Weekend Box Office 💰 May 10 - 12, 2024 : 5月10日~12日の全米映画ボックスオフィスTOP5
*各数字は週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、初めてランクインした時点での値です。
トム・クルーズという名前の若干21歳の青年は単に演技達者なだけでなく、単独主演をつとめて、映画を成立させることができるスターのカリスマ性を持ちあわせているようだ…と、1983年公開の当時はまだ新人の域だったトム・クルーズの潜在的な可能性が初めて着目された初の単独主演作にして、青春映画史上の最高傑作のひとつに位置づけられる「リスキー・ビジネス(卒業白書)」の…
主演女優に起用され、トムのお相手をつとめたことがキッカケとなり、私生活でもトムのお相手になった元恋人のレベッカ・デ・モーネイが主演して…、
故カーティス・ハンソン監督がメガホンをとり、脚本家と製作者をかねる創り手の夫婦コンビとしての創作を始めた最初の作品にあたる1992年公開のサイコ・スリラー映画「ゆりかごを揺らす手」(↑予告編)が、いきなり社会現象的な大ヒット!!になった華々しいデビューや、ジェームズ・キャメロン監督から信頼されて、歴史的大ヒット作「アバター」シリーズの物語を一緒に構想していることでも知られる…、
いまの「猿の惑星」の新生シリーズの仕掛け人の妻アマンダ・シルヴァーと夫リック・ジャッファの夫婦コンビは、あくまでも自分たちのトンデモない大望にしか過ぎないが…と前置きながらも、全9作品もの長きにわたって、物語が続く壮大な大河映画のシリーズに仕上げたいそうですから、ようやく中盤の展開に突入したばかり…の全9作のうちの第4作めにあたる「キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」を封切った20世紀スタジオが公表した封切り成績は…
第1位 (初) 「キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」(1億6,000万ドル)
$56,500,000−(4,075館/$13,865)−$56,500,000
期待値の5,000万ドル前後を超えた約5,650万ドルだったことで、ひとまずノルマをクリアすることができた幸先のよい出足でしたから、来週末の5月24日全米公開のアニヤ・テイラー=ジョイ主演の「マッドマックス」伝説の最新作「フリオーサ」と同日公開の興行対決を避け、封切りの前倒しを決めたのは正解だった!!
…と言えそうです。しかしながら、アマンダとリック夫妻による「猿の惑星」の新生シリーズは…、
賢い猿の最初の一匹めのシーザー=アンディ・サーキスが初登場したルパート・ワイアット監督の第1作め「ライズ・オブ…」(2011年)の封切り成績は約5,481万ドル(4,022館)
現在はアンディ・サーキスも出演の「ザ・バットマン」シリーズで知られるマット・リーヴス監督を起用した第2作めの「ドーン・オブ…」(2014年)の同成績は約7,261万ドル(3,967館)
そして、マット・リーヴス監督が引き続き、メガホンをとり、主演女優のアマイア・ミラーちゃんがカワイイ!!と注目された第3作めの「ウォー・フォー…」は約5,626万ドル(3,648館)
…といった実績ですから、少なくとも5,000万ドルは稼いでほしい…となるのも納得できるノルマは前述のように超えたように見受けられますが、いわゆるコロナ禍のパンデミックや、ロシアによるウクライナ侵略の戦争が始まった悪影響などから物価が高騰した現在のお金の価値からすると…、
前作「ウォー・フォー…」の封切り成績の約5,626万ドルは、いまのお金の約7,148万ドルにあたるため、「キングダム・オブ…」が約5,650万ドルを稼いでも、実際は前作を超えてはいない…ことや、売り上げの半分近くは IMAX 上映などの鑑賞料金が割高のいわゆるプレミアム上映に依存してる…とつまり、映画館の大スクリーンで「映画を観るのは富裕層の特権の贅沢」や、いわゆる「自分へのご褒美の贅沢」みたいに言われ始めたように、顧客単価が乱暴に跳ねあがってるわけですから、実際の観客動員は減っている…
