばだったばかりか、2020年1月の当時はコロナとか言う怪しいビョーキが流行ってるらしいから、気をつけないと…などと、人びとが警戒心を抱き始めたパンデミック突入の直前でしたから、それでも6,000万ドル以上を稼いでいたのか…と考えると…、

「ライド・オア・ダイ」の封切り成績の約5,600万ドルをヒット!!と見なすのは、ややハードルを下げすぎ…の感になってしまいますが、それでもパンデミックのステイホームのせいで、映画は自宅の配信でも楽しめる!!というデジタル時代の映画鑑賞の様式が定着したのに重ねて、いまの値上げラッシュ!!の物価高騰の生活苦のせいで、フツーのひとにはもう「高すぎる映画鑑賞券」を買い求める余裕がなくなった…の映画疲れの現状では、これをヒット!!と言って、昔ながらの映画界は自己満足しておくしか仕方がないのかもしれませんね…。


第2位 (1) 「ザ・ガーフィールド・ムービー」(6,000万ドル)

$10,000,000−(3,959館/$2,526)−$68,613,000

RT の評論家の支持率 37 % / Metacritic スコア 30 / 出口調査の CinemaScore B+


第3位 (3) 「IF(イフ)」(1億1,000万ドル)

$8,000,000−(3,582館/$2,233)−$93,520,000

RT の評論家の支持率 50 % / Metacritic スコア 46 / 出口調査の CinemaScore A


第4位 (初) 「ザ・ウォッチャーズ」(???ドル)

$7,000,000−(3,351館/$2,089)−$7,000,000

RT の評論家の支持率 30 % / Metacritic スコア 48 / 出口調査の CinemaScore C-

今夏8月9日全米公開のパパ・ナイト・シャマラン監督のスリラー映画の最新作「トラップ」とあわせて、今年の夏はシャマラン祭りだ!!、ワッショイ!!を盛りあげたいディスカバリーつまり昔はワーナーが封切ったシャマラン祭り第1弾!!の…


パパ・シャマラン監督が「助監督」をつとめて、娘のイシャナ・ナイト・シャマランを「監督」にした「世襲」の監督デビュー作にあたるダコタ姉ちゃん主演のホラー映画「ザ・ウォッチャーズ」の封切り成績は予想の1,200万ドル前後を大きく下まわったばかりか、1,000万ドルを切ったことで、とうていワッショイ!!と盛りあがることはできない、たったの約700万ドルの沈没でした。しかしながら…、


前述の「トラップ」では、別の娘の長女の歌手サレカをテイラー・スウィフトやレディー・ガガのようなスーパースターの歌姫の役に起用し、現実に自分の娘をテイラー・スウィフトやレディー・ガガのようなスーパースターにしたい!!と希望している親バカのパパ・シャマラン監督が、娘のイシャナのために仕掛人のプロデューサーとして、パパが製作費を自己負担した…、つまり、シャマラン家の自主製作映画?!の「ザ・ウォッチャーズ」を…、


配給のディスカバリーに約3,000万ドルの高値で売りつける商談に成功していますから…というのは、「ザ・ウォッチャーズ」の実際の製作費は恐らく 3,000万ドルも使っておらず、いわゆる低予算映画の域に近いものでしょうから、パパ・ナイト・シャマラン監督は自己負担した製作費を回収して、黒字を稼いだのでは?!と憶測できるため、封切り成績がたったの約700万ドルの沈没でも、シャマラン家にとってはヒット!!の大成功になったものと思われます…。と書けば…、

どうして、配給のディスカバリーは、封切り興行の観客の半数近くが支持をせず、7割に近い観客が周囲に薦めない…と出口調査で回答した…と早い話が、シャマランだけに?!、案の定の大ドンデン返し?!のトンデモ展開のオチがくだらないと罵られ、こんなモノ観るのは時間の無駄使い!!と絶不評の口コミが言われてしまっている「ザ・ウォッチャーズ」に約3,000万ドルも払ったの…?!が気になりますが、前述の「トラップ」の親バカぶりも含めて認めることで…、


2015年公開のシャマラン復活作!!と好評を博した「ザ・ビジット」から、現在はヤング・フリオーサとして知られるアニヤ・テイラー=ジョイがヒロインだった「スプリット」(2016年)と続編の「グラス」(2019年)、そして、やはり、シャマラン的な大ドンデン返し?!のオチはさておき、映画の出来映えは共に高評価だった「オールド」(2021年)と「ノック・アット・ザ・キャビン」(2023年)と、過去の計5作品をユニバーサル映画を通じて発表し、成功を重ねてきたパパ・シャマラン監督の…


「シャマラン」という名前がもはや人気タイトル!!と言えるほど、よく知られた「シャマラン」のブランドを手に入れることができるのであれば、この「ザ・ウォッチャーズ」のみならず、シャマラン祭りだ!!、ワッショイ!!の第2弾「トラップ」の封切り興行の成否は特に大事なことではなく、そのあとの二次三次の市場でも一定の稼ぎが期待できて、寿命の長い「シャマラン」作品を自社のライブラリーに加えることこそが、むしろ長い目で見て、重要だったのでは…?!

…と推測して、理解することができますが、それでも「ザ・ウォッチャーズ」の沈没は単に映画の内容がダメダメとか、いまは「映画鑑賞券が高過ぎ」の映画疲れだから…ではなく、また「世襲」の「親バカ」か…、こうして「新しい階級社会」が形作られてしまうんだ…と世間が呆れ果て、落胆したことが大きく影響しているはず…のため、「シャマラン」の名前の価値も下がっていくかもしれません…。



$5,400,000−(3,155館/$1,712)−$149,772,773

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 May 31 - June 2, 2024 : 5月31日~6月2日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

アニヤ・テイラー=ジョイ主演の「マッドマックス」の「フリオーサ」が大爆発!!の大ヒットを叩き出すだろうから、少し間を開けたほうがよいだろう…と、新作を無駄死にさせたくない各社が出し惜しみをしたのか、この週末は特に話題の新作映画の全米公開がないため…、

どうして、以前だったらヒットして当然のような映画もヒットしなくなったのか?!、今夏のサマーシーズン開幕映画の人気スターのライアン・ゴズリングを主演にして、アクションを売りにした映画愛のロマコメ「ザ・フォール・ガイ」が不発の沈没…、そして、先週は「フリオーサ」が期待された大爆発ではなく、不発の沈没だった失敗を受けて、マーベル・シネマティック・ユニバースのファンの方がマーベルの掲示板に「ちまたではマーベルがもう飽きられて、観客が観なくなった “ ヒーロー映画疲れ ” とか言うけれど、実際は単に “ 映画疲れ ” じゃないの?!」と…、


お題を投稿したところ、大きな反響があり、膨大な数の人たちが共感して、とてもたくさんのコメントがあり過ぎるため、全部に目を通したわけではありませんが、代表的な意見を紹介すると…、

ていうか、映画のチケットは今の御時世では高過ぎなんだよ、わざわざ交通費を使って出かけて、売店の割高のフード持ってさ、値段の張る座席に座ったりするよか、1か月かそこら待って、自宅で気楽にパジャマ姿でくつろぎながら、もうサブスク代支払っちゃってる配信で観たほうがいい。

サンフランシスコのベイ・エリアだと映画鑑賞券の最安の底値はだいたい 12.5ドル(約1,966円)ぐらいなんだが、IMAX シアターとか特別な上映のちょっと凝った映画館に出かけると、15ドル(約2,359円)から 25ドル(約3,931円)もの値段の幅がある。そのうえ映画館に出かけると、売店で何か食べるものや飲み物を買わないといけないようなプレッシャーとか誘惑とかあってさ、結局いつもチケット代の倍のお金を使っちゃうんだ…。今どきの映画館はもう、観客に地獄に堕ちろと罵ってるのも同然のバカ高すぎる。それでも自分はまだ映画館の劇場体験が大好きだけれど、世間の多くの人が映画館は高過ぎだ!!と言っても、別に驚いたりはしないよ…。