…のは間違いないと思われるため、果たして、仕掛け人のアマンダとリックの夫婦コンビが大望したシリーズ全9作の「猿の惑星」は、残りの5本の製作が承認されて、結末にたどり着くのか?!、「メイズ・ランナー」シリーズのウェス・ボール監督を新たに起用した人選は間違いではなくて、同監督は「キングダム・オブ…」を立派に仕上げた!!と、評論家やジャーナリストから高評価はされているものの…、
第1作め「ライズ・オブ…」の出口調査のスコアは「A-」、「ドーン・オブ…」と「ウォー・フォー…」のどちらも「A-」と、最初のトリロジーは観客から満点に近い高評価だったのと比べると、新トリロジーの第1作め「キングダム・オブ…」のスコアは、観客がややガッカリ…の凡作の域の「B」に下落していますし、イニッド・クリシンスキー(↓)主演のヴァンパイア映画史上の最高傑作のひとつの必見作「レット・ミー・イン」(2010年)でも知られているマット・リーヴス監督が手がけた前2作とは明らかに見劣りしている…などと言われてしまっている口コミや…、
前述のように現在も世界のどこかで戦争または紛争がくり返され、同じ種の「人間同士ですら共存できない」ことは明々白々たる事実ですから、ひとと猿の共存共栄は可能なのか…?!、つまり、お互いの文化は異なったとしても、ともに高い知性をもっているのであれば、ふたつの異種族は共に栄えていけるのか…?!という「猿の惑星」が問いかけている核心のテーマの答えはもう現実に「ほぼ不可能」という絶望的な結論が出てるんじゃないの…?!などと、いまの現実的に冷めて、理詰めに割り切ることが賢いとされる、つまり、人工知能的に感情を含めない考え方の時代では、アッサリと斬り捨てられてしまいそうですし…、
ひとと猿との衝突はもうマット・リーヴス監督が充分に描いてしまったこと、そして、1968年公開の故ロディ・マクドウォールの代表作の第1作めから、ひとと猿の共存共栄は…と、ず〜っと半世紀以上も同じことばかりを言い続けてる「猿の惑星」の突き詰めると同じ話のくり返しは…、
異なる文化は共存できるのか?!は、ひとが抱え続けて、追い求め続けている普遍的かつ永遠的なテーマですよ!!として、くり返しに納得できなくはありませんが、それでも、これまでとは違う新たな切り口を見い出す努力もしなければ、第9作めにたどり着くまでに世間一般からは、いつも同じ話のくり返し…と飽きられてしまうかもしれませんね…。
第2位 (1) 「ザ・フォール・ガイ」(1億5,000万ドル)
$13,700,000−(4,008館/$3,418)−$49,697,000
「ジョン・ウィック」(2014年)や、「アトミック・ブロンド」(2017年)、そして、第3作めが今夏7月26日から全米公開の「デッドプール」の前作「2」(2018年)の創り手として知られる…
アクション映画のヒットメーカーのデヴィッド・リーチ監督の作品だけに、そこんとこをアピールすればいいのに、これはロマコメですよ!!と妙に売り込み過ぎたことが裏目に出てしまい、先週の封切りでは、サマー・シーズン開幕映画の努めとしてのいきなり先頭打者ホームラン!!めいた勢いをつけることができない不発だった「ザ・フォール・ガイ」の…
公開2週めは半分ちょっとの動員を失った約−51%の集客減となっていますから、タイトルどおりの墜落野郎…になってしまいそうですね…。
第3位 (3) 「チャレンジャーズ」(5,500万ドル)
$4,684,276−(2,609館/$1,795)−$38,073,862
第4位 (4) 「タロット」(800万ドル)
$3,450,000−(3,104館/$1,111)−$12,015,000
第5位 (5) 「ゴジラ x コング : ザ・ニュー・エンパイア」(1億3,500万ドル)
$2,525,000−(2,531館/$998)−$191,821,000
🍿映画鑑賞料金は昔は、どの作品も同じ横並びが、今は例えば、話題の大作は IMAX や 4DX 上映もあるなど、つまり顧客単価の複雑化が進み、小品が動員で勝っても、興行成績の数字では大作を上まわることができない場合もあり得るため、ランキングの順位が興行の成否や人気を示しているとは限らず、配信の事情も影響しますから、あくまで、ひとつの目安として、受けとめて下さい。
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