…と、この全米映画ボックスオフィスTOP5 の連載の中で、これまでに書いてきたように、やはり、いまの物価高騰の経済状況が悪化のご時世において、映画の鑑賞料金は高すぎる…の意見が大勢を占めるなか、いわゆるコロナ禍がひとまず終結をして、人びとが外出を再開し、遊びに出かけるにあたって、どこに行くか?!の選択肢のうち、最も魅力を失ってしまったのがステイホームの自宅の配信でも楽しめるとわかってしまった映画だ…とか…、

うちの妻はとなりに座った他人の男性が上映中にイビキをかいて居眠りをして、彼女の肩にもたれ掛かってきた…という不愉快な経験をして以来、絶対に映画館には行かないと決めたから、映画は常に配信で観る…など、映画の出来栄えが期待したほどのものではなかったガッカリは仕方がないけれど、映画館は娯楽のサービス業として、支払った料金に値する最低限のもてなしを保証していない…などと、せっかくの楽しみにしていた映画の鑑賞をマナーのよくないひとたちに邪魔されるかもしれないリスクの可能性を考えると、新作の映画でも、いまは少し待てば、配信で観ることができるんだから、ネタバレを避けて待ちかまえ、自宅で観たほうがよいに決まっている!!


…とか、かつての映画が世相を反映したカルチャーのひとつであり、流行でもあった過去の時代を知っている世代と、ひたすら単に目を楽しませるだけの娯楽になってしまった近年の映画しか知らない世代との間の落差のいわゆるジェネレーション・ギャップなんかも関係し、いまのひとたちはもう昔のようには映画館には出かけない…と、映画はもう時代遅れ…の様々な意見もありますが…、

でも、やっぱりコスパ悪いのが影響してると思うな。自分はいま35歳なんだけど、高校生のとき、映画はお手軽なデートに打ってつけの安いものだったよ。チケットを2枚にポップコーンをひとつ、それから、こっそりと買って、持ち込んだビールなんかも全部含めて、20ドルもしなかったもの。20ドルかそこらで彼女と出かけられて、暗がりで一緒に、ふたりきりの時間を過ごせるんだから、たとえクソ映画でも観に行く価値があったのさ。

…とのことで、いま35歳のひとが高校生のとき…ということは、仮りにまぁ当時を17歳とすれば、約18年前のダニエル・クレイグのボンドが初登場の「007」の「カジノ・ロワイヤル」や、トム・ハンクス主演の「ダ・ビンチ・コード」、「スーパーマン・リターンズ」などがヒットして、話題になった 2006年あたり…ですから、当時の20ドルは現在のお金の約31.17ドルつまり約4,900円に相当するため、前述のサンフランシスコの相場にもとづけば、今だったら彼女と自分のチケットを買えば、それでおしまい…となり、ポップコーンやビールなどは買えず、貧相の気まずいデートになってしまいますが、いまのように誰かとふたりで映画を観に出かけるのにあたり、少なくとも、50ドル以上つまり約7,862円以上の出費を覚悟するのであれば、イベント化した超話題作でもない限りは、何かもっと別の現実に自分たちが楽しめる体験にお金を使ったほうがよいだろう…と、35歳の男性は考えていらっしゃいます…。このように映画はもう鑑賞料金が高すぎだから…、

映画館に気楽に出かけて、映画を観るのは富裕層だけが楽しめる特権めいてきた感がある…という CIA の書き方つまり、ぼくビリーの書き方は、ちょっと大げさのように思うひともいるかもしれませんが、そもそもお題の “ ヒーロー映画疲れ ” が深刻に言われ始めるキッカケになった昨2023年の秋に、マーベルなのに沈没したイマンちゃん大活躍の「ザ・マーベルズ」を映画館に出かけて…、

イマンちゃんは面白カワイイし、自分はすごく楽しめました!!というマーベル・ファンの方が、やはり掲示板に「ザ・マーベルズ」は特に際立った話題性のある飛び切りの傑作とまではいかないけれど、マーベル作品としては、ひとまず及第点の平均的な出来栄えだったと思う…、それなのに興行的に不発だったことで、まるで失敗作のように誤解されているのが自分は納得いかないから、ディズニーは至急に Disney+ での配信を始めて、大勢のひとに実際に観てもらい、映画の真の価値を知らしめるべきだと思う…!!などと投稿したところ…、


自分はいま40代の妻子持ちです。幸いにして、ひとから羨ましがられるような安定した職に就いていて、年収は同世代の平均をやや上まわっています。マーベルが大好きで、ずっと映画館に出かけていたけれど、それでも「ザ・マーベルズ」は見送って、配信を待つことにしました。妻と自分のチケット代と映画館の売店での出費に加えて、映画を観に出かけているあいだ、子守りしてもらうためのベビーシッター代や、映画館までのクルマのガソリン代と駐車料金なんかも含めると、映画はもう高すぎて、手が出ないんです。いまのご時世で、これから子どもの教育費や、夫婦の老後の資金なんかも蓄えないといけないと考えると、将来が不安で、映画どころではなくなってしまい、もうマーベルを楽しむのもガマンです…。

…などと応じていた方の書き込みに反響があり、ぼくもショックを受けました…。アメリカのいまの40代の平均的な年収を検索すると、「ザ・マーベルズ」が封切り目前の昨2023年9月のデータとして、6万4,000ドルぐらいの金額が出てきましたから、日本円にすると約1,006万円になります。


よって、年収が1,000万円を超えるひとでも家庭を持っていれば、もはや映画館に出かけて、映画を観るのは贅沢として、困難になった時代なのか…!!、年収 1,000万円は低所得者なのか…?!ですから、ぼくビリーがショックを受けたのもご理解いただけるかもしれません…。よって…、

イマンちゃんが面白カワイイ大活躍の「ザ・マーベルズ」が興行的につまずいたのは単にヒーロー映画はもう飽きられたの “ ヒーロー映画疲れ ” ではなく、「フリオーサ」などが不発なのも、コロナ禍が明けたかと思いきや、ロシアのウクライナ侵略の戦争が始まってしまい、そのあとから物価が急騰した経済状況の悪化の深刻にもかかわらず、映画は鑑賞料金の値上げを続けた一方、配信サービスを売り込んだことで、映画の興行はもう自滅の崩壊を始めているのでは…との疑問が先にあげたフツーの映画ファンやフツーのマーベル・ファンのひとたちのフツーの声から浮かびあがってくるように受けとめられるのですが、CIA のご愛読者の皆さんはどのように思われたでしょう?!、ぼくビリーは映画の興行記事はもう今年2024年いっぱいで終わりであり、もう来年からは記事が成立しない…、映画が映画館で観るものだった時代はついに終わりかなぁ…と考え始めています…。


第1位 (2) 「ザ・ガーフィールド・ムービー」(6,000万ドル)

$14,000,000−(4,108館/$3,408)−$51,572,000

RT の評論家の支持率 37 % / Metacritic スコア 30 / 出口調査の CinemaScore B+


第2位 (3) 「IF(イフ)」(1億1,000万ドル)

$10,800,000−(3,783館/$2,855)−$80,429,000

RT の評論家の支持率 50 % / Metacritic スコア 46 / 出口調査の CinemaScore A


第3位 (1) 「フリオーサ: ア・マッドマックス・サーガ」(1億6,800万ドル)

$10,750,000−(3,864館/$2,782)−$49,668,000


RT の評論家の支持率 89 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore B+



$8,800,000−(3,450館/$2,551)−$139,996,059


RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B

第5位 (5) 「ザ・フォール・ガイ」(1億5,000万ドル)

$4,200,000−(2,826館/$1,486)−$80,285,000

RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 73 / 出口調査の CinemaScore A-


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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Weekend Box Office 💰 May 24 - 26, 2024 : 5月24日~26日の全米映画ボックスオフィスTOP5


*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。

この夏に北米で公開される映画のうち、映画好きが最も気にして、映画館に出かけなれば…!!と期待をしている作品は、ニコラス・ケイジが仕掛人のプロデューサーをつとめて、連続殺人鬼の役を演じ、マイカ・モンローを主人公の FBI 捜査官の役に起用したホラー映画の「ロングレッグス」(7月12日限定公開)なのでは…?!というのは…、

とにかく今年2024年最も恐ろしい映画!!の前評判だけで、予告編を観ても物語の具体的な内容はわからないし、ポスターも謎めいたイメージばっかりだから、いったい何がどう怖いのか?!は、サッパリ見当がつかないし、原作のないオリジナル・ストーリーだから筋書きを調べようもない…


…と、つまり、「ロングレッグス」を配給する Neon の宣伝担当のパブリシストは未知のホラー映画を未知のまま、巧みにもったいつけて、映画好きをジラすことで、その「新作の鮮度」を「新鮮」に保ち続けながら、話題を拡散しているのに対して…、


半世紀近い約45年も昔の1979年に始まった「マッドマックス」シリーズの通算第5作めにあたる「フリオーサ」は、2015年に公開された前作「フューリー・ロード」につながる前日譚のプリクエールとして、「過去の出来事」を描いた作品だから、アニヤ・テイラー=ジョイが演じるヤング・フリオーサは、どのような危機に直面しても生き延びて、シャーリーズ・セロンのインペラトル・フリオーサに成長するのは明らかだし、雷神ヘムジーのデメンタスは滅んで、イモータン・ジョー(「マトリックス」シリーズのラッキー・ヒューム)が栄える筋書きはわかりきっているだけに…、

だったら、物語の展開を伏せる必要はない…という割り切りでしょうか?!、ネタバレお断りの CIA では紹介しませんでしたが、約2時間28分の映画の全体をダイジェストしたような約6分に近い長〜い予告編(↓)をリリースしてしまったら、映画の内容は大体わかった!!、ほかにも「ロングレッグス」とか観たい映画があるので、「フリオーサ」は映画館に出かけずに配信を待とう!!となるのも無理はない約1億6,800万ドル以上の巨額製作費を投じたブロックバスター大作を…、

第1位 (初) 「フリオーサ: ア・マッドマックス・サーガ」(1億6,800万ドル)

$25,550,000−(3,804館/$6,717)−$25,550,000


RT の評論家の支持率 89 % / Metacritic スコア 79 / 出口調査の CinemaScore B+

北米で明日の週明け月曜日の5月27日は「メモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)」の祝日ですから、ふだんの週末よりもお休みが1日多いので、うれしい連休のロング・ウィークエンドの勝負作として全米公開したディスカバリーが公表した週末3日間の封切り成績は、当初に期待されていた約6,000万ドルの半額以下の約2,555万ドルの沈没でした…😱となれば…、

先月4月半ばに全米公開されたケイリー・スペニーちゃんの政治的な問題作「シビル・ウォー」の封切り成績の約2,554万ドル(3,838館)と同等どころか、「スパイダーマン」シリーズの放送部員のアンギャリー・ライスちゃんが主演のミュージカル版「ミーン・ガールズ」が、今年2024年最初のヒット作として稼いだ同成績の約2,864万ドル(3,791館)に、あろうことか、ATJ のフリオーサは負けてしまったのか…!!

…のわけですが、前述のようにメモリアル・デーの連休だけに、映画は明日の祝日に観よう!!という方も少なくないため、封切り成績はいつもの週末3日間ではなく、明日の成績を含めた計4日間の売り上げこそ評価するべきとなり、封切り興行のまだ途中の3日間の数字はやや少なめになっても仕方がない…と、少なめを多め…じゃなくて、大目に見ることもできますが、それにしても…、

前作「フューリー・ロード」の封切り成績の約4,543万ドル(3,702館)に近い4,000万ドルは少なくとも稼ぐだろう!!(ただし約9年前の約4,543万ドルは現在のお金の約5,934万ドルに相当)と予想された「フリオーサ」の同成績が約2,555万ドルは大目に見たりできない少なすぎでは…?!だけに、前述のように予告編や宣伝のプロモ・ビデオが内容を紹介しすぎ…のほかに、いったい、何がよくなかったのか…?!


…が気になりますが、同じくディスカバリーが封切り、約8,251万ドル(4,071館)の封切り成績を叩き出した「デューン 2」のプレミア上映に登場したアニヤ・テイラー=ジョイが単なるゲストではなく、ヴィルヌーヴ監督の映画の出演者だった!!どころか、次の「3」は ATJ が主演なの?!とほのめかしたサプライズは、「フリオーサ」に向けての布石の宣伝活動のひとつだったはずが、「デューンの新ヒロインのアニヤ・テイラー=ジョイ」の話題のほうが「マッドマックスの新ヒロインのアニヤ・テイラー=ジョイ」を上まわってしまった裏腹の逆効果?!…に重ねて…、


昨2023年の第76回カンヌ国際映画祭での世界初お披露目のプレミア上映の結果が期待ハズレの不評だった「インディアナ・ジョーンズ」の第5作めが、そのよくない口コミが拡がったこともあって、興行が不発の惨敗となり、ディズニーが大赤字を抱えるハメに…の二の舞いを避けたい…と根回しをしたのか?!、先々週の水曜日(5月15日)の「フリオーサ」のカンヌでのワールド・プレミアに先がけて、オタク映画のファンからの支持が厚いエドガー・ライト監督や、ゲームのクリエイターの小島秀夫さんたちが、ひと足早く「フリオーサ」を観せてもらった感想の絶賛を語ったことが、「フリオーサ」は昨年の「インディアナ・ジョーンズ 5」と同様に、カンヌでけなされるリスクをはらんだ微妙な出来栄えなのでは?!、だから…、

オタク人気のセレブに前もって、絶賛の口コミを言わせたんだろう…などと裏読みされてしまい、特にエドガー・ライト監督は ATJ とトーマシン・マッケンジーをダブル主演にしたホラー映画の「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」(2021年)を手がけた間柄だけに、「フリオーサ」をホメるのは当たり前…として、言葉の信ぴょう性を欠いて、ヤラセめいてしまったことが…、

アイドル大好きの CIA では、リトル・フリオーサに抜擢された美少女アリラ・ブラウンちゃん13歳(「スリー・サゥザンド・イヤーズ・オブ・ロンギング」2022年)も当然紹介していますが、配給のディスカバリーの宣伝やマスコミの映画紹介では、アリラちゃんについて、ほとんど全く、ふれられていないのに、映画の始めはリトル・フリオーサの物語であり、主演のはずの ATJ は半ば近くまで出てこない…ことに観客の一部が呆気にとられ、「マッドマックス」なのにマックス・ロカタンスキーが主人公ではないことへの不満などとも結びついて、エドガー・ライト監督や小島秀夫さんたちは、けして、ウソを言っていないのに、ソーシャル・メディアはウソばっかり!!と決めつけられがちの時代だけに、むしろ足を引っ張る裏腹の逆効果?!のようになってしまったことや…、

「マッドマックス」のファンから特に好まれている第2作め(1981年)=上映時間は約1時間36分と「フューリー・ロード」=上映時間は約2時間が共にシンプルな物語だったのに対して、創り手のジョージ・ミラー監督が「大河映画」と語ったように、長い年月にわたる複数の登場人物の物語の「フリオーサ」は上映時間も前述のように約2時間28分と長め…と、これまでのシリーズの作品とは、やや違うものに仕上げられたのも不発と無関係ではないのかもしれませんし、イマンちゃんが大活躍の「ザ・マーベルズ」(2023年)が、マーベルの戦うヒロイン映画なのに不発だったわけのひとつの女性が主人公の映画を拒否する性差別や、世間の物価高騰と、映画の鑑賞料金も高くなりすぎた経済事情の悪化、それなのにディズニー CEO のボブ・アイガー氏が時給100万円に相当する巨額年俸を得ながら、末端のクリエイターには利益を分配しない映画スタジオの重役たちの搾取と、ハリウッドの映画スタジオが政治的に間違った民族差別の迫害を正しいとする見解を示したことへの世論の反発など諸々が関係しているとは思いますが、それらはさておき、出口調査では…、


観客全体の約7割を占める男性のうちの約9割が支持をし、残りの約3割の女性の観客のうち約8割が好意的に受けとめて、男女をあわせた全体のうちの約7割の観客が周囲に鑑賞をお薦めしたい!!と回答の絶賛!!が現実ですから、冒頭のように結末はわかりきっているから「配信を待とう」と思った方も、映画館で迫力を楽しめるうちに観ておいたほうがよいのかもしれませんし、ヤラセの情報操作や、インフルエンサーとしてのお仕事か…などと疑われたり、カン違いをされるセレブではなく、これから実際に映画を観たフツーの観客のフツーによい口コミが拡がって、次のシリーズ通算第6作めの「マッドマックス」が作られるのを願うばかりです…!!


第2位 (初) 「ザ・ガーフィールド・ムービー」(6,000万ドル)

$24,775,000−(4,035館/$6,140)−$24,775,000

RT の評論家の支持率 37 % / Metacritic スコア 30 / 出口調査の CinemaScore B+

現在はディズニー傘下の20世紀スタジオ、つまり約20年前の当時は20世紀フォックスが、漫画家のジム・デイビス現在78歳が生んだ同名のネコの人気キャラクターをもとにして、2004年に封切った実写とアニメのハイブリッド映画「ガーフィールド: ザ・ムービー」と続編の「ア・テイル・オブ・トゥー・キティーズ」(2006年)では、「ゴーストバスターズ」シリーズのビル・マーレイが声優を担当した…

ふてぶてしいネコのガーフィールドの声に「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」シリーズのクリス・プラットを起用して、お父さんネコの声は同じくマーベルのニック・フューリーとして知られるサミュエル・L・ジャクソン、飼い主のジョン役の声優には「マッドマックス」シリーズの前作「フューリー・ロード」のニコラス・ホルトを迎えて…、


「チキン・リトル」(2005年)のマーク・ディンダル監督にメガホンを託した児童向けアニメ映画「ザ・ガーフィールド・ムービー」を、メモリアル・デーの連休のファミリー向けの勝負作として公開したソニピが公表した週末3日間の封切り成績は「フリオーサ」と同等の約2,478万ドル!!


…でしたから、出口調査では、12歳以下の児童の約9割近くが支持したアニメ映画が、明日の祝日を含めた計4日間の成績では「マッドマックス」を超える可能性もあるだけに、悪役に挑戦した雷神ヘムジーは「ガーディアンズ」のクリスのネコに敗北するかもしれませんが…、

しかし、同じくクリスが声の主演をつとめて、ヤング・フリオーサのアニヤ・テイラー=ジョイがピーチ姫だったユニバーサル・イルミネーションのニンテンドー・アニメ「ザ・スーパー・マリオ・ブラザーズ・ムービー」が、昨2023年の春に叩き出した週末3日間の封切り成績は、いきなり大台の1億ドルを突破した約1億4,636万ドル(4,343館)でしたから…、

そのマリオの大爆発の大ヒット!!と比べると「ガーフィールド」は不発に見えてしまうものの、製作費が約6,000万ドルのネコ映画の世界総額の成績は、早くも1億ドルが目前の約9,108万ドルに達しているため、ソニピが黒字を稼ぐ可能性は高そうだけに「2」が作られるかも…ですね!!


第3位 (1) 「IF(イフ)」(1億1,000万ドル)

$16,100,000−(4,068館/$3,958)−$58,667,000

RT の評論家の支持率 50 % / Metacritic スコア 46 / 出口調査の CinemaScore A



$13,356,000−(3,550館/$3,762)−$122,805,252

RT の評論家の支持率 81 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B


第5位 (4) 「ザ・フォール・ガイ」(1億5,000万ドル)

$5,920,000−(2,955館/$2,003)−$72,211,000

RT の評論家の支持率 83 % / Metacritic スコア 73 / 出口調査の CinemaScore A-


🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。

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